045 転移後は戦場の下、気にせず僕の戦争を続ける
本日1回目の投稿です。
2回目の投稿は18:00予定です。
よろしくお願いいたします。
『転移…完了。コアの再生…完了。マスターの転生…肉体の再生…完了。魂の結合を実施。』
早く! 早く! 早く!
ライトニングカイザーは…死体で回収してるな。
猫は仕留め損なってはない、が、あのダンジョンは生きてる。
止めを!
『転生…完了。魂の定着確認。マスターの状態異常…確認されません。玉座にて復活します』
あれからどのくらい経った?
『63時間程度です』
僕の転生は早いな。
あと何度転生できる?
『貯蔵魔力では1回可能。それ以降は現状では無理です』
あのダンジョンはどうなった?
『確認中…。侵食を地下1階まで押し返しています。地下1階にはモンスターは居ますが、人間は確認できません。呼称「他所様のダンジョン」の地上部に人間は多数存在します』
じゃ、行くか。
『こちらの地上部の確認をお願いします。希望。マスターコアを右手の装備への移行をお願いします』
右手?
あぁ、猫ちゃん…か。
2cm位の太さの模様も飾りもない只の金属質の白いブレスレット。
なるほど。
猫ちゃんの手枷みたいに形状が変わるのか…僕が使う直刀だね。
飾りはない、鍔もないからここに付いていいよ。
『ありがとうございます。告。地上部の確認を』
問題があっても行くからね。
ふむ、朝から戦争かな?
ちょうど軍が衝突してる辺りに入り口が空いたな。
強さは…範囲内には配下で対応できる強さしかいないな。
数が多いからどうか分からんが、急に危なくなる事はないだろう。
ちょうど良い、地上部の死体や物は所有権が取れたものを回収。
死体を魔力に還元しよう。
ゴブリン平原の平時の対応で十分だ。
残ってる配下にはそう伝えて。
猫ちゃん以外は蘇生中止、魔力は温存で。
『了解』
じゃ、行こう。
配置で敵陣のダンジョンに移動。
雑魚が殺到するが、雑魚だ、蹴散らす。
以前より侵食への抵抗が弱い、雑魚を一掃したら地下1階は制圧出来た。
地下2~3階も同様。
雑魚だけだ、蹴散らす。
時間は多少かかるが、侵食をしておいた方がいい。
死ぬ気はない、殺す気はあるが。
地下4階、ちょっと強くなった。
ランクは3~5だろうか、数は多いが止まる気はない。
今更ランク3~5が出て来ても、時間がかかるなって程度だ。
地下4階も制圧、侵食終了。
地下5~9は無抵抗だった。
ボス部屋も存在していたが、開いていた。
侵食への抵抗はない。
話では地下10階だが、次が玉座の間かな?
地下10階、入って直ぐに右手のブレスレットが反応し動く。
罠か、猫ちゃんが勝手に守ったようで矢が風魔法で打ち落とされた。
が、これ以上の反応はなし。
正面の敵のみ。
「何で? 何で死んでないの? ライトニングカイザーと相討ちになってたじゃない! あの子を殺す爆発を近距離で放って、なぜ無事なの?」
金髪の少女が叫んでる。
理屈? 転生なんて非常識を説明できんし、する気もない。
危機察知は一応強いと反応してるが、このスキルは宛に出来ん。
「殺すの? 私はただただ死にたくないの! ダンジョンに振り回されるのはもう嫌だけど、それでも死にたくないの!」
変なこと言ってるな。
コアさんは、僕を変えるけど、言うことは聞くよね?
『一部否定。ダンジョンマスターの特性に成りつつあるだけです。マスターコアは意図して人格の変化は出来ません。要求には最大限の配慮をしています』
ふーん。
じゃ、殺すか。
「嫌! 来ないでよ! コアよ、守りなさい! 私を使うだけ使って、守りもしないの? 早く! 殺されちゃうよ!」
んー、話してみるか?
あれは本気で焦ってる。
危機察知を信用するなら、命名「魔剣・猫ちゃん」を使わなくても倒せる程度の強さ。
自分の死を目前にして演技が出来るなら、騙された僕が悪い。
「目的はダンジョンを奪う事。ダンジョンマスターを殺すのはその為だ」
「ひっ! 嫌だよ。気付いたらダンジョンに囚われて…外も知らないで死ぬなんて嫌だ!」
「僕を、僕等を殺したのは、お前の意思か?」
「私に出来ることなんて即死の矢を放つことくらいだよ! ダンジョンなんて勝手に何でもするじゃない!」
物騒な矢だったのか。
ありがとう、魔剣・猫ちゃん。
「うちのダンジョンのコアは勝手しないぞ。命令権も決定権も僕にある」
だよね?
『肯定。勝手に出来るならマスターを外には出しません』
安定の過保護だ。
「何で? 外に出たらダンジョンマスターは死ぬじゃない! 魔力で生きてるのだから、貰えなきゃ餓えて死ぬのよ!」
「これ、うちのマスターコア。持ち歩いてるよ。ダンジョンはダミーコアで維持してる。出来ないの?」
今は右手のブレスレット、魔剣・猫ちゃんに付いてるコアさんを掲げる。
「ちょっとコア! 持ち歩けるなら教えなさいよ! えっ? 出来ないの? あんた! 期待させて落とすなんて、鬼畜!」
殺されそうなのに元気だな。
もう話すのも疲れた、コアさんどうなった?
『侵食は進んでいますが抵抗があります。提案。早期のコアの制圧。接触すれば可能と思われます。告。ダンジョンマスターを排除すればコアは脆弱になります。ダンジョンマスターを排除することが、呼称「他所様のダンジョン」の制圧を容易にします』
排除…か。
配下にしたらあっちのコアとの繋がり切れる?
『一部否定。脆弱にはなりますが、多少抵抗が強いと思われます。その状態でもコアの制圧は可能です』
あと、あっちのコアの性格悪いから取り込まないでね。
『了解。コアに存在する情報も欠如すると思われますが良いですか?』
コアさんが変わるとやり辛いから、情報よりコアさんを優先で。
『了解。注意。来ます』
知ってる。
黙ってコアさんと相談してたら、金髪の少女が襲ってきた。
しかし、あれで接近戦はないな。
動きが素人過ぎる。
殺す気だったが、あまりの弱さに手を抜いてしまった。
「がぁ! ぐっ! 嫌っ! やめてっ! 許しっ! 痛い!」
適当に刀の峰で殴って、殴って、殴って…。
動かなくなった。
「…うぅ。ん? 何これ? 嫌、気持ち悪い! えっ!? あ…」
だから、追い討ちにスライム魔道具を一気に100個付けて発動した。
案外と良い装備を着てたけど、小さいスライム魔道具だから問題なく隙間から入っていく。
交渉するには弱らせてからだよね。
「…うっ、許…し…て、壊…れ…る…。あなた…の…物に…な…れば…良い…の?」
3時間ほど無言で放置、様子を見た。
金髪の少女は、汗まみれだ。
少女の様子は気にならないが、あっちの無言のコアが気になって3時間置いた。
で、金髪の少女に配下申請。
以外に素直に受け入れてくれた。
それでも、あっちのコアは無言だ。
コアさん、宜しく。
軽くあっちのコアに右手を置く。
『制圧開始。行動理念…破壊。思考…破壊。ダンジョン機能以外の排除…完了。制圧…完了。ダミーダンジョン化を終了します』




