042 猫ちゃんへの説得(物理)
本日1回目の投稿です。
2回目の投稿は12:00予定です。
3回目の投稿は18:00予定です。
よろしくお願いいたします。
おぉ、初めて、奴隷セットの鎖を活用したよ。
やっぱり拘束具なんだね。
猫ちゃんは、ベッドの上から逃げれない。
「え? や! これ違う! 拷問なの?」
拷問じゃなくって拷問だよ。
猫じゃらしの刑だよー。
ほれほれー。
「ひゃ! だめー! あはははっ! い、息が! ひゃははっ!」
くすぐるのも良いものだ。
猫ちゃん笑顔で笑ってる。
ちょっと笑顔がひきつって、ちょっと涙目で息切らしてるけどね。
「あはははっ! も、もぅ!? え、2本? ひゃはははっ!」
じゃ、言ってごらん。
私は死なないようにマスターの影で身を守ってますって。
「い、嫌。あはははっ! く、苦しい! 言わな…ひゃはは!」
言うまで続けるね。
僕は諦めないよー。
猫ちゃんが折れてくれるまで続くよー。
「力ずくで鎖を…」
あ、奴隷辞めちゃうのね。
僕は歓迎だよ。
「くっ! 卑怯なっはははは! 喋っあははー、止めっひゃは!」
何言ってるか分からないなー。
さて、まだ朝だし時間はたっぷりだ。
先ずは、ちょっと疲れてもらおうね。
「止めっ! あはははっ! …! …! …!」
声が出なくなってからが本番。
猫ちゃん、素直になってねー。
結局夜まで拷問したけど言わなかった。
途中で獣人化する事で、拘束具自体を変形させて逃げられる事に気付いた。
ので、尻尾の出る場所に予めマッサージ魔道具を4つ付けといた。
それからは声にならない声で叫び続けてたけど、首を縦には降ってくれなかった。
強情な猫ちゃんは、今はベッドで汗まみれで死んだような目をしてる。
夜になったし、明日もしてみるかな?
良い返事を聞かないと、僕が安心できない。
何時ものように、猫ちゃん抱き枕。
ぴくぴくしてるけど気にしない。
拘束そのまま、獣人化防止を再設置、ビクビクしてるけどおやすみー。
おはようございます。
今日も猫ちゃんを拷問します。
じゃないと、猫ちゃんを連れていきたくない。
愛玩動物扱い?
違う、猫ちゃんが死ぬのを想像しただけで…
はっ! 怒りや悲しみが溢れて鬱っぽくなってしまった!
僕の心の安定の為に、今日も拷問頑張るぞ!
「…あ、あの。獣人化しないので、一回止めて下さい」
素直に信じて外してあげる。
続きする前に聞いとくけど、心折れた?
僕の言うこと聞く?
「…いえ。…これだけは…譲れません」
拷問開始!
昨日に引き続き、今日も拷問開始だ。
昨日はいっぱい汗をかいて、猫ちゃんの装備が汚れた。
最適化で直ぐに綺麗になるけど装備が可哀想。
隔離空間に質の悪い布があったので、薄手のワンピースを作って着せた。
汚れてもこれなら気にならない。
人は慣れる生き物だ。
だから、色々と手段を変えて拷問する。
先ずは、マッサージ魔道具の属性変更で火属性付与。
「熱い! 熱いです! 焼けちゃう!」
攻撃力はない、ただ熱いだけ。
お灸みたいなものだと思うよ。
追加で作っては投げつける、30個くらいで慣れてきたようだ。
回収。
次、水属性付与。
「冷たっ! 火傷に触れないでぇ! いやぁ、うねうね動く!」
失礼な!
火傷なんてさせてないよ、熱で敏感になってるだけだよ。
これは、氷くらいに冷たくしただけ。
でも流体操作も追加でできたので、ナメクジみたいに動く。
まだ駄目か、回収。
次、風属性付与。
「ひゃっ! あっ! 痛っ!」
今度は放電。
魔道具の強度が今一なので、ビリッと一発したら魔道具を休ませて、落ち着いたらまたビリッとする。
等間隔にビリッビリッするぜ。
んー、30個まで増やしても駄目か。
光や闇じゃ良いのを思い付かないな。
昼だし、放置してごはん食べよ。
さて、拷問の再開です。
まぁ、ビリッビリッを続けていたから猫ちゃんに休みは無い。
猫ちゃん、風属性なのに風魔法が効いちゃうの?
「軽減っ、はぁっ、出来っ、ますぅっ!」
うん、マッサージには良さそうだね。
一回、休憩あげよう。
回収っと。
そうそう、闇属性は思い付いたよ!
早速試そう。
「えっ!? 嫌っ! ご主人様、助けて! 怖い、怖い、怖い!」
マッサージ魔道具に闇属性で、恐怖付与した。
それだけじゃないよ、両目に付いたのは五感鈍化の視覚、耳には五感鈍化の聴覚、を追加で付与した。
ちょっと放置。
…。
…。
「嫌だ、嫌だ、嫌だ! ご主人様居るんでしょ? 居るよね? 居てよ! ねぇ、答えてよ! もう嫌だよ! うぅ…うぅ…」
あ、2時間は放置してたな。
絶叫してた猫ちゃん、とうとう泣き出しちゃった。
ちょっと、マッサージ魔道具改めスライム魔道具の強化にはまってたよ。
回収。
「うぅ、ぐすっ。ごめんなさい。許して。1人は嫌だよ」
じゃ、僕より先に死にませんって、私は生き残るために僕を捨ててでも生き残るって、約束して。
「…いじわる。言いません! 断固拒否です!」
じゃ、再開です。
夕御飯を食べてくるから、心変わりしといてね。
目隠しと耳栓、装着っと。
「嫌っ! これ、怖いから駄目! 許してよ! 他の事なら何でも聞くから! ご主人様を守るのが何でいけないの? ご主人様、聞いて…」
よし、効いてる。
にしても頑固だなぁ。
飯くったら大人しくなってると良いけど。
「うぅ…怖いよぅ…うぅ…ご主人様ぁ…助けてよぉ」
回収。
どう? 僕の言うこと聞けるよね?
「嫌。でも、もう耐えられない。壊れちゃうよ」
2日ずっと拷問してるからなぁ。
ちょっと休ませよう。
夜はしないよ、拘束は外さないけどね。
「ありがとうございます、ご主人様」
じゃ、おやすみ。
「おやすみなさい、ご主人様」
おはようございます。
猫ちゃんはまだ覚醒してません。
可愛い寝顔、これで言うこと聞いてくれれば文句無いのに。
そんなに難しい事をお願いしてないよね?
寝てる猫ちゃんに細工しよう、触っても転がしても起きないな。
よし、うつ伏せに変更。
あと、腰は支えた方が安全っと、追加の拘束具に鎖っと。
「あ、れ? ご主人様、おはようございます!? 続けても私の心は変わりませんよ」
うん。
分かったよ。
だから、壊れる寸前まで拷問して、洗脳する。
「ちょっと怖いですね。そんなに私が大切ですか?」
あぁ、大切だよ。
でも、僕も大切。
だから、一緒に壊れよう。
「はい。でも、私は私であり続けます。耐えて、ご主人様の心も守ってみせます。私が壊れると、ご主人様も壊れるんでしょ? なら耐えれます!」
うつ伏せで宙吊りにする。
手足に腰と首、6点を鎖で天井に吊るす。
「ちょっと苦しいですね。何するんで…あぁ、ご主人様が見えないし、声も聞こえない。昨日もなんとか耐えた、まだ大丈夫…あっ!」
昨日作った魔道具を総動員するよ。
スライム種のランク2の素材を2つ圧縮して作った2cmサイズの球体のグミ。
それを1個ずつ猫ちゃんに貼っていく。
共通の特性は、這って動くこと、命令を聞くこと。
スライムの移動のように体を変化させ這うように動く。
そして、スライム種ランク3の素材で作った魔道具で指令が出せる。
4属性、2個ずつ、8個張り付け、発動。
全てが不規則に猫ちゃんの体を這う。
50℃程度の火属性、0℃程度の水属性、振動する土属性、定期的に放電する風属性、全てが這う。
猫ちゃんは今、ベッドの上で宙吊り。
猫ちゃんの下のベッドに寝転ぶ。
手を伸ばし、一つずつ追加していく。
「あ…ご主…人様…が、近…くに…い…る。頑張…るから…ね」
何時間こうしていただろうか?
計100個の魔道具が這い回り、全身に刺激を与え続けた。
猫ちゃんが意識を失いそうになると、光魔法で回復させた。
猫ちゃんの叫び声が響き、衰え、回復で元に戻されまた叫ぶ。
延々と猫ちゃんの叫びを聞き、吊られた状態でのたうつ姿を見続けた。
それも終わり。
這い回ってた魔道具は少し前に動きを止めた。
動きが止まってから猫ちゃんは力なく吊られた鎖に身を預けてた。
最後に猫ちゃんの目と耳を塞いでいた魔道具が外れる。
「…ん。あぁ、お待たせしました、ご主人様。ご主人様が真下に居るとは思いませんでした。私の汗でお体を汚してしまい、申し訳ありません。お風呂でお体を流しましょう。お手伝いします。お手数をお掛けしますが、鎖を解いてもらって良いですか?」
何で? 何で嫌いになってくれないの?
僕と居ると壊されちゃうよ! 死ぬより辛いかもしれないよ!
僕は、僕であるうちに、猫ちゃんを手放したいんだ!
「ご主人様。ご主人様が壊れるまで…いえ、壊れても傍に居ますよ。優しい愛しのご主人様。貴女をお慕いしてます。どうか傍で支えさせてください」
…知らない。
どうなっても知らない。
僕の猫ちゃん、壊しても離さないよ。
「末永くよろしくお願いいたします」
鎖を解いて、抱きついて、お互い汚れたままずっと抱きついてた。
僕が落ち着くまで、猫ちゃんは寄り添ってくれた。