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転生して転移するダンジョン 僕の行き先はどこだろう?  作者: 山葵田萬十郎
首都 出会いとダンジョン外活動編
26/94

026 初めて冒険者に絡まれた

本日1回目の投稿です。


2回目の投稿は18:00予定です。


よろしくお願いいたします。

初めての依頼を終えた翌日の朝。


「猫ちゃん、餌に群がるゴブリンを狩りに行くよー」


「餌? あぁダミーダンジョンもモンスターに狙われるんですか?」


『マスターやマスターコア程は狙われません。ダミーコアはマスターコアの分体のため、寄り付きやすくはなります』


って事で、ダミーダンジョンに配置で移動。

朝の運動を猫ちゃんにしてもらう。

僕? 野良ゴブリンはお腹一杯です。


予想よりは少ないけど20匹は居た。

ダミーコアを量産するための日課として、朝昼夕と3回来る予定だ。

出来上がったら、ダミーダンジョンを増やしていく。

分散貯蓄したいからね。




朝の日課後は、ボロ屋敷に手を入れることにした。

一気に綺麗にしたいけど、ダンジョンの外なので最適化の範囲が狭い。

家具も何もないから取り敢えず内装を綺麗にしていく。


急いでないのでのんびり。

外装は、最適化が人に見られる可能性があるので放置。

基礎がしっかりしてるから見た目に目を瞑れば問題ない。


昼の日課後もボロ屋敷の修理。

案外面倒だ。


3時くらいから猫ちゃんと外出。

今日は昨日のと混ぜて約50のゴブリン耳を用意した。

昨日の残りは狩りしない時用に隔離空間に入れておいた。


本部の方が近いので寄ってみたら、ここでも処理してくれるとの事。

本部の方が近いので、処理が出来るのはありがたい。

ここで依頼受注と終了処理を同時に行ってもらう。


「猫さん、ゴブリン討伐数が凄いことになってます! お嬢さんはリーダーを倒せるんですね! 戦闘力測定での強さじゃここまでの数は…その装備に秘密があるんですか?」


あぁ、昨日突っ込まれなかったから油断してた。

冒険者カードって討伐数が記録されるんだった。

あー、どうしよう。


「いい装備だって? そりゃ興味あるな。見せてくれ!」


あ、絡まれた。

受付のお姉さんを睨むと「ゴメンね」って…

嫌がらせに隔離空間にあったゴブリンの右耳を全部カウンターに山積みにしといた。


「えっ、ちょっと、数が…」


お姉さんは無視。

このゴツい冒険者をどうするか…


「これは見せれません。予備ならいいですよ」


と、強化ゴブリン鉄(白銀色)を1つだけ混ぜた、猫ちゃんの武器適正を確認するためだけに作った人間用の両手剣。

材料にゴブリン鉄が一杯あるため作ったが、ただのゴブリン鉄じゃ強度が無かった。

そして出来た各種武器の一つ。


武器適正を見るためだったから、威力より使いやすさと耐久力を上げただけの単純設計。

強化ゴブリン鉄1に普通のゴブリン鉄3だから、微妙な品だけ…ど?


「おぉ、こりゃいいな。ただの両手剣じゃない。魔力の通りが良い。魔道具になってる代物だ。売ってくれ!」


えー。

更に面倒になった。

猫ちゃーん。


「マスターが作ったものですし、好きにすれば良いと思いますよ」


猫ちゃんまで爆弾投下…だ…と!?


「何!? 作れるのか? 俺は片手剣が主体なんだ。片手剣を打ってくれ!」


「なんだと!? じゃ、俺も!」


俺も、俺も、俺も…

収拾がつかん!


「お姉さんが原因です! 解決策を提示してください!」


今は猫ちゃんが何とか防波堤になってくれている。

決壊する前に何か案を!

必死に耳を数える受付のお姉さんに振ってみる。


「作ったらいいじゃないですか!」


「じゃ、受付はこのお姉さんで。先着順。1人1つまで。7日で5人処理します。家はゴーストで有名なボロ屋敷です。ギルドに逆依頼を出すので受けてください。じゃないと作らん! 明日の9時に顔を出す! 受付を受理した人はギルドに来るように! 来なきゃ作らん!」


「えっ?」


猫ちゃんを引っ張って受付から離脱。

殺到するムサイ男ども。

ゴブリンの右耳と男どもに埋もれるお姉さん。


「ちょっ! アーッ! 助け…」


「カードとお金は明日貰いますね。じゃ」


「待って! まってー!」


猫ちゃんとギルドを離脱。

相場が分からないので、武具屋に移動。




武具屋が近くに何件かあるのは知ってる。

その一件に例の剣が飾ってある。

ソードマン(蘇生済)の遺品の両手剣が。


「すみません。この緑の剣をください」


「それは非売品じゃ。もう手に入らんからの」


「んー。じゃ、売ってた時の金額は?」


「あの時はこのくらいじゃったが、今は3倍でも売らん。使い手を選ばない良いバランスじゃから、ワシが参考にしとるんじゃ」


「仕方がないですね。諦めます。失礼します」


値段の基準は分かった。

あとは、下準備かな?

個人に合わす武器かぁ。


猫ちゃんに使ったあれを使おう。


で、飯食って、帰って、猫ちゃんと戯れながら風呂を済まし、猫ちゃんと一緒に寝る。


「マスターコアさんにお願いして個室用意できないかなぁ?」


無理だよー。


『検討します。マスターは節度が欠けてきました』


何…だ…と!?




翌朝です、おはよう。

昨日の今日では猫ちゃんは僕のベッドで寝るしかないので一緒。

猫ちゃんの寝床は僕の隣だ!


「!? 急な寒気が!? あ、マスターおはようございます」


じゃ、昨日の夕方は狩れなかったから、朝はちゃんと狩ろう。

日課のゴブリンを狩って、ダミーコアの育成。

カードを預けたままだから、討伐数は増えてない。

死体はそのまま隔離空間に収納。


「大分慣れて楽になりました」


猫ちゃん、ランク3に近づいてるからね。

そのうち、鼻唄混じりでゴブリン狩れるようになるよ。

昨日と合わせて80位か、後4日はかかるかな?


我がダンジョンに戻ってちょっと休憩。


「…飽きないですか?」


猫ちゃん抱き心地良いよー。

全く飽きません!


さて、面倒臭いけど冒険者ギルドへ行くか。

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