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004 活路が侵入してきた

本日3話投稿予定の2話目です。3話目は18時予定です。

おはようございます?

コアさんがほんのり明るかったから不便を感じなかったけど、待機中は暗いんだね。

全く光ってないわけではないけど、玉座しか見えないや。


取り敢えず玉座に座って地上部の様子を観察。

ヒントや棚ぼたがあるかもしれないからね。


あー、外も夜か。

月明かりがあろうとも、森は真っ暗だ。

暗視のスキルが欲しいぜ。


「収穫無しか。残念。二度寝しよっと」


睡眠必要ないとは聞いたけど、逆に寝ようと思えば永眠クラスで寝れそうな気がする。

…ん? 何だこの感覚?


「コアさん起きて!」


『起動しました。マスターおはようございます。侵入者ですね』


侵入者?

迷路に視点切り替え…あぁ居た、ラットだ。


『配下にしますか?』


配下?

強さは、前の僕>ゴブリン>>ラット>>今の僕、位だと思う。

従うの?


『最下級のモンスターでランク1の闇の属性ラットです。ダンジョンに入ったモンスターは弱ければ支配下に置けます。ですが、現状では難しいかもしれません。最下級のダンジョンですから』


だよねー。

しっかし、簡素な迷路とはいえ踏破しそうだよ。

玉座の間来ちゃうね。


『討伐。弱らせて支配下に置く。どうしますか?』


その2択か。

腹括るかな。


「最適化」


装備を整え…ん?

寝る前と違うな。

骨を粉末にして捏ねて固めたらって感じの質感だ。


『呼称「残飯」の骨格部分で強化されています。呼称「残飯」の中には品質の良い素材もあり、一部は上位素材の為、使用不可能です。マスターのステータスとダンジョンのランクでは、装備をしている武具が現状での最高品質です』


二対の細いこん棒は、しっかりと固いのに軽い。

重さがない分、攻撃力は期待できないが手数で勝負かな。

胸当て以外にも、各所を守る防具が追加されている。


「ぼちぼち来るね。頑張るか」


玉座の間に来た襲撃者は30cmの黒い毛玉。

何処にでも居る代表的な雑魚。

現状では相手したくない強敵のような気がする。


早速、速攻をかける黒い毛玉もといラット。

右手の上段からの振り下ろしに僕の死角になる右に回避、直ぐ様跳ね上がっての突進。

ダンジョンの僕に死角無し、視点を一瞬切り替えラットを確認し、裏拳を振るうようにターンして左のこん棒を横凪ぎに振るう。


クリーンヒット!

思った以上に骨こん棒の威力あり!

このパターン使えるな。


初撃を囮にラットの行動を促す。

視点切り替えで即座に僕とラットの立ち位置確認。

突進か噛みつきしかないラットの行動を把握し、ラットの動く先に攻撃を持っていく。


都合7撃目でやっとラットが動きを止めた。

最下級のモンスターに7撃、攻撃力下がったなぁ。

1匹だったから良いけど、2匹~は現状危ないな。


『戦闘中のマスターの体力回復に魔力を3消費しました。事後報告になります』


この娘って本当に体力無いな。

ラットのを1~2撃で倒せるように魔力の先行投資が必要か。

どう?


『呼称「残飯」とラットを還元した場合、多少の余裕があると予想されます。急激なステータス上昇は非推奨。数日かけてのステータス上昇を進言します』


ラットは夜来た。

ライトニングカイザーの寝ている時だろう。

夜に警戒を集中して、徐々にステータス上昇をしていこう。


この晩にもう一匹ラットが来たが、返り討ちにしといた。




あれから5日経過した。

サイクルが確定してきた。

外が明るいうちはのんびり睡眠、夜に残飯漁りしながらラットを返り討ちにしている。


『マスターのステータス上昇は、今のダンジョンのランクでは頭打ちです。魔力の供給を生命維持のみに切り替えます』


そう、ラットを一撃撲殺出来るようになりました。

ステータス上昇に伴って、装備の最適化をすることにより、攻撃力が飛躍的にアップしました!

下級冒険者(見習い)位にはなったかな?


ラットが来る理由が本能によるダンジョンへの攻撃のようだ。

コアさん曰く、魔石を持つ獣、モンスターはダンジョンコアを取り込みたいそうだ。

強くなるんだって。


ちなみに闇ラットだけなのは、単純に入り口が小さいから。

もうひとつの理由はライトニングカイザーの縄張りだから。

荒らす奴は皆殺しするライトニングカイザー、怖いです。


闇ラットがもたらす恩恵は維持魔力が賄えていること。

夜にラット数匹来るので贅沢しなきゃ収支はプラスだ。

贅沢って何だろう?


『ダンジョンの拡張、階層追加、モンスターや罠の配置』


それするとバッドエンド間違い無しだよ。

入り口が広がって、ライトニングカイザーこんにちはだよ。

それ以前にラット以外も来ちゃうよ、死ぬよ。


『魔力は、呼称「残飯」を還元すれば2,000に届くと思います。動き始めても問題無いと進言します』


残飯は使わないよ、ランクアップに関係ない隠し貯魔力、ストックだよ。

ラットで自然と貯まった魔力のせいで入り口が拡張したときが勝負だよ。

今は戦線維持、忍耐の時だよ。


『了解。予想では魔力が1,500を越えた当りから、入り口に変化があると思われます』


解ったよ。

それまではこの昼夜逆転生活維持でよろしく。

じゃ、昼寝するね、おやすみー。

書いてて楽しいですが、独り善がりな気がしてます。楽しんでいただければ幸いです。

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