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第十作  最終作

作者: 韋駄天

 ヴァーチャルも ほんとにだって 冬の空



 先日、サイバー学習国の特集をテレビで観た。『サイバー学習国』とは、パソコン、スマホ上の高校で、アバターが架空の高校に登校。ちゃんと高卒資格がもらえるヴァーチャル高等学校である。番組では、賛否両論の意見が交わされていた。論点は、果たしてヴァーチャル高校で社会的コミュニケーション能力が付くかどうかだった。引きこもりを量産してしまうという反対意見もあれば、不登校の子でも学習意欲があれば、リハビリ的に良いのでは、という意見もあった。


 ボク自身、不登校の子を学習塾で担当したことは、何人もある。その子たちは、学校には行きたくないけど、ボクには会いたいと毎週来てくれた…



 実は、ボク自身、高2のときに、二ヶ月間ほど、不登校だった時期がある。60日ぶりに学校に行くときの緊張感はなんとも例えようのない不安感で爆発しそうだった。でも…


 ふた月ぶりにボクの顔を見たクラスメイトは皆、何事も無かったように振る舞ってくれた。それどころか、大人に反発したボクを『みんなの代弁者』的に温かく視線を送ってくれた。嬉しかった。いい環境に居るのだな、と実感した。今まで、三重県立四日市高校のことをあれやこれやと書いてきたが、前提に素晴らしい環境だった、ということがある。アンチ巨人の巨人好き、みたいなものだ。


 バーチャル高校。いいんじゃないかな。友はいつもそばに居る。一人なんかじゃ、誰もない。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ほんとにだってがあることによって、句が柔らかくなってると思います。 [一言] バーチャル学校は 通信制とも違う 個性派。 でも理由はどうあれ高校生になりたいと 意思を表すのだから 3年の中…
2016/12/20 20:25 オレンジジュース
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