034 面倒だから旅立つ
本日1回目の投稿です。
2回目の投稿は18:00予定です。
よろしくお願いいたします。
『マスター、おはようございます。ダミーコア作成の進捗率は、ダミーダンジョン1が10%、10%、11%、ダミーダンジョン2が8%、8%、9%、ダミーダンジョン3が63%、64%、100%と23%です。ダミーダンジョン1~2の入り口は最小化。ダミーダンジョン3は入り口最小化のまま現状維持です。ダミーコアが1つ完成しています』
そういえばダミーダンジョン3の1つは作りかけだったね。
そりゃズレが生じる訳だ。
まぁ、完成したなら問題ないな。
昨日の夕方から朝までだから、おおよそ半日か。
ダミーダンジョン3は1日で3~4個作れるな。
ランク1だけど早すぎる、ちょっと考えよう。
コアさん、ランク6のダミーコアは作れる?
『可能。ダミーダンジョン3の魂を1つに集中すれば約10日で作成出来ます』
3匹の内の1匹だけだと3倍の30日か。
ダミーコアって、ランクどこまで作れる?
『現状のダンジョンランクより2つ上までです』
ってことはランク7までか。
コアさん、ランク6と7のダミーコアの型作っといて。
時間かかるでしょ?
『報告。ダミーコア作成の許可が下りたときにランク6は作成済です。ランク7の作成を開始します。所要時間は不明』
まぁ、ランク6が出来れば我がダンジョンのランクが上がっても対応できる。
ランク7にはまだまだ時間がかかるでしょう。
ちなみに統合できる?
『可能。告。非効率のため統合時に素材の一部が喪失し必要量以上を消費します』
よし、考えはまとまった。
ダミーダンジョン1~2は現状維持、ダミーダンジョン3のコア1つはランク6を育てて他2つは現状維持。
ランク1を量産しとこう。
使うダミーコアは基本的にランク1、高ランクが必要になったら非効率でも統合すれば良いだけだ。
そんな感じでよろしく。
あと、ダミーコアのランク1の型も消費に合わせて予備を増やしといて。
『了解』
「おはようございます。今日から朝の日課はないんですよね。あと、古戦場跡のゴーストって全滅しないんですかね?」
「そうだよ。配下に任せたからね。で、モンスターって低ランクだと結構湧くよ。以前のゴブリン草原は日に150匹くらいから微妙に減った気がするって程度かな。ゴーストもある程度狩ったら襲ってくる数は落ち着くと思うよ」
ゴースト討伐は昨日の夜だけで500~600だろう。
流石に今が多いだけで落ち着くと思う。
進化個体が居なくなった頃が、正常の密度だろうと予測。
「今日はどうします? いや、今日からどうします?」
そう、今日からの行動指針。
昨日の揉め事を早期に解決し、冒険者稼業の復帰。
問題投げて、ダミーダンジョンの作成の旅。
朝からダミーコアの計算してたのは、今日からどうするか考えてたからだよ。
ちゃんと仕事してるよ。
「暇なら朝からご奉仕マッサージをしようかと思ってましたよ。不真面目ならしっかり堕落した方がいいかなって。慣れたら病み付きになりますよ」
猫ちゃんのマッサージかぁ。
それは魅力的で良いけど、僕、まだ、アレ、刺激、強い。
猫ちゃん、ゆっくり、ね。
「はい。無理矢理する時は、理不尽に対する報復の時だけにします。それ以外は、ご主人様が求めたときに優しくご奉仕マッサージをしますね」
そうだよ猫ちゃん、過度なのは毒だよ。
病み付きになったら、猫ちゃんに依存してしまう。
マスターとして、それは絶対に避けねば。
さて、気を取り直して、次はレイスに会いに行こう。
レイスよ、ちょっと聞きたいんだけど、ゴーストの召喚のことだよ。
召喚したら命令聞く? 聞いてくれるんだ。
召喚したら魔力で縛るので、魔力が届く範囲なら大丈夫と。
じゃ、最初のレイスはまだ屋敷にいたゴーストを縛ってる?
あぁ、一応縛ってるけど僕の方が強いと。
じゃ、解除してね。
5匹とも新たに30匹召喚できるようにしといて。
お願いすることがあるから。
そうそう、召喚したの死んでも心痛まない?
また召喚するから大丈夫、か。
じゃ、よろしく。
次はホールの片付けかな。
って言っても飾りの武器は客が来る時以外は片付けてる。
かといってテーブルとかまで片付けるのも違和感あるな。
程よく汚しておく。
部屋は1階の寝室っぽいところを適当に程よく修繕してベッドを2つ。
2階はまだ手を入れてなかったので放置。
後は、台所、トイレ、風呂、このくらいで生活感でたかな。
これくらいなら最適化はバレないだろう。
一生懸命に掃除した程度に見える…はず。
不法侵入対策はこのくらいで良いかな。
最後にダンジョンへの入り口対策。
これは簡単。
気付かなかったと思わせれば良い。
隠し扉は壊して出たから、最適化で修理。
出口の物もお金だけ拾ってたので、適当な金額を置いておく。
これで元通り。
僕は、住んでいたけど隠し部屋を見つけていない。
その都度、ゴーストは狩っていた。
冒険者カードは手放していたので討伐記録はない、事にする。
これで大丈夫。
まぁ、結論は旅に出る。
我がダンジョンには配置で帰ってくるが、ボロ屋敷には戻らない。
元々、生活空間はダンジョンなので全く問題は無い。
ボロ屋敷はダンジョン入り口があるから確保しただけだしね。
ボロ屋敷のゴーストはレイスがダンジョンから屋敷に放つ。
狩られたら、再度召喚すれば良い。
配下じゃないから復活しないけど、レイスがダンジョンで召喚してボロ屋敷に補充してくれる。
時刻は昼を大分まわった。
一番近いダミーダンジョンは西のゴブリンの森だね。
ちゃんと首都を出たのを門番に見せておかないと。
「猫ちゃん、ちょっと偽装するよ」
「面倒事から逃げるのですね。分かりました」
ボロ屋敷の玄関に看板を掛けて、出発!
「暫く旅に出ます。
この屋敷の中にはゴーストが出ます。
不法侵入に責任はとりませんのでご了承下さい」
主人公が死なないです。
章を切って、変化をつけたいと思います。
下手な執筆の作者で申し訳ありません。
まだ続くので、今後ともよろしくお願いいたします。