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かくりよの乙女〜千年恋唄〜  作者: 桜並木
第二章 隠世での生活
22/24

21.天誅で…ござる?

久々の投稿になります。

これから投稿再開して行く予定です。

お待たせしてしまい申し訳ありません…。


一時間程飛ぶと桜花も慣れて来たのか周りの景色を見る余裕が出て来た。

キョロキョロと眼下に広がる隠世の街並みや景色を身を乗り出しながら見ていたため、梓拍に危ないと注意されてしまった。

更にしばらく飛ぶと目の前に高い崖が見えて来た。

崖には滝があり、下には広大な湖が広がっていた。


「着いたぞ。あの湖の上に俺の屋敷がある」


湖をよく見ると、真ん中から岸にかけて大きな日本家屋が建てられている。

湖全体が梓拍の屋敷の敷地内の様だ。


「滝の側にも(やぐら)がある。櫓から湖が一望出来るぞ。紅葉が水面に落ちて一面紅葉に彩られている様は見ものだな」


確かに湖の周りにも沢山紅葉があり、とても綺麗な景色が広がっている。

桜花は今日からここで暮らすのだが、思っていた以上のスケールの大きさに若干の目眩を覚える。


「私本当にあのお屋敷で暮らすの?大きくて迷子になりそう…」


「大きいか?親父殿達が住んでる本家はアレの五倍はあるぞ?」


「はぃ!?五…ぇえ!?」


「俺の妹達も暮らしてるからな。走り回ってうるせーし、人数も多いから手狭だぞ?」


梓拍に兄妹がいたのは初耳だ。


「兄妹いたんだね。何人いるの?」


「弟13人、妹17人だな。俺が知ってるのはこれだけだが…もしかしたらもっと増えてるかもしんねー…」


聞かなければ良かった。

随分と子沢山な家庭の様だ。

それだけ家族が多ければ梓拍が家が狭いと言うのも頷ける。


「上の弟達と妹達は元服や裳着も済んでるから婿や嫁に行ったりしてると思うけどな。…そろそろ降りるぞ」


梓拍の言葉と同時にスイがゆっくりと降下し始める。

沿岸部にあった橋の前に降りた桜花は、橋と、その先にある門の大きさに呆気に取られる。


(家の門て言うより…お城の門だよねコレ。天誅でござるー!とかの舞台じゃないよね?)


目の前には時代劇で見るような巨大な門がドドーン!と建っていた。

時代劇のセットなのでは?と疑ってしまう程だ。


「どうした?行くぞ」


梓拍が気にする事もなく橋を渡って行ってしまったので慌てて追いかける。


「橋大きくて驚いちゃって」


「時代劇に出て来そうとか思ったか?」


「うっ…思った」


「だろうな。顔に書いてある」


そんなに分かりやすく出てたのだろうかと、桜花は自分の顔をペタペタ触って確かめる。

ヒイとスイも桜花の顔を覗き込むが、なにも書いてなかったため首を傾げていた。


門の前に立つと何処からか「開門!」と聞こえて来て、門がひとりでに開いて行く。

そして、桜花と梓拍は大きな門をくぐって行った。


面白い!続きが気になる!って方はいいねお願いします。

誤字脱字等ありましたらご指摘下さい。


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