087 人間が勝手に発展させるので、だらだらと僕も手伝う
でっち上げの屁理屈を貴族に伝えた。
「ダンジョンを2つ、妖精の力で押さえてる。けど、押さえきれないから、妖精の住み家を隔離して力を放つ。討伐用の冒険者を受け入れる準備よろしく。制御して食べれるモンスターにした。ランク1~2がほとんど、ランク3がいるけど倒さなくて良いと思う」
と言いつつ、こそっと金髪のダンジョンと魂食いのダンジョンの湧き調整。
ここに出るモンスターを湧かないようにした。
「…そうか。王に使いを出さないといけないな。ダンジョンの抑制と食料事情の改善か。兵士は…今は無理だな、冒険者ギルドを呼ばないといけない…か」
「屑の王様には僕が言っておくよ。受け入れを検討して。この区画の奥の両角に出口と入口を作った。6種類に分けてある。確認して」
妖精の通り道の反対の両角、北東に入口専用と南東に出口専用の転移魔方陣を設置しておいた。
モンスターは出てこないようにしてある。
「北東で依頼を受けて入り、南東から出て解体すれば良いと思う」
「詳しくは冒険者ギルドが来てからだが、居住区の北東3区画と南東3区画は押さえておいた方がいいな。うちにも戦えるものがいる。もう入っても良いのか?」
今から召喚するから、肉体持つまでは…どのくらいかかるかな?
個体差あるからなぁ。
「入っても良いけど今は魔石しか落ちない。知ってるかもだけど、ダンジョンに長く生息したモンスターは肉体をもつ。やっとダンジョンの力を流せるように調整できた。まだ肉体を持ったモンスターはいないと思う」
「2~3日くれ。王に渡す書類を作る。生態調査だけは出来るのだろう?」
「出来る。じゃ、待つね。急がなくても良いよ。毎日顔だしてるし、書類が出来たら言って」
「助かる。おい! 兵士を呼べ! 調査する場所が…」
忙しそうだから撤収。
魔力って使い始めると足りない気がするな。
「外壁を作ってからでよかったのではないのですか? 珍しく人間を擁護しますね」
「確かに。今までは瞬殺だったのに」
遠回りだけど、配下の為だよ。
僕じゃあの数のご飯を作ってあげられない。
人間が集まったら食事処が出来るから、って考え。
「…分かりました。そういう事にしておきます」
「天使ちゃんとお食事デートが出来るのね! 今から楽しみだわ」
猫ちゃん、何か言いたそうだけど…
「いえ、なんでも無いですよ」
そう? ならいっか。
後することは…
「お休みですね。温泉入って休みましょう」
「久し振り! っと、自制心、自制心。天使ちゃんは優しく愛でるもの。よしっ! 準備完了!」
そうだな、のんびり休むか。
今日からまったりと過ごそうかね。
「「はい」」
温泉入って、食事して、ゆったりと折檻して、寝る。
ん? 一つ違う気がするが、平常運転だな。
「程好い火照りが心地良いです」
「んー。お姉さまの境地じゃないけど慣れてしまった私が怖い」
おやすみ。
「「おやすみなさい」」
時々、屑の王様に会いに行ったり。
時々、妖精の住み家の居住区を整備したり。
程よく、地上に壁を作ったり。
大体、昼までに終わって。
大体、夜までだらだらして。
ちゃんと寝る。
壁が完成した。
外壁は、高さ6m幅1mの重厚なレンガ造りの壁。
中を仕切る壁は、高さ4m幅50cmのそこそこなレンガ造りの壁。
土壁が先行したので、土壁班は外から土を持ってきて空堀を埋めた。
壁だけで十分。
ちゃんと門も作った。
いや、門は作ってないな。
ただ10mほど壁を作らなかっただけの隙間だ。
隙間を作ったのは西側に面した6km×2kmの3エリアだけ。
人間に聞いて何ヵ所か作った、後は人間が門にするらしい。
我が家を含む中央や鉱山のある東側は隙間はなく囲ってある。
今は利用方法を考えていないだけ。
ちなみに我が家は5階層吹き抜けのまま改装した。
1~4階の床は落とし穴設定から、完全に床を撤去。
ダンジョンなのだからと、ダミーコア8のエリア地上部の壁に隙間を作って入れるようにした。
ダンジョンの壁伝いに階段がちゃんとあって下まで降りることができる。
1階8mの5階で40m、その中に建造物創造で塔を建てた。
10階層あるその塔は、円を積み重ねたような形で階層が上がると小さくなっていく。
真っ白な塔、ただの飾りだ。
塔の中は広いホールと登り階段だけ。
最上階に転移魔方陣を設置して、今までの我が家に入れる。
迷宮階、草原階、大聖堂、玉座の間、と続いている。
攻略できるかな?
普通の徒歩で30日近くの距離があるんじゃないかな?
主に迷宮階が時間を食う。
人間は、我が家を妖精の住み家の中心と考え寄ってこないけどね。
そう、人間が増えた。
屑の王様の国を中心に、我が家から見て北の国と南の国が仲直りした。
争い事のミスリルが屑の王様に握られたからね。
人間の居住区は貿易の中心になってしまった。
まだまだ発展途中だが、多分、妖精の通り道を作れと言ってくるだろうな。
面倒だ。
屑の王様から届くゴブリン魔石で漸く妖精の通り道が夜もだいぶん明るくなったのに、また作るとか…
今度作るならサボろう。
植樹は面倒だ…配置でその場に行かなくても出来るけどね。
更に日は経った。
大体、昼まで働いて。
大体、夜までだらだらして。
ちゃんと寝る。
鉱山の、ミスリル、鉄、他の貴金属、屑鉱石レンガ、を売ったり。
その金を配下に配って人間の食事処にいったり。
久々に金髪が鼻血出すほどの笑顔な配下がいた。
建造物創造を配下に権限を与えてランク8のエリアに自分の家を作らせたり。
金髪が全部訪問してた。
ちゃんと節度を守っているので歓迎されてた。
大体、昼まで働いて。
大体、夜までだらだらして。
ちゃんと寝る。
屑の王様を中心に、多分偉い人間と話したり。
面倒だった。
妖精の通り道を街道沿いに作ったり。
町や村の近くに昇降床を設置して休憩所を作らない省力化な道を作った。
言ってきたお偉いさんの国の首都にある城の下に妖精の住み家として地下宮殿を作ったり。
ダンジョン2階分の16mあるからかなり広い。
宮殿の要望は聞かず、コアさんがデザインしたのを作った。
大体、昼まで働いて。
大体、夜までだらだらして。
ちゃんと寝る。
だらだら生活、大体300日が経過した…と思う。
「人間が住みはじめてからですか? …何処かの国の建国祭が2回はありましたね。時間の感覚が麻痺する程だらだらしてますね」
あれ?
なら、500日くらい?
「そのくらいですね」
まぁ、だらだらもコアさん次第だよ。
『…』
執筆報告
先の話を考えていますが上手くまとまりません。
時間をおいて考えたいと思います。
最後まで書きますので暫く時間を下さい。
申し訳ございません。
鈴