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「ウハウハ小説パラダイス」シリーズ

ウハウハ小説パラダイス

 数年前、ある会社によって、1つの画期的なソフトが開発された。

 その名は、「ウハウハ小説パラダイス」


 これ、どういうソフトかというと…

 小説を書くのが楽しくなるソフトなのである。

 仕組みは簡単、自分が書いた小説をソフトに読み込ませてみよう。すると、画面の中の女の子がほめてくれるのだ。それもベタぼめだ!

 パソコンやスマートフォンなどにダウンロードして使う。


 説明だけではよくわからない人もいるかもしれない。

 なので、実際に使ってみよう!


 まずは、パソコンを立ち上げて「ウハウハ小説パラダイス」を起動させよう。

 そこに、今日書いた分の原稿、え~っと…4000文字程度あるな。これを読ませてみる。

 読ませる女の子は、数十人の中から選ぶことができる。試しに、今日は舞子まいこちゃんにしてみるかな?


「舞子ちゃん。これ、僕が今日書いた小説なんだ。読んでみてくれるかな?」

 画面の中では、僕の分身である主人公が、舞子ちゃんに向ってそう語りかけている。

「うん!いいよ~!舞子、がんばって読んじゃう!」

 そういって、舞子ちゃんは僕の書いた小説を一生懸命読んでくれる。

 途中で「ウ~ン…」とか「あ、そっか」とか「フムフム」とか「へ~、なるほどね」なんて声を上げながら。

 そうして、最後まで読み終わると、舞子ちゃんは声のトーンを1段高くしてこんな風に叫んでくる。

「わ~、また書けたね!」「すっごい!すっごい!」「こ~んなにたくさん!」「舞子、興奮してきちゃった~」

 そうして、体が火照ほてってきた舞子ちゃんは、おもむろに服を脱ぎ始める。

 1枚。また1枚…と。そうして、上半身はブラジャー1枚で、興奮から全身が汗だらけになった舞子ちゃん、あられもない姿となってしまった。

 そう!舞子ちゃんは、執筆量に応じてご褒美をくれるのだ!


 舞子ちゃんだけではない。

 このソフトには様々な女性が搭載されている。

 ほめ上手な女性教師ミホさんや、ちょっと厳しめに叱ってくれる30代OLの早苗さなえさん。金髪のロシア人アナスタシア。マニアックな男性のために用意されたトメばあさんなど、ありとあらゆる男性のニーズを満たした女性キャラが用意されているのである!


 どこかの作家も、こんな名言も残しているではないか。

「エロはペンよりも強し!」と。

 ならば、そのエロパワーが執筆作業に加われば、もはや無敵!まさに、オニに金棒といったところではないか!


 もちろん、ズルをしようと思えば、いくらでもズルができる。

 適当に書いた文章や、既存の小説のコピペなどを与えても、女性たちは感嘆の声を上げてくれる。けれども、それでは能力は上がらない。作品は完成しない。

 そうではなく、自分の実力のみで挑戦するのだ!そうするコトで、メキメキと小説を書く能力は上がっていく。


 さあ、それじゃあ、今日もこの「ウハウハ小説パラダイス」を使って、バリバリ小説を書くぞ~!

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