13 冒険者とは
今回は冒険者の設定の説明回です。
新連載してます。良ければ読んでください。
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「それでは、冒険者について説明いたします。」
ミラさんが受付嬢の仕事モードに移行し、丁寧口調で説明してくれた。
冒険者のランクは、ブロンズ、アイアン、シルバー、ゴールド、プラチナの順でランクが高くなる。
ベテランの冒険は大抵シルバー、ゴールド以上は一流冒険者と呼ばれ、プラチナにいたっては現在13人しかいないらしい。
ランクを上げるためにはポイントを稼ぐ必要がある。
その稼ぎ方は、魔物討伐と依頼達成だ。
魔物討伐はその名の通り魔物を討伐することであり、討伐した魔物の強さや危険度に応じてポイントが加算される。
また、討伐した際に決められた部位を持ち帰ることでその証明となるが、討伐部位は冒険者ギルドで買い取ってくれる。
命の危険が伴うため、ポイントは多く加算されるらしい。
ほとんどの冒険者は魔物討伐を行うが、準備を怠ったり報酬目当てに強い魔物と戦い死亡するケースは非常に多いので注意が必要である。
依頼達成は、冒険者ギルドの掲示板に張り出されている依頼を達成することであり、こちらもその難易度に応じてポイントが加算される。
依頼には依頼者が「仕事内容」「ランク」「報酬内容」などを決めるため、急に高難易度・高額報酬の依頼受けることはできない。
依頼には「仕事を手伝ってほしい」「ペットを探してほしい」「魔物の素材を集めてほしい」「護衛をしてほしい」など様々なものがあるため、自分ができる内容を選び冒険者ギルドの受付を通じて受諾し、依頼主と詳細を話すという流れのようだ。
低いランクだと当然報酬も低いため依頼のみで生活するのは厳しそうであるが、人脈なども広がるため意外と積極的に依頼を受ける人も多いらしい。
最後に重要な事として、冒険者として生活するのはとても厳しいということだ。
収入は安定していないし、危険の割に合わない低い収入で生活する人が大半のようだ。
たしかにプラチナのランクにもなれば、1日で金貨数十枚稼ぐ者もいるようだが、それはほんの一握りだけ。
ゴールドの一部でようやく普通よりいい暮らしができるレベルで、シルバーの多くは街中で職に就いた方が稼げるかそれと同様の収入の場合が多い。
若者の多くは冒険にあこがれて一度は冒険者になるが、しばらくすると街中で職に就くようだ。
だが、一攫千金の夢や危険と隣り合わせの仕事は、他の職業にはない魅力があるようで、冒険者の数が減少していることはないとのことであった。
「説明は以上ですが、分からない点はありましたでしょうか?」
「いえ、大丈夫です。それと、俺に対しては丁寧な口調じゃなくても大丈夫ですよ。」
「そう?一応、仕事だから丁寧に話したんだけど、セーヤ君がそういうならそうするわ。」
「私も普通に話してくれていいよ!」
「フフフッ。ありがとうブランちゃん。」
ブランも俺の真似をしてそう言うと、ミラさんは少し笑いながら答えた。
ブランはミラさんがどうして笑っているのか分からないようだが、真似をする行為が微笑ましかったのだろう。
「魔物討伐したら時はあっちの受付で、依頼を受けたいときはそこの掲示板に貼ってある紙を私のところまで持ってきてね。あと何か分からないことがあったら何でも聞いてね。」
「はい、ありがとうございます。それとお願いがあるんですがいいですか?」
「いいわよ。なんでも聞いてね。」
「いろいろと必要なものを買いに行きたいのですが、お勧めのお店を教えて貰ってもいいですか?」
「まさせて。もしよければ、明日は休みだから案内してあげるわよ。」
「いいんですか?」
「ええ。その代わり美味しいご飯が食べられるお店があるんだけどいいかしら。」
「今日持ってきた品物の買い取り価格次第ですが、あまり高くなければいいですよ。」
「よし、決まり!じゃあ明日の買い取りが終わったら行きましょう。私が冒険者ギルドまで迎えに来るから待っててね。」
明日を楽しみにしつつ俺とブランはガルネドさんの家に帰るのであった。
仕事が忙しくて投稿に間が空きました。
毎週投稿する人は凄いと思います。
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