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058 戦わない日々(猫ちゃんと金髪の金策じゃなく魔力策)

本日3回目の投稿です。


次の投稿は明日です。

僕ののんびりな日常はそこそこ働いている。


7日に1回は、武具屋を運営して1日を消費してる。

残りの6日は、昼前から夕方まで我が(ダンジョン)で必要なことがあればしてる。

貯蔵魔力と相談して配下用の配下製の装備を作成、配下モンスターの育成状況の確認と温く仕事してる。


では、朝は?

猫ちゃんと金髪を使ってダミーダンジョンを増やしている。

2人が協力すると立地場所の選定が楽なのだ。


話は金髪のランク4になってから始まる。




金髪は早々にランク4にまで育った。

これは、元々ランク4程度の強さを持っていたからだ。

魔力供給の吸収が効率良かった。


「やっとここまで力が戻ったわ。モンスターなんか怖くないわよ!」


調子に乗っていたので、配下にボコボコにさせた。

ボコボコ、即回復、即ボコボコ、即回復、即ボコボコ…

延々と、配下は入れ替わりつつ、ボコボコにさせた。


「ごめんなさい。調子に乗っていました。精進するので裸で奴隷セットのみは止めてください。獣人化もうまく出来なくてごめんなさい。羽ばっかり狙わせるのも勘弁してください。装備と魔法に頼った戦い方をしてごめんなさい。素肌に剣は痛いし怖いです。もう調子に乗りません」


分かれば宜しい…が、獣人化が甘いな。

ランク4で獣人化も安定してるはずなのに、攻撃受けたら解けるとか。

耐久訓練がいるな。


「「えっ!」」


猫ちゃんもする?


「金髪ちゃんにばかり苦行はさせられません! 私も精進しないと…はぁはぁ」


うん、変なスイッチ入った。

一緒にするなら、罰ゲームもつけるか。

猫ちゃんは慣れてるから、勝ったらハンデをつけていこう。




「あうっ。やっ。もう…」


「金髪…ちゃん…まだ…だよ…。わた…し…も…もう…限……界…あん!」


猫ちゃんには、振動のスライム魔道具を今は16個も尻尾につけてる。

ハンデだ、この辺りで拮抗したからちょうど良いだろう。

金髪は2個でいっぱいいっぱいだからな。


尻尾の根本と、羽の付け根を、吸盤スライム魔道具と鎖で繋げて綱引きだ。

負けたら、10分ほど、待機しているスライム魔道具が群がり襲う。

今回も猫ちゃんの負け。


「い、いや。もう、耐久訓練は良いのでは? 3時間もしてますよ」


問答無用!


「ひゃぁぁぁ。い…嫌…辛い…。はうっ…あんっ」


猫ちゃんの声はやっぱり良い。

まぁ、昼過ぎから始めて夕暮れ時か。

確かに十分か。


金髪は、結果的に負け越しだな。

猫ちゃんは終了、金髪仕上げの罰だ。


「仕上げって何よ!? 腰抜けて…ひゃぁ、逃げ…れ…ない。ぁぁぁぁっ!」


うん、両方倒れるくらいじゃないと特訓じゃないね。

お互い良い声で哭いていたよ。

これで、多少の攻撃にも動揺しなくなる…はず?


耐久訓練、今日は終了!


「「はぁはぁ。ありがとうございました」」


お風呂行くよ。

裸だし、(あせ?)まみれだし、僕がきれいにしてあげる。


「「えっ?」」


…。


「「ひゃぁー。だめー」」


折角、丁寧に洗って、湯船で丁寧にマッサージしてるのに…だめーって。

明日も頑張るんだから、マッサージはしっかりと。

…あっ…死屍累々?


運んで、寝た。




早朝、ダミーダンジョンの1つに来てる。

人気の無い地上部に出て、猫ちゃんと金髪に周囲のモンスター湧きポイントを探してもらうのだ。


「ご主人様? この魔道具は何でしょうか? お望み通りに私と金髪ちゃんも獣人化しましたが、意味が分かりません。索敵なら私で十分ではないですか?」


猫ちゃんの尻尾の根本と金髪の羽の付け根にスライム魔道具を吸盤に加工して付けてる。

それぞれのスライム魔道具を繋ぐように鎖が付いている。

まぁ、綱引きで使ったのを有効利用した。


金髪は獣人化で分身ナイトメアゴーストを8匹召喚してもらった。


これは、技能共有をする魔道具。

猫ちゃんの気配察知をゴーストを使ってするのだ。

更に金髪は魔力感知も出来るので精度が上がると言う寸法だ。


早速、金髪よ、ゴーストをあっちに向けて展開。

限界範囲まで移動させたら2人でモンスターの湧きポイントを探すんだ!

分かった?


「なるほど、理解しました。早速始めましょう金髪ちゃん」


「はい、お姉さま」


金髪のゴーストが等間隔で指示した方向に散っていく。


「この辺りが限界です」


魔道具発動!

索敵開始!


「「ふわぁぁぁぁ!!」」


ん? どうしたの?


「ご主人様…あぁ…ポイントを…うぅ…見付けました。この…魔道具…凄く…刺激的…です」


「お姉さまぁ…一発で…腰に…きましたぁ。これ…凄く…凄いです」


狙ってないよ。

そんなに凄い?


「「はい! 凄く…凄いです」」


「はぁ…ふぅ…。落ち着きました。感覚が共有されるので、金髪ちゃんの感覚まで伝わるのです。敏感な場所に魔力が行き交うので刺激的です」


「自分じゃない感覚が流れてきて、2倍以上に凄いです」


ま、まぁ、実験成功だね。

副作用は…対策思い付かないや。

思い付いたら改善するよ、これは狙ってやってないからちゃんと考えるよ。


「「お願いいたします」」


今日は3ヵ所見つけた。

3回ほど…


「「ふわぁぁぁぁ!!」」


って、絶叫してた。

狙ってないけど、改善策を思い付かないけど、これで良いんじゃない?


「はふぅ。実戦向きではないですね。広範囲索敵で大声出しては意味無いですよ。我慢…自分じゃない感覚が流れるので無理です」


「お…お姉さまぁ。腰…砕けましたぁ。ご主人様ぁ、もうぅ無理…ですぅ。勘弁してください。うぅ、びっちゃりだよぅ、恥ずかしぃ」




改善策?

魔力を流すのが必要、技能の共有が必須、そんな魔道具。

魔力が刺激、感覚は共有、改善は無理でした。


用事の無い朝は、2人の絶叫で始まるのだ。




「「ふわぁぁぁぁ!!」」




あ、ダミーダンジョン増えて魔力の確保が容易になったよ。

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