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075 金髪の幼女への笑顔が気持ち悪いので

「おはよう。これがゴブリンの魔石を使った光る樹だよ。どうだった?」


「あぁ。柔らかく綺麗な光だ。しかしゴブリンだけなのか? 他の魔石では駄目なのか?」


試したよ。

モンスターツリーいるのかな?


「光るのがゴブリンだけだった。他はただの樹だったり、モンスターみたいに襲ったりする。使えない」


「そうか。それでは仕方がないな。あの数…100,000だったか? 道に植えていくのか?」


その方が良いと思ったけど。

月明かりは弱くてダンジョンに届かないし、要らないかな?


「そう考えてた。休憩所だけにする?」


「いや、時間はかかってもその方が良いだろう。贅沢な話だがこれはとても便利だ。我が国でも欲しいぞ」


「あげない。安売りは面白くない。あ、お金も要らない」


「先手打たれたか。我が国は金も無いから諦めよう。快適な道だが…我が儘であるのは解っているが、天井が低いと息が詰まるな」


樹は諦めて。


天井か…4mじゃ低いか。

8mに変更、屑の王様がいるから改装できない、ここは4mのまま。

変更可能範囲から緩やかに坂にして屑の王様が通りすぎたらここも8mにしておこう。


食料もちょっと補充させとく。


「ちゃんと繋がった。天井は倍にした。気を付けて帰って」


「…分かった。進もう」


突っ込むのは止めたのね。

配置で移動し、次の休憩所に樹を何本か生やして帰る。




配下の視察で分かった。

仕事は真面目、でも楽しんでる、そして仕事に支障なければ遊ぶ。

ウォーリアが鉱山前の入口を滑って降りてる、楽しそうだ。


加工班は遊ぶ要素がないから真面目。

メリーが遊んでる。

土壁が間に合ってないから、レンガで積み木してる。


うん。

これって心が成長して子供になった…と思う。

良い傾向かなぁ、うん、良いことだ。


ウォーリアの遊びを採用。

温泉で。

今日はここまでだよ、ちょっと改装するから温泉は少し待ってね。




草原エリアの天井を倍の8mにする。


温泉の湧く噴水を中心の1つ残して一度撤去。

温泉の泉の縁に4mの小山を東西南北に4つ、半分は泉に入っていてつるつるの石。

半分は泉の外で階段状になっている。


天辺を2m位の平らにして、泉側の半分を一段下げる。

下げた段の側面から、温めの温泉が湧く小さな穴を設置。

泉につるつるの坂を伝って流れ込む…均等に流れない、失敗。


つるつるの面に泉に向かうよう4方向に緩く丸い溝をつける。

温泉の出る穴に沿って緩い溝を掘り、お湯を誘導。

今度は成功、これで滑れるだろう。


周りが温めなので、中心の噴水はちょっと熱い湯とした。


さて、金髪おいでー。


「はしゃぐ天使達が…ぐへへ。はい? 何でしょう…ですか?」




「あれ? 奴隷服? しかもこれは本気の折檻ですよね? ベッド上に吊るされてるし。何かしましたっけ?」


背中にペタリ。

索敵用スライム魔道具だ。

ちょっと制御を細かく出来るようにした。


で、金髪よ。

お前の言う天使達から苦情だ。


おんせんで、はなぢだして、こわい。


と、言われたぞ。

僕も金髪の笑顔が気持ち悪い。


「な、なんと! くっ、精進が足りなかったんですね。しかし! あの天使達を見て笑顔を我慢なんて出来ません! この折檻は不当です!」


いや、僕も猫ちゃんも笑顔だよ、そして寄ってくるよ。

金髪の笑顔が天使を引き寄せたか?

心当たりは?


「あ…れ…? ご主人様に寄っていくのは理解できますが、お姉さまもなつかれていたのですか?」


「普通に抱き付いてきますよ。最近は配下さんは本当に幼い子供のように無邪気に接してくれますよ」


ほら、元々警戒されていて、とうとう苦情だ。

僕に怒られる理由には十分だろ?


「うぅ。私の愛は一方的だったのですね。反省の意を込めて折檻を受けたいと思います」


じゃ、スライム100いっとく?

僕等は用事があるから独りでね。

帰ったら解くから。


「あれ? ご主人様は叫び声がお好きでは?」


ちょっと配下と温泉だ。

聞きたかったら夜にまたするよ。

じゃあね。


「金髪ちゃん、頑張ってね。私も少しだけ分けてもらうから」


「あ、索敵用の魔道具はその為に…あっ。一気に? ちょっ! あぁー、いやっ! だめっ!」


さて、行くか。


「はい」




皆、準備できたよ。

温泉で遊ぼう!


お、ウォーリアは直ぐに理解したな。

真っ先に登って…さっぱーんっと。

うん、良い出来だ。


ロード、リッチ、エンペラーにノーライフも、我慢しなくて良いよ。

お姉さんでも遊んで良いんだよ。

はい、行ってらっしゃい。


じゃ、猫ちゃん始めるよ。

魔剣よ、強制的に猫ちゃんと金髪を獣人化させろ!

索敵用魔道具を猫ちゃんの視覚を金髪に共有、発動。


「あっ! こ、これは耐えれるギリギリですね。んっ! 視覚だけの共有でも、んっ、刺激強いです。あっ!」


猫ちゃん、配下に気づかれるよ。

のんびり浸かってお姉さんしなきゃ。

子供にはその顔は見せちゃ駄目だよ。


「あっ! んー。は、はい。普通にします…ふぅ」


ほら、プリーストが心配して来てるよ。

大丈夫だって言わなきゃ。


「はい。だ、大丈夫ですよ。心配ありがとぅ。んっ。あ、遊んできて良いで…すよ。んっ」


言えてないね、猫お姉ちゃんが心配だって。

プリースト、頭撫でてあげると落ち着くんだよ。

そうそう、優しい娘で嬉しいね、猫ちゃん。


「はぁいっ! あいがとうごじゃいますぅ。も、もぅ、いぃでしゅよ」


猫お姉ちゃん、良くなったって。

遊んでらっしゃい。


「いっ! ってらっしゃいっ!」


猫ちゃん、よだれ、子供に見せられない顔になってるって。

ちょっと一回、共有を切ろうね。

猫ちゃんの獣人化も解こう。


「…ふぅ。金髪ちゃんが発狂しそうですね。んっ。余韻が…。なでなでは金髪ちゃんの願望のひとつのようです。共有が無理矢理強くなりましたよ」


お仕置きには十分かな?

猫ちゃんも変わった虐めは楽しめた?


「恥ずかしいですね。ちょっと危ないので、今回だけが良いと思います。慣れたらお姉ちゃん失格になります」


だね。

あとは普通に温泉を楽しもう。


「はい」




「あぁー。天国がー。あうっ。いやぁ。私もー、愛されっ、たいよー。うぐっ!」


金髪が良い具合に壊れてる。

こっちは獣人化は解いてないので羽が力なく垂れている。

追い討ちのようにスライム魔道具は引っ付いてるけどね。


「恥ずかしい温泉でしたよ。金髪ちゃん、どうでした?」


「うわぁぁぁぁぁぁん。愛されたぁぁぁぁぁぁい。うっ」


あ、スライム魔道具を止めてなかった。

今の絶叫で力尽きたようだ。

ビクビクしてるけど反応がない。


外してベッドに置く。

金髪も下にあったベッドもぐちゃぐちゃだ。

猫ちゃん、朝風呂入ろうか?


「ですね。まだ寝るには早いですから、朝早く起きれますよ。金髪ちゃんと温泉を楽しむのも良いですね」


病気が治ってたら良いけどな。


昼過ぎからでも朝まで寝れる体だし、いっぱい寝よう。

んー、金髪の香りがすごいな。

でも寝れる、おやすみ。


「はい、だらだらしますね。おやすみなさい」

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