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Kiss of Vampire  作者: かなみち のに
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「アタシはお前をよーく知ってるぞ。オマエは面倒くさい奴だ。」

「綸君は充分皆の事判っていると思うけどなぁ。」

「そうね。他のどの男子より私の事知ってるわね。」

「人それぞれですよ綸様。」

「綸様は知りたい時に知りたい情報だけを知ろうとするスタイルなのです。」

滝沢伊紀は、それは悪い事では無いと言った。

「むしろ長所かと。」

そうなのか?

「だな。オマエ誰彼構わず聞きたい事平気で聞くじゃん。」

「言いたい事も好き勝手言うしね。」

「空気読まないし読めないし。」

とても長所の話しのようには聞こえない。

「いえ。綸様が率直だからこそ、私達も素直にお話できるのですよ。」

「アンタは変に勘ぐったりしないでどんどんモノ言えばいいのよ。」

「言ってる事が違ったら違うって言うだけよ。」

それもそうだが。

「大丈夫よ。」

「綸君は黙っている時は何考えているのかまるで判らないけど。」

「話しているトキはとっても判りやすいから。」

やはり褒められている気がしない。


バレンタインデー当日。

朝から女子達は各々持ち寄ったチョコやら何やらを交換し合う。

その中何故か俺も数人の見知らぬ生徒から何やら受け取った。

俺はその都度お返しにとクッキーを渡していた。

「何やってるの?」

箱田佐代がそれを見て俺に詰め寄る。

何って。交換会だと聞いたから。

「いやいや何で綸が用意してるのかって。」

小室絢がこうなるだろうからと見越して作らされた。

「は?」

何か受け取ったらその場でお返ししろ。その方が後々楽だぞ。と。

「綸君が自分から用意するワケ無いとは思っていたけど絢姉ちゃんが黒幕か。」

「でも何で絢姉ちゃんなの?絢姉ちゃんがお菓子作り得意なの知ってた?」

いや、小室絢を紹介したのは市野萱友維だ。

「あの魔女姉妹は料理てんでダメだからなぁ。」

「アタシ達の分もあるんだろ?」

宮田柚は図々しくもねだる。

交換だと聞いたが?

「おうっ勿論あるぞ。ホレ。」

それならと紙袋から小さな包を出すと

「この包は綸の趣味なの?」

小室絢が用意してくれた。

「開けるの怖い。」

普通のクッキーだ。何の仕掛けもない。

「そういう意味じゃ無いっ。」

宮田柚が包を開くと一斉に怒り出した。

(宮田柚だけは笑いだした)

「何でこんな手の込んだカワイイ動物クッキー作ってんのよっ。」

何でって。小室絢がこれを作れと。

「うひゃっ美味いなコレ。」

「ちょっと私にも寄越しなさいよ。」

交換だと聞いたが?

「あ、あるわよホラ。」

「ああっ私も用意してきました。」

「私にも綸様の手作りクッキーを是非。」

「二人共何だその本命丸出しのデカイのわっ。」

箱田佐代と滝沢伊紀は「他にも貰うだろうから」とチョコ以外の物を用意してくれた。

こんなクッキーじゃ何だか申しわけないな。

「申し訳ないと思ったら3月に改めて何か用意して。」

「でもとにかく今はそれ私にも寄越しなさい。」

そうだな。

「全くこんなカワイイ包まで用意させるとか。」

箱田佐代はブツブツ言いながらもクッキーをつまむ。

「こんなん作られたら私達の立場が無いじゃないっ。」

「女子のイベントなんだから少しは気を使いなさいよっ。」

「空気読まないにもホドがあるっ。」

どうにも怒りが収まらない。

「まあまああの怪獣がそうしろってんならそうするよなぁ。」

「笑いっ放しの柚は何作ったのよ。」

「作ったって決め付けるな。」

「市販かよっ。」

「お前らだってどうせ溶かして型に入れてって程度のくせにっ。」

「余計な手間加えて不味くなったらどうするのよっ。」

「それは美味くなるように作らないオマエが悪い。」

「美味しいわよっ。味見したっつーの。」

「どうやら私達は小室様に担がれたようですね。」

「佐代様の仰る通り私達の立場を失くされてしまいしまた。」

「あのモンスター乙女ならそれくらいやるかもね。」

橘佳純とニコラ・ルナプリアもそれぞれ俺には

他の皆とは違う何かを贈ってくれた。

橘佳純にも3月に改めてお返しをすると約束し

ニコラ・ルナプリアにはその機会が無いのでと

彼女にだけ別に用意した物を渡した。

これは市野萱友維の助言に基き用意した「日本的な」お土産の詰め合わせ。

お寿司の食玩や招き猫のプリントされた手ぬぐい。

ニコラとその両親のお箸。扇子。

そして「帯」

まだ手に入れていないといいのだが。

「まだですよ。何処で買っていいか判らなかったですので帰国してネットで。」

「これは嬉しいです。とてもとても嬉しいです。」

「ああリン。ワタシアナタが好きです。大好きだです。」

喜んでくれたのならおれ

「え?何告白?ニコラ今愛の告白したの?」

「ハッッ突然の事で意識飛んでたわっ。」


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