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81 糸




 うつろな目をした人々がこちらに殺到してくる。

 風魔法を相手にぶつけようと思うと


「お前ら、あれはここの国民たちだ! 気絶するだけにとどめろ! 殺めてはならん!」


 そうレッドが叫んだ。

 しまった……。

 もう魔法を放つのは止められない、俺はねらいを国民たちの頭の上にずらして、飛ばした。

 何とか国民たちからねらいは外れたのだが、その代わりとして、奴らにつながっていた糸が切れてしまった。

 糸から解放された国民たちは棒立ちになったかと思うと、こと切れたかのように地面に突っ伏した。


 その様子を見て、あの糸が国民たちを操っているということを確信した。

 他の国民たちの糸も風魔法で断ち切っていく。

 これで国民も解放されただろう。


「無駄だ。お前が切ったとしてもまたつなげばいいだけの話だ」


 魔王がそういうと、糸を断ち切ったはずの国民たちはまた立ち上がった。見ると背中には先ほどと同じ糸がまたつながれている。

 国民を解放するのは難しそうだ。


 魔王を先に倒した方がいいだろう。奴は周りを国民で固めて、肉の壁を作っているので少し面倒だが、解放できる目途が立たない国民よりはまだましだ。


 国民たちが立っている地面を土魔法でへこませて、穴に落とす。

 これで肉の壁の問題はクリアだ。

 奴の練気を解除して、身体の強化をなくす。

 後は『メテオ』を放ってば終わりだ。

 無防備になった奴に向けて『メテオ』を放つ。


 体の強化が解除された奴には、『メテオ』自体見えていないだろう。


 これで終わりだと思うと、奴に向かっていく燃える土塊は途中で真っ二つに割れてあらぬ方向に逸れていく。

 『メテオ』が真っ二つに割れたところには、ホットが立っていた。


「魔王は殺すな」


 奴は俺を見つめて、冷めた声でそう言った。






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