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かくりよの乙女〜千年恋唄〜  作者: 桜並木
第一章 巡り逢い
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プロローグ


昔むかし、今より千年も昔の事、隠世(かくりよ)を守る神である龍と、現世(うつしよ)に住む人間の娘が恋に落ちた。

それが悲劇の始まりであるとも知らずにーーーーーーー。

千年後、ごく普通の女子高生として暮らしていた船橋桜花(ふなはしおうか)は、16歳の誕生日を迎えたその日を境に不思議なモノを見る様になる。

そして、千年に及ぶ運命が動き出すーーーーーー。


初めまして桜並木と申します。

初投稿ですので誤字脱字が多いと思われます。

そしてn番宣時の作品かと思われますのでご指摘等頂けたら幸いです。


R-15指定は保険です。


そして、初投稿なのでアップが亀です。

気長にお待ちいただけると幸いです。



昔むかし、隠世(かくりよ)現世(うつしよ)が混在していた時代……およそ千年前の時代……一柱の龍がいたそうだ。


龍は隠世を守る神々の内の一柱でありながら、現世に住む人間の娘と恋に落ちた。

龍はその娘に加護を与え、大切に大切に護り、いずれ夫婦となる約束をしていた。


しかし、主神である龍の父親はそれを善しとしなかった。

神と人が交わる事で、隠世と現世、どちらにも影響が出てしまう。


そこで主神は娘の父親に、娘は人間の男と結婚させる様、御告げを出した。


娘と龍の仲を知っていた父親は、迷い悩んだ。

娘には幸せになってほしかった。


しかし、神に逆らう訳にはいかない。


そう考えた父親は、泣いて嫌がる娘に同じく涙を流し何度も何度も謝りながら、娘を嫁に欲しいと言われ続けていた当時の有力者の家へと連れて行った。

そうして娘は、無理矢理人間の男と結婚させられてしまった。


それを知った龍は悲しみ、怒り狂った。

娘を取り戻そうと現世へ行った。


しかし、娘を取り戻す事は出来なかった。

せっかくの思いで龍から奪った娘を奪い返されるくらいならと男によって命を絶たれてしまっていたのだ。


儚くなった娘を見つけた龍は我を忘れ暴れ狂った。

娘を連れて行った父親を殺し、娘を奪った男を殺し、その一族に呪いをかけた。

しかしすぐに力尽きてしまった。


主神によって神の力を奪われてしまったからだ。


怒り狂い、現世に被害を出した龍を主神は、例え自身の子であろうと許す事は出来なかった。


力を奪われた龍は、主神によって蛇に変えられ、現世へと堕とされた。

そして、来世には必ず娘と結ばれる事を願いながら生涯を終えてしまった。




主神は龍を現世に堕とした後、隠世と現世を繋ぐ門を永遠に閉じる事を決めた。

二度とこの様な事態が起きない様に。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ねぇおばあちゃん、りゅうってほんとうにいるの?」


「もちろんだよ。この話はね、むかーし昔にこの街で本当にあった出来事なんだよ。あちこちで龍の像があるでしょう?この街が龍神様に護られている証なんだよ」


「そうなんだ〜。りゅうはおよめさんにあえたのかな?」


「どうだろうねぇ…まだだったとしても、きっともうすぐ会えるよ」


「わたしおおきくなったらりゅうのおよめさんになりたーい!」


「ずるーい!わたしもおよめさんになりたいよー!」


「ふふっ、二人が大きくなって素敵な女の人になったらきっと迎えに来てくれるね」


「「うん!!」」





面白い、続きが気になる!と思っていただけたら高評価して頂けたら幸いです。

誤字脱字等ありましたらご指摘下さい。

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