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転生して転移するダンジョン 僕の行き先はどこだろう?  作者: 山葵田萬十郎
首都 出会いとダンジョン外活動編
33/94

033 オーダーメイド武具屋の閉店

本日2回目の投稿です。

おはようございます。

猫ちゃんのご奉仕で、新しい朝を迎えられました。

あんなに気持ちよくなれるんだなぁ…ちょっと怖い。


朝はのんびりとダミーダンジョン3のボス部屋でゴースト達を配下にしてる。

猫ちゃんにボコってもらって、僕が配下に勧誘。

予定数は計150かな。


レイスと戦ってみて狩り方を変えた。

今までダミーダンジョン1のゴブリンは、地上部に出て狩ってもらってた。

けど、ボス部屋で迎え撃つことにした。

地上部だと蘇生ができないから、不意の強敵が怖い。


ダミーダンジョン1~2もそれに伴い狩り方変更。

夜だけ入り口を開放して、モンスターを招き入れる。

朝になったら入り口を最小にする。

ダミーダンジョン3は入り口最小でも入ってくるので開放は無い。


これなら人間は夜営でもしないと見つけられないだろう。

夜営してたら入り口を開けなければ良い。

ボスは配下ゴブリン3匹セット。


戦えなくて鬱憤が溜まってたようだ。

いつから戦闘狂になったのだろう?

敵が来ても来なくても1時間での交代制にした。


昼までにゴーストの配下、予定数を確保できるかなぁ?




のんびりやっても1時間半くらいで終わったので、配下ゴブリンにボスを任せて帰ることにする。


配置で珍獣の森に移動。

一応、門から出たら門から入ることにしてる。

どこに目があるか分からないからね。


風の移動補助魔法で昼前に首都に到着した。

この魔法は便利だな。

覚えて良かった。




「ただいまー!」


首都の冒険者ギルド本部に入るには気合いがいるぜ!


「おかえり。古戦場跡はどうだった?」


いつもの受付のお姉さん。

この人、トラブルを呼び込みそうで嫌なんだけど、他の受付に移動するのも今更かなって思ってる。


「はい、カード。問題あっても大声出さないでね」


レイスは配下にしたから討伐記録は残らない。

珍獣の強さの評価は分からないが、ランク3だし大丈夫でしょう。


「縄張り争いに首を突っ込んで討伐したんですね。古戦場跡はやっぱりナイトメアゴーストも居たんですね。行ってみてどうでした?」


「途中の珍獣は癖を見極めれば楽勝。ゴーストは魔法と剣で十分戦えたよ。ゴーストが獣の死体に取り憑いたゾンビやスケルトンが気持ち悪かった」


「東の街道半日の森は様子見で、古戦場跡は変化無しっと。ありがとうございます。ギルドがこの情報を有益だと判断すれば、後日、特別依頼として処理します」


「どこかの誰かさんが切っ掛けの武具作成。そのお陰でお金はあんまり困ってないから気にしないで。じゃ、行くね」


猫ちゃん、帰ろー、何処?




「お断りします! マスターの許可なく受理はできません。言い分が一方的で横暴です。お引き取りください」


「ああん? 奴隷の分際で生意気なんだよ!」


あ、猫ちゃんに掴みかかろうと…ひらりと回避。

でも、猫ちゃんに手を出すとは!


「僕の猫ちゃんに何用だ? 聞く気は更々無いが、言うだけ言ってみろ」


ガラの悪い男…3人組かな? が、睨んでくる。


「お前か! お前が武器を作ったせいで仲間がパーティを辞めたんだよ! 責任とって俺らの武器を今から作れ!」


「知らん。そっちの都合だ。あの依頼を受けても、文句言うやつには作らん。話は終わりだ。猫ちゃん、帰ろう」


猫ちゃんの手を取って帰ろうとするが、進路を塞がれ3人が囲む。


「まだ何かあるの?」


「ちょっと躾がいるだろう。女でも容赦しねぇぞ! 謝って許しを乞えばいいんだよ!」


ちらっ。

ぷいっ。

受付のお姉さん、マジで使えない。


ニヤニヤしながら捕まえに来る下衆達。

どう料理しよ…猫ちゃんが僕を庇うけどそれって…バチッ! あ、猫ちゃん怒ってる?

風の魔法の中級、猫ちゃんの得意魔法の帯電に触れた下衆がビリビリする。


ちゃんと加減できてる、偉いねぇ。


「なっ!? やりやがったな!」


「手を出したのはそっちです。私は身を守っただけです。触れなければ良いんですよ。さぁ、マスターの通る道を開けなさい」


「はいはい。そこまでだよ」


「あ、あんたは…」


誰?

まぁ良いか、止めてくれたっぽいし。

一応会釈くらいしとこ、ペコッ。


「僕も予備の剣が欲しくて順番待ちしてるんだよ。抜かされたら恨んじゃうよ」


「上級間近の貴方が使うんですか…」


んー、話始めたから放置。

問題の目は摘んでおこう。


「お姉さん、あの3人は拒否します。手続き通さないでね。後、これ以上揉めるなら、今から逆依頼を取り消すから」


「…え。あ、はい。分かりました」


これで、大丈夫。

取り敢えず、問題の目は摘んだ。

いや失敗、ガラの悪い男に聞こえてしまったようだ。


「…な、なんだと! 俺達のは作れないって言うのか! あの方に気に入られ…」


「はい。今日から逆依頼は取り消しでお願いします。違約金はなんぼですか?」


「…え。まって」


「待たない! いくらだ!」


「このくらいで「はいどうぞ!」…確かに受けとりました。逆依頼は取り消します。本当に良いの?」


意味を見出だせない仕事なんてするんじゃなかった。

これで、ダミーダンジョンの場所選定に専念できる。

猫ちゃん、帰るよ。


「それはないんじゃ「上級間近さん、文句はバカに言え!」」


もう用はない。

帰る。


「虚仮にするなっ!」


斬りかかってきた、丁度良い。

上級間近さんが動くが、僕も少し動いて間合いを殺し邪魔をさせない。

バカが剣を振り下ろすので、手で剣の腹を払うが服を掠る。


「こ、殺さないでー。猫ちゃん、逃げるよ!」


走ってギルドを脱出!




「何でわざと当たるんです? あと、手で払った時に細工してましたよね? それにあの人の援護を妨害してましたよね? 色々突っ込みどころ満載で、最後には三文芝居で呆然としちゃいましたよ」


猫ちゃんよく見てるね。

剣を払った時にバカに、痛覚無効の支援魔法と剣の柄まで超低温の水属性付与をかけた。

今頃は痛覚無効が解けるし、手が剣に張り付くし、剥がすと痛いしと大変だろうな。


掠った理由は簡単。

被害者になるためにやった。


これで冒険者やギルドとの関係がどう動くやら。

かき回したけど、着地点は考えてない。

平穏に冒険者稼業が続けられれば僕としては良いかなぁ。


明日にでも早速ギルドに行くか、それとも長期放置か、それが問題だ。

次の投稿は明日の06:00です。

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