031 古戦場跡のゴースト達
本日2回目の投稿です。
朝から2人でゴブリンを狩り、珍獣の森のモンスターも狩った。
カードに討伐記録は残していない。
残したのはランク3の進化珍獣だけ。
珍獣の森の狩りを終えたその足でサクッと街道に戻り、本来の目的地を目指す。
「古戦場跡ってどんな所なのでしょう?」
分かりません。
ゴーストが居るのは確かだけど、他の気に入るモンスターが居たら配下にする予定。
ゴブリン部隊の次の部隊はゴーストな気分。
首都から徒歩半日のところからのスタート、風の移動補助魔法、昼前には目的地に着くな。
街道が東からやや南に向いた。
目的の古戦場跡にもう少しと思った辺りで小さい町があった。
多分、宿場町だろう。
首都からだと徒歩1日分だ。
特に入り口で止められることもなく、町の中に入ってみたが首都が近いからか目立ったものはない。
一応、冒険者ギルドも存在しているようなので情報収集で行くことにする。
主な目的は古戦場跡の情報。
後は、ダミーダンジョンの場所全てが良い立地を求めてるわけではないから、候補があれば嬉しいなって程度の情報収集だ。
「古戦場跡ですか? 近いからか多少の冒険者は行きますが、特に儲けもないですし、異変も聞かれません」
「ついでにこの辺りのモンスターについて教えて下さい」
特に面白い話は無かった。
ゴブリンは何処にでも居ると再確認できた事、獣型モンスターは人気、首都への護衛が稀にあること、そんなところだ。
首都への護衛が稀なのは、宿場町は通過点でそんな行商が護衛を連れていない訳はなく、不慮の事故で欠員が出たときに依頼があるから稀なのだ。
「ゴブリン2ヵ所目、いる?」
「飽きました。でも、ダミーコアの育成に使うなら候補ですね」
「この辺、狩り場が少ないからゴブリンも狩るらしいよ」
「人が来るなら微妙ですね」
って事で、やっぱり古戦場跡だね。
さて、町から北に徒歩1時間の距離、倍速だから短縮でそれっぽい場所に入った。
まだ昼になったばかりだ、宿場町でちょっと時間を食ってしまった。
古戦場跡だから広い平野を想像していたが森の中だ。
そりゃ、古い戦場の跡地だからね、誰も管理せずに放置されてたらそうなるよね。
それっぽさを感じたのはゴーストの存在。
後、獣のゾンビがいた事。
ゾンビの中身はゴーストで、死に絶えた獣に憑依していた。
身は腐り、骨のゾンビ…じゃないなスケルトンもいた。
ゾンビやスケルトンは触りたくもないので魔法で狩りつつ奥に進む。
危機察知でモンスターの多い方に向かうが、ゴースト思った以上に多いな。
属性攻撃無いと来る場所じゃないが、僕も猫ちゃんもソードマン製の風の属性剣だから大丈夫。
むしろ、弱い。
「廃墟ですね。結構大きい?」
作りからして砦だったんじゃないかな?
ここには強い反応があるから、古戦場跡に出るモンスター達の中心地だと思う。
戦争での激戦地じゃないと思うよ、防衛戦じゃなきゃ砦が中心にはならないだろうからね。
さて、入る前にダミーダンジョンを作る場所を探そう。
壊れそうな建物の中に入り口は作りたくはない。
別に中心に作る必要性もないしね。
砦から東の方もちょっとモンスターが濃い。
ナイトメアゴーストもチラチラ見かけるので、この辺にしよう。
付近のゴースト達を片付けて、早速作成。
今は作成したダミーダンジョンのボスをしている。
思った以上にゴーストが多い。
入り口は最小の30cmだが、ゴーストはするりと抜けてくる。
ちょっと面白いなと思って、このダミーダンジョンの貯蔵魔力を1,000にしてゴーストを集めてみたら大渋滞になった。
ボス部屋の扉の罠は、8匹しか通さない。
侵入者かボスが居なくならないと入り口は開かない。
殺到しても最大8匹しか進めないので入り口に溜まり、渋滞の完成だ。
「ちょっとー。一回休憩したい。さすがに2時間戦い続けるのは気力が持たないです。マスター、助けて!」
ランク3のナイトメアゴーストも居て、小さい入り口を気にせず入ってくる。
これは良いと、ダミーコアのランク2を作成するため猫ちゃんに頑張ってもらってる。
入れ食い状態で見てると面白い。
扉の罠は中が居なくなったらすぐ開くわけではない。
設定があって最大30分くらい開かない状態が保てる。
我がダンジョンは10分にしており、ここは1分だ。
猫ちゃんがんばれー!
「鬼畜! 今夜は覚悟しといてください!」
えっ! 何されるの!?
と、愚痴を挟むけど猫ちゃんはとっても真面目で、来た敵はしっかり直ぐに殺る。
1匹残してズルズルすれば次が来ないのに、真面目な猫ちゃんだね。
『告。レイスが来ました。砦からだと推測します』
お、ゴーストは後でのんびり配下にしようと思ってたけど司令塔がいると強さは全然違ってくる。
配下にしやすくなる罠は設置してないけど、配下に勧誘したいな。
流石にランク差が2もあると猫ちゃんは勝てないだろうから、少し様子見て参戦しよう。
「なんでっ? 直ぐに助けてよ! 日頃の甘さを今欲しいです! マスター、お慈悲を!」
倒し終わって休憩の1分、猫ちゃんが甘えてきてくれた。
髪をわしゃわしゃ撫でてあげる。
でも、がんばれー、そら来た。
「ばかー! 絶対、夜泣かす!」
!? 僕、何されるの?
っと、レイス1にゴースト7か。
出し惜しみ無しの猫ちゃん、獣人化で特攻をかける。
レイスの闇魔法の嵐をくぐり抜け着実にゴーストを一撃で葬っていく。
やばっ!
間に合え! 猫ちゃんに全力の水属性防御魔法。
猫ちゃんの十八番の特攻をレイスがしてきた、絶妙に、ゴーストを餌にして。
「きゃ!」
獣人化が一撃で解かれた。
思った以上に重い攻撃だった様子。
猫ちゃんは気絶程度で無事、頑張ったね。
さて、レイスにはお仕置きだ。
ダンジョンランク5のダンジョンマスターの力を喰らえ。
素手に光属性を乗せ、全身を埋め尽くす程殴った。
『マスター、それ以上は死にます。配下にするのではないのですか?』
あ、猫ちゃんが攻撃を受けて、結構怒ってたっぽいな。
地面から浮いてるはずのレイスが地に伏してる。
ちょっとやり過ぎたかな?
ダミーダンジョンでも配下契約はできる。
早速、仲間になってみるかい?
おぉ、反応早っ、直ぐに配下になってくれたよ。
ちょっとお伺い、砦にあと強いの居る?
ふむふむ、あとレイスが3匹居るのか。
来たら勧誘しといて、そう、ここでボスとして待っとくの。
回復してあげる、配下のナイトメアゴースト30付けるから。
良い? あぁ、引き留めてくれたら僕が来て配下にするよ。
他は殺して良いよ。
じゃ、よろしく。
ダンジョンがランク2状態になったので、臨時でコアさんがここを一時的管理。
僕も残り3匹のレイスが気になるのでコアの間で待機。
猫ちゃんは気絶してるので簡易ベッドを作って寝かせてる。
ダミーコア(ランク2)が出来るまで動けないな。
次の投稿は明日の06:00です。