063 首都に着いた
のんびり道中5日目。
首都が見えたけど、今日は入らない。
首都の周りはモンスターの湧きポイントに冒険者が居るので探すのが大変。
「「ふわぁぁぁぁ!!」」
首都を中心に円を描くように移動しつつポイントを探す。
「「ふわぁぁぁぁ!!」」
2人には負担をかけるが、近場にダミーダンジョンは欲しい。
「「ふわぁぁぁぁ!!」」
この首都、海に面しており海から上るように町が発展した、海から半円を描くような街だ。
城は海からは少し離れている、海、庶民の街、貴族の住居と城、って並びだろうか。
「「ふわぁぁぁぁ!!」」
ふむ。
街道は街が見えてから左右と中央の3本に別れた。
中央は石畳で城や貴族の方、左右は多分庶民の街の両側に繋がってるだろう。
とりあえず街道は外れて、右側を街から一定距離を保ちつつ円を描くように移動し攻めたが外れか。
海に辿り着いてしまった。
元の街道に戻って、今度は左を攻めよう。
「「休憩を」」
2人とも汗だくだ。
女性特有の良い香りがちょっと興奮させるけど、はい、最適化。
綺麗になったよ。
「「ありがとうございます」」
全く良い場所無かったの?
「ランク1が2ヵ所ありました。ですが、冒険者が多くて夜じゃないと近づけないと思います」
「お、お姉さまは、余裕がありますね。ふぅ、ここまで連続で使うと、身体が火照って動けなくなりそうです」
負担が大きいな。
何もない場所にも1ヵ所くらい作っても良いけどね。
「モンスターが湧かない場所にモンスターが寄り付くのは不審じゃないですか? ご主人様のダンジョン特性はモンスターを呼び寄せてしまいますから」
だよねー。
大分日が落ちてきたし、街道の左半分を探ろう。
無かったらランク1の場所に日が落ちてから作ろうか。
「「はい」」
じゃ、街道まで走って戻るよ。
「「ふわぁぁぁぁ!!」」
「「ふわぁぁぁぁ!!」」
「「ふわぁぁぁぁ!!」」
海の近い場所にゴブリン湧き発見。
しかも冒険者が帰った夕暮れ時。
早速ダミーダンジョンを作るか、ポチッとな。
2人ともお疲れ様。
「は、はい。金髪ちゃん、ごめんね。抱えてあげたいけど、立ってるので精一杯なの」
「い、いえ。場所が見付かって気を抜いたのが悪いんです。腰が抜けて起き上がれないのは私のせいです」
2人とも無理しない。
猫ちゃんはもうちょっと頑張って、金髪は横抱きで抱えよう。
「ご、ご主人様…今のまま触れると汚してしまいます。最適化をお願いいたします」
ふむ、だが、断る!
「えー? 何でですか?」
ちょっと金髪の香りを楽しむためだ。
ちゃんとお風呂に直行するから、少しの辛抱だよ。
「へ、変態さんになりましたか?」
横抱き変更、密着だっこだ。
びっちゃりと僕に臭いを移すと良い。
「んっー! 恥ずかしい…です。ご勘弁を」
「金髪ちゃん。ご主人様は労いと悪戯を一緒にしようとしているの。決定事項ですよ。抵抗するほどご主人様が喜びます」
金髪、諦めろ。
猫ちゃんは、ちゃんとお風呂で臭いを楽しむよ。
勝手に綺麗にしちゃ駄目だよ。
「「…はい」」
我が家の風呂は良いね。
猫ちゃんも金髪も綺麗になったし、僕もちゃんと堪能したよ。
1枚ずつ剥ぐのも良いね、汗でぴったりの肌着が可愛かった。
「鬼畜じゃないけど、普通の変態だ。いっぱい、いっぱーい、くんかくんかされた。とっても恥ずかしかった」
「金髪ちゃんは、火に油を注ぐのが得意ですよね。ね、ご主人様」
そうだね、金髪は朝風呂決定だな。
ベッドで汗だくで寝てもらおう。
猫ちゃん、浮気してごめんね。
「いえ、大丈夫ですよ。金髪ちゃんの発言はむしろねだってるように聞こえるときがあります。存分にどうぞ」
「えっ? いやですよー。普通に寝ましょうよ。ね」
金髪にお風呂上がりのご奉仕マッサージを2人でした。
金髪が程よく火照ったから、抱き枕にして寝た。
くんかくんか。
「うぅ。体に…力が…入らない。びっちゃこ…なのに…抱きつく…なんて…変態! おやすみ…なさい」
あきらめ肝心だよ。
おやすみ、猫ちゃんも、おやすみ。
「次は私でも良いですよ。おやすみなさい」
「ふぅー。朝風呂良いですね。これで配下ちゃん達と一緒ならなお幸せですよ」
朝から壊れたか?
「ご主人様も欲望は叶う方がいいですよね。むしろ、強引にでも叶えますよね。些細な願いを口にするくらい許してくださいよ」
まぁ、昨晩はごちそうさま。
良い香りで熟睡できたよ。
次は猫ちゃんかな。
「はい。お待ちしております」
僕に甘いと痛い目見るよ。
昔は自制を促してたのに、今は甘々だよね。
僕、遠慮、忘れる、大丈夫?
「んー。好きですから。ご主人様の鞭は、最後には愛を感じるのです。それが幸せなのですよ」
猫ちゃーん、好きだよー。
「よしよし。今日は甘えん坊ですね。話は変わりますが、今日からどうしますか? 昨日のダミーダンジョンには冒険者がもういますから、出るのが面倒ですよね」
うん、今日はお休みにする。
ちょっと、配下の保養施設を作ろうと思う。
金髪が発狂しそうなのを。
「「?」」
今はモンスターの居ない地下2階の草原エリア。
地下1階もコンセプトは変更ないけど改装した。
地下2階への階段は元々中央にあったが、今は4つ角の一角だ。
対角に地下3階への階段がある。
草原を突っ切る必要がある。
集団戦専用の草原エリアだ。
ここに配下の保養施設を作る。
草原のど真ん中に深さ60~80cmの半径25mの丸い大きな泉を設置。
中央に立派な噴水を置き…噴水から温泉が吹き出る。
泉は温泉なのだ、草原の露天風呂?
訓練後にさっぱりして貰おうと思ってる。
配下は見た目は幼女、中身はモンスター、お風呂は受け入れられるか?
好評!
最初は僕の真似ができると入ったが、気に入ったようだ。
ちゃんと装備は脱いで入ってる、草原だから隠すものはない。
金髪は、樹に縛ってる。
興奮しすぎて、金髪を解き放つと配下が楽しめない。
入浴エリアと分かるように、等間隔で囲うように樹を植えた、その一本に金髪が固定されている。
「楽園がー! 楽園が目の前にあるのにー! 私を解き放てー!!!」
口も塞いだ。
配下が一通り楽しんで落ち着いたら混浴? の許可を聞くよ。
配下のためであって金髪の欲望を満たすものではない。
配下の入浴は習慣になり、時間問わず一定の利用がある。
作って良かった。
金髪は、手足拘束、猿ぐつわ、自分から近づかない、でようやく入浴を許可できた。
「…! …!! …!!!」
何言ってるか分からんが、泣いて喜んでる…と思う。
僕と猫ちゃんも見張りとして一緒。
配下は僕と一緒に入れてとても嬉しそうだ、温泉も良いものだね。
と、のんびりしているのも訳がある。
城を訪れて、門番に招待状を渡したら、かなり門前で待たされて…
「5日後の14時に来い」
と、時間ができたのだ。
面倒だなぁ。