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051 金髪の再合成

本日1回目の投稿です。


2回目の投稿は18:00予定です。


よろしくお願いいたします。

朝からお風呂です。

昨日は汗まみれだったからね。

ちゃんと金髪も一緒に入ってる。


「うぅ、まだびくびくするー」


「余韻を楽しむ位じゃないと、ご主人様の傍に居れませんよ」


ふむ、金髪おいでー。


「な、なに…何ですか?」


ただ、抱き心地を確認するだけだよ。

ほれ、捕まえた。

んー、猫ちゃんにはやっぱり劣るな。


「はぁん。だ、だめです。動かない…で」


…。


金髪が逆上せたので上がろうか。


「はい。私が抱えていきますね」


よろしく。




さて、金髪をどうしようか?


「装備もですが、奴隷らしく首輪を付けてあげないといけませんね」


猫ちゃんのには、装備の意味合いが強いが、金髪はどうなんだ?


『告。分析をしました。報告しましょうか?』


いつしたの?


『入浴中の接触で確認しました』


で、金髪はどうなの? 強いの?


『分析結果。モンスター合成に近い形でハーフバンパイアになっていますが、合成が甘いです。バンパイアも高ランクのモンスターですが良さが出ていません。再合成で調整することを推奨します』


したら強くなる?


『呼称「猫ちゃん」と同等の潜在能力になると推測します』


時間かかる?


『40時間以内だと思われます』


ちょっと外にいってくる。

兵士に動きがあったら面倒だから、一言伝えておくよ。




「おはようございます」


「おはよう。あー、申し訳ないな。家に張り付いてしまって。俺は任務だと言い訳で済ますものではないと思うが、若い娘さんの家に張り付くのは良い気分じゃ無い。すまんな」


「得体の知れない娘ですみません。討伐記録を渡してから何かありましたか?」


「いや、特には。何か用事か?」


「ちょっと装備を修理するのですが、僕のは魔道具なので時間と集中力がいります。3日程は返事がないと思ってもらって良いですか? 奴隷も付き合うので対応が難しいのです」


「了解した。終わったら教えてくれると助かる。それまでは声を掛けないようにしよう」


「ありがとうございます。では、失礼します」




これで良いだろう。

金髪、起きたかな?


「うぅ、お風呂って気持ちいい筈なのに…うぅ」


復活したな。

説明いる?


「お姉さまに聞いたわ。コアさんにも。私の為にご主人様がお手を煩わせるのが信じられなくて…嬉しいです。怖いけどよろしくお願いいたします」


まぁ、長い付き合いになるんだ。

このくらいは良いだろう。

猫ちゃんも金髪も、玉座の間に行くぞ。


「「はい」」




問題だ。

コアさんが魔剣・猫ちゃんから離れない。

魔剣・猫ちゃんは僕から離れない。


コアさん?


『拒否。再合成にはマスターコアの接触が必要です』


いや、離れてよ。

金髪に触れないといけないんでしょ?

僕、右手をずっと触れてるのは疲れるんだけど。


『提案。一緒に横になれば解決です』


「ご主人様。私も付き合いますから。微力ながらお手伝いします」


んー。


玉座を玉ベッドに一時的に変更。

僕の右手を金髪の胸に置いてコアさんが中心に、僕は玉座のダミーコアから、猫ちゃんは首輪のダミーコアから。

金髪を挟んで両側に添い寝で接触で良いかな?


「結構と仰仰しいですね」


だって、ダンジョンの全力だすからね。


「あ、ありがとうございます。頑張って生まれ変わります!」


まぁ、頑張るのは僕等だ。

力抜いとけ。

始めるぞ。


「『了解』」




えっと、金髪の情報からバンパイアを読み込んでモンスター召喚を流用して必要な技能だけ召喚、合成に…


あぁ、バンパイアって羽があるのか…猫ちゃんと同じように魔力で形作るように…


闇か…リッチの技能も追加できないかな…


やっぱり可能性は否定しない…大器晩成だけど、仕方がない…




『魔石の定着…異常無し。再構成後の身体…異常無し。魂の定着…異常無し。所要時間45時間』


満足行く出来映えだな。

ランクは1になってしまったが、仕方がない。

ゆっくり育てれば良い。


「お疲れ様でした。私もこうやって生まれ変わったのですね」


猫ちゃんは単純に強さを求めたよ。

金髪みたいな技能重視のモンスターはちょっと勝手が違ったね。

色々出来たから、色々やっちゃった。


「…んぅ。あれ? 弱くなった? あ、でも体が馴染む。生まれ変わったんだ」


以前はランク4~5はあっただろう。

だが、成長する余地がなかったから、弄ってランク1に戻ってしまったが最終的には前より強くなる。

あとバンパイアなのに、呪い攻撃しか持ってなかったので弄った。


バンパイアの特徴は、魔法特化、飛行、肉体霧化、呪いだ。

呪いは有名な永続的な精神支配があるが、僕が狙われたら怖いので却下。

それ以外の様々な呪いはある、利点は魔法じゃないのから治療が困難で本人の血が特効薬だ。


バンパイアの伝承で間違っているのは眷属、あれは呪いの精神支配だ。

でも、格好が良いと思ったのでリッチを足して似たような能力を追加した。

ナイトメアゴーストを模した眷属召喚だ。


正確に言えば、自身の分身体で霧化の応用、ナイトメアゴースト本人ではない。

猫ちゃんには獣人化があるように、金髪も…獣人化で良いや…がある。

ランク3からまともに使えるだろう、眷属召喚と飛行用の羽を生やすのが獣人化だ。

今からでも羽くらいは生やせるだろうが、不安定だ、飛ぶと落ちると思う。


肉体霧化は強化した。

装備も霧化する上に、リッチの透明化も出来る。

透明な霧、潜入には良いと思う。


以上が金髪の特徴だ。


「へー。魔法って使えたんだ。知らないうちに死霊が混ざってるけど、違和感は無いわね。んー、ちょっと肌が白くなった?」


「おかしくないですよ。綺麗な白い肌です。とても羨ましいですよ」


猫ちゃんは、そのままが一番だよ。

卑下するほどじゃない、猫ちゃんの肌も健康的なのに白い肌だよ。

金髪のは、よく言えば儚い、悪く言えば病的、ちょっと白すぎる。


「…うん。うん! とっても、言葉通り生まれ変わったわ。ありがとうございます、ご主人様!」


良い笑顔。

まぁ、こっちの顔の方が傍に置くには良いな。

次は装備か。


「よろしくお願いいたします、ご主人様!」


はい、任されました。

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