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007 ゴブリンは使えますか?

本日投稿2回目です。18:00に本日3回目の投稿をします。

半日位で予定ゴブリン数の30匹を確保できた。


侵入したモンスターを配下にする魔石書き換え術式を組み込んだ罠…長いな。

これは、特殊な波動を出す罠で物理的には作動しない。

配下になってよーっと耳元でずっと囁くような、地味に嫌な罠だ。

コアさんの説明が難しくて、そう勝手に解釈した。


後、効果が出るまで地味に時間がかかって、ゴブリンで8時間前後を要した。

時間をかけた分、低ランクのモンスターなら効果的で、30匹のゴブリンの成功率は100%だ。

今は必要ないので維持費節約の為に休止中。


ぼけーっと玉座で考え中にコアさんが、


『ダンジョンのランクが3に上がりました』


配下が増えたのが切っ掛けかな?

ダンジョンの広さは十分にあるから、当たらずとも遠からずって思っとこう。

と、そもそもダンジョンのランクって何?


『詳細不明。ダンジョン機能が充実すると認識して下さい』


あぁ、コアさんも知らないのね。

まぁ良いや。

それより、ゴブリンって強化できる?


『肯定。マスターのステータス上昇の様に魔力供給を増やせば可能です。ダンジョンランクにより上限があります』


そっかぁ。

じゃ、僕みたいに最適化できる?

装備も強化したら良さげじゃない?


『条件付きで肯定。親和性を確保出来れば可能だと推測します。ダンジョン機能の最適化は、直接行使は不可能です』


間接的には出来るのね。

ゴブリンの装備素材の通称ゴブリン鉄に細工してみようかな。

あ、配下のゴブリンへの魔力供給を日に2に上げといて。


『了解。本日より適応します』


そう言えば、配下って転生するの?


『肯定。配下はダンジョン内に居れば、転生も蘇生も出来ます。復活に魔力と時間を要します』


良かった。

気兼ね無く弄れるよ。

ゴブリンとの親和性かぁ…まぁ材料って思い付くのは限られてるよね。




配下のゴブリンを弄りながら5日過ぎた。


ダンジョン内は大変です。

野良のゴブリンが飢餓状態に陥り、共食いが始まった。

日に50匹は追加され、どんどん奥に進むから、侵入して3日目位のゴブリンから共食いの狂気に走ってる。


魂は還元して、肉体はダンジョンが汚れるからボロボロでも隔離空間に放り込んでる。

一応対策をしている最中なので、現状はこのまま。

精神的に不衛生なので、処理はコアさんにお願いした。


「コアさん、片付けよろしく」


『…了解。あの食い散らかされた、見るも無惨な哀れなゴブリンの死骸を回収します』


「よ、よろしく?」


で、対策って言うのが地上部で特殊な樹を育てている事。

ダンジョンは大気中からは直接的に魔力を還元出来ないので、媒介として機能する樹を選択した。

現状は50本くらい植えてる。


ダンジョン機能が向上して出来るようになった樹の召喚。

ベースとなる魔石を配置してから召喚する。

ダンジョンで死んだゴブリンの魔石だからか、地上部の野良のゴブリンからの苦情はない。


1m位になったら配下にして地上部に配置。

魔石入りの樹だからか、モンスターと植物の合の子で配下におけた。

地上部に置いてたらいずれは野良に戻るけど、非移動だから問題はない。


魔力消費の優先順位は、僕とダンジョンの維持>ゴブリンの育成>樹の育成、かなぁ。

余裕が出来たらフロア1に地上部と同じほどの魔力を拡散する予定。

でも、樹が育つまでお預け。


今思い描いてる構想は、フロア1~2は野良ゴブリンを自由にさせる。

フロア3で、野良ゴブリンの飢餓地獄。

フロア4は、配下ゴブリンを配置予定。

フロア5は考えてない。


贅沢出来るほど魔力が無いんだよ。

やっぱり樹が育つまでお預け。




「案外と良いものが出来た気がするよ」


『親和性も問題ありません。回収可能ですが、第三者に奪われた場合は回収不可能です』


あれー?

直ぐに回収して転用できないの?


『ダンジョン内の物の所有権は、比較的簡単に奪われます。冒険者等が戦利品とした場合、回収は捨てられない限り不可能です』


んー、満足する出来なのにな。

仕方ない、ゴブリン増えたり復活させる時なんかは、その都度作ろう。

材料は余るほどあるからね。


ゴブリンが生まれた時から持っている武具は、通称ゴブリン鉄と呼ばれる素材で有名だ。

鉄のように扱えるため、討伐時に討伐証明の右耳と共に拾うことが多い。

難点があるとすれば、非常に脆いのだ。


加工してもやっぱり脆いゴブリン鉄。

普通の鉄に似た素材のため、鍛冶屋が良く試作や弟子の育成で扱う劣化鉄としても有名。

討伐数が多いと真っ先に捨てられる不遇なゴブリン鉄なのだ。


それを素材にしました。

親和性って言われたから、いつも身に付けている物に限る。

後は隣人の亡骸、そうゴブリンの死骸を加工に使った。


材料はゴブリンの魔石を核にして、ゴブリン鉄、ゴブリンの死骸を使用して最適化。

ゴブリンの肌色は濃い緑、骨はちゃんと白、ゴブリン鉄は一応銀色で、混ぜたら薄緑のメタリックカラーな綺麗な色になった。

シンプルなショートソードとバックラーを各々に持たせてみた。


ゴブリンには個性が一応あり、ゴブリン鉄の武具は様々だ。

その個性を活かさず統一した。

だって面倒だったから。


「お揃いの剣と盾を持って並ぶと強そうだね。良い感じだ」


『ステータスも上昇してます。この時点で通常のゴブリンより優位です。ランク3に近い戦力と推測します』


僕が手掛けたから余計に良く見える。

満足だ。

後は戦闘訓練かなぁ。


「ねぇ、フロア1のボス部屋に6匹1セットでローテーション組んで戦闘訓練させてみたいんだけど良い?」


『肯定。こちらで討伐した方が魔石も入るため利益が見込めます。フロア1の魔力循環は樹が少し未熟ですが十分可能です。これで残飯処理から解放されます』


…ごめんね。


魔石無しは素材としては美味しくないからね。

魔石無しは還元して良いよ。

では、ユニット配置っと!


ユニット配置とは便利だよね。


僕とコアさんももちろん配下も、ダンジョン内なら移動可能(ダンジョン直上の地上部に出るだけなら可能)なランク3で使えるようになったマスター用の機能。

許可したらマスター以外、コアさんや配下も使用可能。

移動前に対象の周囲に非対称な生物がいたら無理って程度。

戦闘中の緊急脱出は無理。


さて、ゴブリン使えるかな?

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