避難所と妹の話
「朝までは、みんないる?」
「いた方がいいと思うよ。」
「なら、居るよ!」
「……うん」
「わかったよ。なら、ついて来てね。」
「はい。」
「ここの部屋でいいかな?」
「大丈夫ですよ。」
「ならここは好きに使っていいからね。」
「ありがとうございます。」
「子どもが気にしなくてもいいよ。」
「なら聞きたいことがあるんですがいいですか?」
「うん。大丈夫だよ。リーソル君だけくる?」
「そうですね。」
「じゃあ、さっきの部屋に行こうか。」
「はい。」
「それで何が聞きたいの?」
「とりあえず、マイカさんの立場ですね。」
「それはね、ここの幹部みたいな感じだね。」
「幹部ですか?」
「まぁ、幹部というか上の方にいるだけだよ。」
「まだ、お若いですよね?」
「リーソル君に言われてもではあるけど、まぁ17だね。」
「その歳で上にいるのはすごくないですか?」
「まぁ、若いからこそってのもあるんだけどね。」
「そうなんですね。」
「うん。そうなんだよ。他に何かあるのかな?」
「ここの空間についてですかね。」
「ここはただの避難所だよ。」
「獣が入ってきたら、危なくないですか?」
「危なくないとは言わないけど、外も外で同じくらい危ないからね。」
「そうなんですね。ここってどのくらいの人がいるんですか?」
「だいたい500人くらいだよ。」
「多いですね。」
「確かにね。多い方だと思うよ。」
「戦力はあるんですか?」
「無いわけではないよ。ただ、数は少ないよ。」
「そうなんですね。」
「そうだよ〜。」
「それでどうしてあの獣をあんなに嫌ってるんですか?」
「自分に何かあったわけじゃないけど、話が入ってくるんだよ。それに被害を見るとね…」
「まぁ、嫌うのは分かりますね。」
「そうだよっ!あいつらは歳も考えないし、奪えるものは奪い取って行くし!あ、ごめん。」
「いえ、逆にもう少し聞かせてもらえませんか?」
「え?やめたほうがいいと思うよ?」
「大丈夫ですよ。」
「なら話すよ。何度も言ってるけど、あいつら本当に歳を考えないんだよ!どれだけ上からでも下からでも関係無いんだよ!それもただ殺すだけじゃないよ!痛めつけた時は誰かもわからないくらいだったし、えーと、どう言えばいいのかな?」
「そこはなんとなく分かるので大丈夫です。」
「そっか。なら、その時も歳をよほどじゃない限り考えないんだよ!少なくともシルバードちゃんやメリスちゃんくらいならしてくるんだよ!しかも、昨日はわざわざそんな事だけをしに来たし!仮に生き残っても、そのあといろいろな事で死ぬ事も多いしね!それに男だったらそれはほぼ無いけど、その分痛めつけてるのか分からないけど、遺体が酷いことになってることが多いからね!あと、気に入ったのか知らないけど連れ去られてる人もいるからね!」
「そうなんですか?」
「そうだよ。」
「どんな人が連れ去られたんですか?」
「確実なので、若いそれこそリーソル君くらいの子もだし上なら50歳くらいの人もだよ。」
「性別はどうなんですか?」
「だいたいは女だけど、数人男もいるよ。」
「そうだったんですか。あとは、物はどうなんですか?」
「物は食べ物や価値のある物はもちろん、全然価値のないような物もほぼ取られてるよ!残ってるのは大きい物くらいだと思うよ!」
「マイカさんはどうなんですか?」
「私は物は持ってたのは大丈夫だよ。人は妹が1人居るんだけど、今どうなってるのか分からないんだよね。」
「何歳ですか?」
「8歳なんだよね。それで学校に行ってるんだよ。」
「そうなんですか?どんな名前なんですか?」
「リイスって言うんだけど知ってる?」
「すみません。分からないですね。」
「そっか。まぁ、大丈夫だよ。」
「シル達に頼んでみますか?」
「お願い。」
「分かりました。その人の性格ってどんな感じですか?」
「弱気かなぁ。」
「その人は戦えそうですか?気持ち的にです。」
「うーん、分からないけど正直、戦いに向いてるとは思えないね。」
「そうですか、」
「何か知ってるの?」
「まぁ、学校の現状って知ってますか?」
「ほぼ知らないよ。情報が流れて無いんだよね。」
「それなら、まず今の学校では、人が4箇所にまとまっています。1つ目が校舎ですね。あとが1.2.3.年の寮なんですよ。ここまではいいですか?」
「うん。」
「校舎は先生ですね。それで1年の寮は、俺達が居るんですけど、この2つは人数が少なくて居ないのを知ってるので違います。それで、残りの2つのどちらかなんです。」
「そうなの?今までよりもだいぶ進んだよ。」
「ただこの2つの寮は、被害が出てるんです。それもたぶん性質の違う被害が。」
「どう違うの?」
「まず、この2つの寮の分け方が2日目以降に戦えるかになっています。3年が戦えて2年が戦えないですね。それでさっき聞いた話からすると、2年の寮になると思うんです。それで、ここは戦力が……」
「そうなんだ……」
「どちらがいいのか分からないですけどね。3年の方は、実際に被害が多く出ていますから。2年は把握できていないんですけど、まぁたぶんほぼ死者は出てないと思います。」
「そっか…」
「3年の方なら普通に生きてるかもしれませんね。2年は生きてはいると思いますが、うーん、見た目ってどうですか?」
「……可愛いよ。」
「……何とも言えないですね。2年の寮に行ったこと無いので。それに、人数はここがだいぶ多いので。」
「今って何時ですか?」
「今は、5時だね、」
(「先輩、学校って今日襲撃受けてます?」)
(「無さそうだよ!少なくともここは無いよ!」)
(「ありがとうございます。」)
「今日は、襲撃は無さそうですから昨日までにどうか、ですね。」
「そうだね、。……本当の事を言って欲しいんだけど、どうだと思う?」
「……2年だとしたら、違うところなのでそこまで知らないですね。ただ、聞いてる話とかを考えると、生きてるのは9割、無傷なのは、可愛いというのも考えれば2割もあればいい方ですかね。3年なら生きてるのは、6、7割、無傷なのは5、6割くらいですかね。それに獣人に殺されてないのが9割なのでそのあとは……」
「………そっか、、生きてたらいいなぁ、、」
「……」
(「先輩、今いいですか?」)
(「大丈夫だよ!」)
(「調べてもらいたい人がいるんですがいいですか?」)
(「見つかるかは分からないよ?」)
(「たぶん2年の寮に居るかなぁって感じなので先生に聞いてもらえれば分かりそうな人ですね。」)
(「それなら分かったよ!名前は?」)
(「リイスって名前らしいです。生きてたとしても、無傷なのか調べられたら調べてください。」)
(「オッケー!調べてくるよ!」)
(「お願いします。」)
(可能性は低いからね。まぁ、生きてたらいいね。
分かったとしても伝えられないけどね。)
「ごめんね。戻ってもいいよ。」
「…わかりました。失礼します。」
(「生きては、いるらしいよ。」)
(「どんな精神状態ですか?」)
(「一応大丈夫らしいよ。」)
(「それならよかったです。」)
(「そうだね。最悪ではなかったね。」)
(「そうですね。」)
無事かどうかは、9割を回した後に2割を回しました。
精神は、50% 45% 5%で回しました。それぞれ精神が無事
マイカと会えば精神が回復する、廃人でした。
これはルーレットでしてるんですが、どこになったか分からない物を使ってます。それで1回目が50%と45%のどちらか分からなかったので2回目を回させてもらいました。なのでこれは1回じゃないです。すみません。