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76 真っ黒な人




 今は日中だというのに日光が入らず、暗い通路の中を魔法の炎を片手にして進んでいく。

 地下通路には、自分たちの足音以外には聞こえず、静けさに包まれている。


 俺たちは現在、ホットが斥候をして、発見した隠し通路を進んでいる。

 ホット曰く、ここを進んだ先は王城の中につながっているらしい。


 奴は王城の中を魔王に悟られないように探り、これを見つけ出してきたと言ったが、よくまあそんな潜入ミッションをしてきたものだ。

 というか、そこまで行けたなら魔王を暗殺することも可能だったんじゃなかろうか。


 レッドがホットを信用してるから俺もそれに準じているが、やはりなぜか奴の事が信用出来ない。

 おそらく、素性の事がいくらかわかればある程度信用できるかもしれないが、奴はこちらに開示するつもりはないらしいし。


 ……こんな事を考えてもしょうがない。今は王城まで早く進むことを考えた方がいいだろう。


 俺がライト代わりになって先陣を切っているから、俺が遅くなるとその分全体のスピードも遅くなる。

 のろのろと進んでいたら、全員の士気も下がるだろう。


 侵攻する速度を速める。


 しばらくして息が上がって来ると、前方に影が見えた。

 ふつうの人の等身大ほどの大きさのだ。

 このまま突っ切るわけにもいかないので足を止める。

 影の主を探すために視線を動かすが発見できない。


 何処に居るのだろうか? 影の元をたどるために影を凝視すると身じろぎした。

 それをみて俺は悟った。

 こいつは影じゃない。真っ黒な人間だ。


「ほう、やはりお前か。胸糞の悪い匂いが、立ち込めているわけだ。気づいて正解だったな。卑怯者のコールド!!」


 そういうとそいつはこちらにとびかかって来た。

 俺はその言動に二重の意味で驚いた。


 おそらく、奴がホットに向けてその英雄の名を叩きつけていることと、それを言う声によく聞き覚えがあることに。






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