解説と部屋の中の戦い
「ちょっと試すよ?」
「あぁ。」
(短剣を出して、軽く指を切って)
「うおっ!血を動かした?血魔法か?」
「そうだよ。それで止血とちゃんと止まったね。」
「止血はいいが、血魔法は基本的に人は使えないからな。気をつけろよ。」
「ありがとう。じゃあ毒はいいとして、これは?」
「おもっ!っと戻ったか。」
「重力魔法だよ。」
「それは、うーん、契約魔法よりは珍しいが、空間魔法とかよりは普通だな。まぁ、見られても大丈夫なくらいだな。」
「それはよかったよ。」
「スキルは止血は大丈夫だよね?」
「あぁ。それは持ってるのがその辺に居るな。と言うか後天的に得られるな。難しいが。」
「そうなんだね。使い易そうでありがたいね。感知と並列思考強化は、どうなの?」
「感知も同じだな。並列思考の方も後天的に得られるが、それよりも初めから持ってる人の方が多いくらいきついな。」
「そうなんだね。最後が付与なんだけど、どうなの?」
「付与か、これは後天的には無いな。ただ、使っても問題ないくらいだな。」
「今回のスキルは、使い易いね。」
「そうだな。使っても問題無いな。付与は少し気をつける必要はあるがな。」
「まぁ、そうだね。」
「毒魔法ってどのくらい自由度があるの?」
「初めだと、気体なら、威力は人で言ったら吸い込んだら10分で死ぬな。ただ麻痺とかなら5秒も吸ったら5分は、効くな。」
「今回は使えそうかな?」
「まぁ、俺はともかくシルを巻き込まないようにな。」
「そうだね。」
「そういえばパートムって何を使って戦うの?」
「俺は片手剣と盾がメインで魔法がサブだな。」
「魔法ってどのくらいなの?」
「中級は全てで上級は、火以外で超級は風と土と光だな」
「それでサブなんだね。」
「まぁな。」
「とりあえず、このくらいかな?」
「そうだな。じゃあ、シルとセンストに話しておいてくれよ。」
「うん。そっちも準備よろしくね。」
「あぁ。」
「おかえり!!」
「ただいま。マイカさんってどうなってるか知ってる?」
「妹を連れて帰ってたよ!」
「それなら良かったよ。先輩ってどこに居るか分かる?」
「センなら、」
「水落」
「風壁 フュンフ」
「残念でしたね。」
「くっ!また防がれた!!」
「なにやってるの?」
「さっき、連絡したんだけどドラゴンの魔心石の話が出て来たんだよね。それで笑ったあと返事したら、その間を詰められたから、切ったんだよね。」
「やっぱり笑ってたんだね!!」
「思い出してしまったので。」
「まぁ、確かにアレは面白かったよ!」
「…水落」
「風壁 フュンフ」
「ハハハッ!」
「クッ!」
「アハハッ!」
「まぁ、そろそろ真面目に話しましょうか。」
「そうだよね!」
「……うん!」
「まぁ、ここからは本当に真面目な話ですね。」
「じゃあ、移動する?」
「そうだね!しようか!」
「ここでいいですかね。」
「うん!」
「じゃあ話しますね。反撃のための作戦を話して来たんですけど、2人に重要な役目があるんです。」
「どんなの?」
「先輩は、ドラゴンを1つ方角の空に浮かばせておいてください。」
「分かったよ!」
「シルは、俺とパートムと3人で突入するってなったけど大丈夫?」
「大丈夫だよ!」
「3人で行くの?」
「はい。動かせる人が少ないですよね。それに人がいると戦いにくいですしね。」
「そっか!」
「はい。それにパートムも居ますしね。」
「そうだったね!なら大丈夫だね!」
「はい。なので見えるところにドラゴンを浮かばせておいてください。」
「オッケー!」
(あれ?念力と重力魔法を組み合わせたらやばいような気がするね?試してみようかな。)
「先輩、少しいいですか?」
「…何をさせるつもり?」
「ただ、えーと、この鎧ありますよね?」
「あるね。」
「これを持てます?」
「ムリだね!」
「なら、これに乗ってくれませんか?」
「乗るだけ?それならいいけど…」
「じゃあいきますね。」
(鎧の重力を10分の1にして、念力で)
「うわっ!!浮いてる?念力って50キロまでだよね?!」
「そうですよ。下ろしますね。」
「うん!」
「びっくりしたよ!」
「先輩、少しだけジャンプしてくれませんか?」
(2分の1にして、)
「いいけど……うわっ!少しなはずなのに!」
「お兄ちゃん、これ新しい魔法?」
「そうだよ。重力魔法なんだけど、これ念力と組み合わせたらやばいね。」
「そういうことだったの?」
「そうだよ。2人は今までも出来たけど、これがあったら普通の大人でも浮かべられるね。」
「怖っ!急に来たら避けられないよ!」
「水球」
「風へッ」
パチャッ
「本当ですね!」
「……水落」
「風球」
「風矢」
「風壁 ツェーン」
「怖いですね!」
「思っても無いよね!!」
「いえいえ、思ってますよ。」
「まぁ、いいや!」
「先輩、試していいですか?」
「え?いや」
「ありがとうございます!!」
「重力2倍ですよ!どうですか?」
「おもいよ!」
「そうなんですか!知らなかったですね!」
「くっ!!水槽!!」
「風壁 ツェーン」
「ありがとうございます!水が無いときつかったです!」
「グッッ!変身魔法!しかも、しっかりとシルの前に魔法張ってるね!!」
「魚に初めてなりましたよ。こんな感じなんですね。」
「くっ!風球!」
ポトッ
「危なかったですね。」
「2人ともなんでここで上級魔法まで使って戦ってるの?」
「ごめんね。楽しみすぎちゃったね。」
「ぐっ!シルには、ごめんね!!」
「先輩?すみませんね?」
「……ぐっ、ボクもごめん。」
「「アハハッ!」」
「それよりもお兄ちゃん、変身魔法上手く使ってたね!」
「そうだね!!上手く使われたね!!」
「まぁ、先輩が1つの属性で来てくれたからね。」
「それはそうだけど、上手く躱されたのが悔しいね!」
「確かに綺麗に躱されてたね!」
「その通りだから何も言えない…」
「そういえば、学校のあの空間ってどうなってるんですかね?」
「そういえばそうだね!聞きに行く?」
「行く!」
「あそこは、無事ですよ。使いますか?」
「どうします?先輩?」
「使うよ!!」
「わかりました。」




