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かくりよの乙女〜千年恋唄〜  作者: 桜並木
第一章 巡り逢い
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3.夢の続き?


『ーーーーーー』


ーまたこの夢?


『ーーーーーー』


ー聞こえないってば


『ーう……だ…』


ーえ?


ーーーーーーーーーーーーーー


今日も変わらずいつもの朝

いつもの部屋

唯一違うのは今日は夢を覚えている事。


夢に出て来る人は一体誰なんだろう?

見覚えがある様な無いような…。

桜花は寝起きの頭をフル回転させながら思い出そうとするが、霞がかかったかの様にボンヤリしてしまう。


だがゆっくり物思いに耽っている場合では無い。

早く朝食を準備しないとまた楊花から小言を言われてしまう。

幸いにも今日は母親がいるから桜花は手伝いをするだけで済んだ。


「あのさ、明日の誕生日の事なんだけど…」


みんなが揃い、朝食を食べているタイミングで桜花は話を切り出した。


「明日は私、有紗と一緒に出かけて来るから帰り遅くなると思う。だから3人で誕生日のお祝いしてて」


「あらそうなの?分かったわ。でもあんまり遅くならない様にね。」


母親はどこか安堵した様な表情を浮かべていた。

やはり明日は楊花の分しか準備がされていないのだろう。


「分かった。じゃぁ、行ってきます」


朝食を食べ終わったならこんな桜花だけが除け者の様な空気の中我慢して留まる必要は無い。

片付けをしてさっさとリビングを出る。

扉を閉めると楊花達の声が聞こえてきた。


「やったぁ!今年は私だけの誕生日〜♪でも桜花いないの寂しいなぁ…」


「いいじゃないたまには。去年1人だけの誕生日がしたいって言ってたから、日頃の行いが良い楊花に神様がプレゼントしてくれたのよ」


「そうだな。たまには3人で過ごすのも悪く無いな。寂しいなら桜花の分もケーキを取って置いて、帰って来てから2人で食べなさい」


「はーい♪」


寂しいだなんて思ってもいないくせに…。

楊花の猫被りは呆れを通り越して感心する。

それに気付かない両親にも呆れる。


楊花はその会話を聞かなかった事にして学校へと向かった。




その日に不思議な出会いをするとはこの時の桜花はまだ知らない…。




面白い!続きが気になる!って思ってくださったらいいねを押して頂けたら幸いです。

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