表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生して転移するダンジョン 僕の行き先はどこだろう?  作者: 山葵田萬十郎
首都 出会いとダンジョン外活動編
28/94

028 久し振りに冒険者をしよう

本日1回目の投稿です。


2回目の投稿は18:00予定です。


よろしくお願いいたします。

「お姉さん、モンスター分布の地図ってある?」


「地図は高いですよ。このくらいで売ってます。いりますか?」


「買う。ちょうだい」


と、1人で来たギルドで呆気なく地図は手に入れた。


猫ちゃんは朝の日課のゴブリン狩り。

ランク3になって、獣人化が出来るようになったのでゴブリンで試してる。

ダミーダンジョンも貯蔵魔力が半分溜まり、ゴブリン誘因効率が増してるから、前より美味しくなった。


で、この地図…距離感が分からん。

良い依頼が無く休業っぽい下級冒険者を、ギルド備え付けの食堂の朝飯で捕まえる。


人気狩り場やお勧め通常依頼の情報が多いな。

だから、依頼にありつけなかったのだろう。

不確かだが、不人気のモンスターが生息する情報も聞けた。


何となく候補は決まった。




「ただいまー」


「おかえりなさい。地図と情報ありました?」


先に帰っていた猫ちゃんに、地図を広げて説明。

候補は3つ


候補1…古戦場跡。

ゴーストが居て、属性攻撃がないと詰む、ランク2。

一定数居るし倒しても湧くが、古戦場跡から移動しないので依頼には出ないそうだ。

稀に調査依頼が来る程度らしい。


候補2…蜘蛛の森

常時依頼があるが不人気、ランク2。

麻痺毒を持ち、尻から糸を吐き出す、中~近距離で危険な攻撃がある。

遠距離だと倒せるが、依頼で必要な素材が臓器の糸袋で、遠距離だと傷つけてしまうことが多くて効率が悪い。


候補3…スライム池

素材の依頼はあるが不人気、ランク1~3。

魔石を包んでるやや硬質なゼリーが素材。

やや硬質なと言うが、ゼリーだから脆い。

傷付けずに取るのが至難で、素材買い取りも在れば嬉しいな程度。

不定期に間伐される不遇な存在。


って所かなぁ。


「徒歩だと候補地はどれも半日~1日で着くらしいよ。猫ちゃんの興味があるのはどれ?」


「ゴーストは訓練でナイトメアゴーストさんが相手してくれるので対応できると思います。蜘蛛は素早さによりますが大丈夫じゃないですかね。スライムは倒すだけなら問題ないですが、ランク3って、何がでるんでしょう? 安全策ならゴーストですね」


「いつかは全て回るから、最初はゴーストにしよう」


『配下の数を増やしますか? レイスの召喚は30匹存在すると、これ以上は減らないと追加できないようです』


「状況次第だね。100位居ると色々出来そうだから、余裕があったら配下にするよ」


『了解』


ゴブリンとは逆方向か。

行ってダミーダンジョンを増やして、配置で一度帰って一泊して、戻って帰れば不自然じゃないね、多分。

一応、夕方にゴブリン依頼処理のついでに、目的の場所の依頼があるか聞いてみよう。


「昨日、武具の仕事は更新したし時間の余裕はあるね。明日にでも行ってみよう」


「はい」


『了解』




「古戦場跡付近での依頼ですか? 無いですね。素材も魔石のみです。一応、古戦場跡の状況報告貰えますと助かります」


「ありがとう。興味あるからちょっと行ってきます。帰ったら報告するよ」


「道中に獣系モンスターが数種類縄張り争いしている場所が…「はい、地図」ありがとうございます。この辺りですね、気を付けてください。気性が荒く街道でも襲われると思います」


「ありがとう。気を付けるよ」


道中で候補が2つになったな。

ダミーコアは2つめが完成したし、ちょうど良いかも。

モンスター分布が地図に記載されてないのも気になるが、行ったら分かるでしょう。




さて、行きますか。


町の中を縦断し、東門から出る。

町の東側は落ち着いた雰囲気があった。

ギルドの支店がちょっと浮いてる感じになってる、住民も裕福な方が住んでるのだと思った。


道中はほぼ街道に沿って移動になる。

昔の戦場もこの道の先でお互いの兵が衝突したのだろう。

昔から主要道だったのだと思う。

古戦場跡のせいで、その辺りだけ迂回する新たな道が出来たのだと推測している。


道中は穏やかなものだ、たまに猫ちゃんにちょっかいをかけつつ休憩無しで歩き続ける。

魔力供給で体力も回復するからね。

今回はちょっと遠いので風の移動補助魔法も使って、同じ道を歩く人や馬車を抜かしながら、悠々と進む。


「この辺りかな?」


通常の徒歩で半日の辺り、倍速移動だったのでまだまだ昼前。

ランク1のモンスターに2度、ランク2のモンスターに1度遭遇するも返り討ち。

道中でこの辺りだけモンスターとの遭遇となった。

縄張り争いを避けて移動したモンスターだったのかな?


森を切り裂き東方面に続く街道、その北側の森に教えてもらった場所がある。

まぁ、地図は大雑把な物だから、示した場所も大雑把だ。

しかし、モンスターの濃度が濃い気がするので、必ずしも外れではないだろう。


風の移動補助魔法をかけ直して森に入る。

モンスターの濃い方を目指すので必然的に遭遇戦となるがまだ余裕で狩れる。

森が濃くなり大木が育って薄暗い。

目的地が近いかな?


「猫ちゃん、多分あっちが危ない場所。危機察知スキルが反応してる」


「強さは分かりますか?」


「僕未満、猫ちゃんと同等かな? モンスターランク3~4だと思うけど、入り乱れててよく分からないな」


「そういえば安全策で古戦場跡に行く予定が、何故森になったのでしょうか? 今更ですが疑問になってます」


んー、好奇心?

猫ちゃんがゴブリン狩りで危機感が薄れてきたから、軌道修正?

先に見つけたから?


「要はあまり考えてないのですね。分かりました、気を引き締めます」


さて、何が出てくるかなぁ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ