街中の戦い
(兵は全員動いたね。他は…数人動いてるね。獣人は何かしてくるかな?陛下の遺体を回収しておいた方がいいと思うからしたいんだけど、それは相手も同じだよね。)
「風壁」
ドンッ
「チッ!お前か!」
「そうだよ。そっちは風壁。1匹なわけないよね。」
「クッ!お前たち囲んで叩け!」
(10匹が見えるところにいるね。うーん、人が邪魔だね。まぁ巻き込んだら獣のせいだから良いと言えば良いんだけど。)
「兵士のみなさん、他の人を避難させてくれませんか?」
(できるか知らないけどね。)
「あぁ。」
「させるわけないだろ!第2部隊はあいつらを狙え!ただ全滅させる必要はない!」
「くそッ!やるぞ!」
「おぉ!」
「兵士のみなさんよろしくお願いしますね。」
「結局10匹だけなの?少なくない?」
「10人だと思うならそうだろうよ!」
「そんな事言って良いの?」
「問題ないな!」
「勝てると思ってるから?」
「そうだな!」
「へぇー、そうなんだね。」
「他人事みたいなこと言いやがって!」
「え?俺に言ってたの?獣に負ける事はないから違う人に言ってるんだと思ってたよ。ごめんね。」
「クソッ!死ね!」
「おい!突っ込むな!」
「獣だね。」
ザンッ
「グァァァ!」
「情報あるんじゃないの?流石にどこかで見られてると思ってたんだけどね。それともそんな頭がないの?覚えられないのかな?」
「くっ!」
「突っ込むなよ!!」
「あぁ、」
「へぇー、来ないんだね。流石に10秒くらいなら覚えられるんだね。いつまで持つのかな?」
「ずっと持つに決まってるだろ!」
「まぁ、持ったところでだけどね。関係ないから。」
「お前は時間を使ってもいいのか?」
「時間?」
「そうだ!時間で有利になるのは俺たちだからな!」
「数が増えるって事?」
「そうだ!!」
「それがどうしたの?」
「は?」
「獣の数は別に関係ないよ。まぁ、流石に1000とかなら話も変わるかもしれないけど。せいぜい300匹とかなら何の問題も無いね。」
「クッソっ!死ね!」
「待て!」
「氷槍。1分持ってないような気がするけど良いの?」
「チッ!お前たち動くなよ!!」
「さっきも同じような事言ってなかった?」
「うるせぇ!」
「ハハッ!どっちがだろうね。それよりもあの数でまだ終わってないんだね。」
「終わらせて無いだけだ。」
「へぇー、まぁどっちでも良いけどね。」
「くっ!」
「うーん、暇だね。」
「は?」
「別に8匹居たところで何も無いしね。向こうはまだ終わりそうに無いしね。」
「グッ!」
「動くなよ!!」
「わかってる!」
「別に来ても良いよ?暇だからね。こっちから行って回収されたら意味ないから俺は行かないけど。獣100匹程度じゃあ釣り合わないからね。」
「……」
「まぁ、これに関しては人も大して変わらないけどね。」
「……」
「どうしたの?暇だから話してたんだけど。そっちは暇じゃ無いの?ずっと警戒しないといけないの?大変だねぇ。」
「クソっ!」
「学習は出来るんだね。まぁ、情報があっても意味がないようだけどね。一応、情報に関しては多少は注意を払ってたんだけど、要らなかったかな?」
「……」
「そろそろ、向こうの決着がつきそうかな?」
「そうみたいだな!」
「えーと、あとは1人かぁ。一般人は半分くらい残ってるね。うーん、逃げられるのも困るね。」
「は?」
「土壁 フュンフ」
「何をして……」
「何って壁を作っただけだよ。道にね。」
「そんな事したら逃げれなくなるだろ……」
「まぁ、獣が来たから仕方ないよね。全部獣のせいだよ。」
「くそッ!!」
「まぁ、正直生き残りは誰も居ない方がいいんだよね。この情報は拡がったらやばいから。」
「味方じゃないのかよ!」
「味方だね。ただそれ以上に重要な事があるってだけだよ。っと、向こうもやっと終わったね。」
「クッソ!1〜5部隊を出せ!6〜10部隊は囲め!」
「100匹かぁ…まぁ問題無いけどね。それに人が固まってるね。」
「火爆 ツヴァイ」
「邪魔も居ないしね。」
「こいつっ!やれ!突出するなよ!」
「10人しか同時に来れないね。ここだと。それで勝てると思ってるの?土囲 ツェーン。」
「隠れる事しかできて無いじゃないか!!慎重にいけ!」
「これでも警戒してるの。ただ陛下の遺体を回収するためなんだけどね。」
「全方位から囲め!」
(幻影魔法使おうかな。バレたら…まぁ良いかな。)
「なっ!」
「数が少なくない?まだ余裕があったんだけどね。」
「チッ!離れたところからやれ!」
「氷槍 ツェーン」
「離れた方が無理なんじゃないの?」
「クッ!!アレを持ってこい!」
「アレってなんだろうね?まぁ効くと思ってるんだね。」
「おらっ!」
「水壁」
「風道」
(丸い…なんだろうね?燃えそうだったから水を使ったんだけど、正解だったのかな?)
「こんなのが切り札なの?」
「クッソ!!もっと持ってこい!!」
(1つ以上は回収したいね。まぁさっきのでも良いのかな?うーん、次は撃ち抜こうかな。)
「火槍」
ドンッッ
(爆発した?)
「自分たちの物で自爆してるね。そんなので良いの?」
「チッ!全方位から投げろ!」
(7個だね。)
「水壁 ツェーン」
ゴンっ
(爆発しなかったね。水で良いみたいだね。)
「チッ!撤退s、」
「氷槍。逃がさないよ?」
「火爆 ツヴァイ」
「氷槍 ツェーン」
「火槍 ツヴァンツィヒ」
「土棘 ツヴァンツィヒ」
「土囲 ツェーン」
「火爆 ツヴァンツィヒ」
「うーわ、建物が無くなってるよ。やっぱり街で使う魔法じゃないね。」
「これは7個だね。まぁ後でいいかな。」
(MPがきついね。特に最後ので一気に1000くらい使ったのが。まぁ、敵はもういないし良いかな。)
「お兄ちゃん、おつかれー!」
「ソル、お疲れ様だな。」
「うん。消耗がきついね。」
「まぁ、あんなのを使えばそうだろうな。」
「そうだね。ちょっとやりすぎたかな?倒し切れてた?」
「まぁ、過剰ではあったが大丈夫だな。それと倒し切れてたかについては跡形も残ってなかったぞ。」
「そっか。ならよかったよ。シル、マイカさんに遅くなるって言ってもらえる?」
「おっけー!」
「ありがとね。」
「うん!」