88話
魔王ウィザードが仮面を外すと……
「こっこれは! 半分ほどが機械だが、生身の部分は皺の深い青い肌で目は複眼のようだぜ!」
「口も獣のように牙が生え、耳が尖ってるわ!」
魔王ウィザードはその奇妙な口を歪めた
「私は結構な古参魔王でね……最近の魔王とはデザインが違くて驚いたかい?」
「驚いたぜ!」
魔王ウィザードは仮面は手に持った仮面を放り投げたすると仮面は形を変え、波打った銀色の杖になった
「100パーセントの魔王ウィザードの力を見よ!」
「こっちも全力全開で行くぜ! ウオー!」
そして数時間に及ぶ大激闘だがここでは決着の瞬間だけお見せしよう
「受けるがいい! 究極魔法ジェノサイドキャノン!」
「今だぜルーノン!」
「おー!」
ダルスとルーノンの魔力がひとつに!
「「究極リフレクション!」」
複雑な魔法陣の盾が現れる!
「魔王ウィザード! お前の弱点はその強すぎる力そのものだぜ!」
唸るジェノサイドキャノンは究極リフレクションに接触し、13倍の力で跳ね返される!
「しまったそれが狙いだったのかーッ!」
魔王ウィザードが吹き飛ぶ!
「はぁ……はぁ……勝てたぜ……」
ダルス達はみんな満身創痍だ
「まさか100%でもかなわないとは……私は君たちの成長を放置しすぎたようだな」
魔王ウィザードは死んではいなかった……
「ばっ馬鹿な! あれだけの攻撃を受けても無事とは丈夫すぎるぜ!」
「ククク……この場所は魔王に力を与えるのだよ」
魔王ウィザードの手の中にどこからともなく薄い端末機械が現れた
「100%で勝てぬなら1000%を出すまで! 科学は限界を超える力!」
機会が作動!
「まっまずいぜ! もう戦える力はないのにだぜ!」
この世の終わりのような音と光が地下神殿に満ちる!
空間に無数の裂け目が生じそこから魔王たちが次々と這い出てきたのだ!
「マオー ナイトメア デス」「マオー ホワイトアウト デス」
現れた魔王を見て驚くダルス達!
「こっこれは……人造魔王だぜ!」
「魔王まで創りだしたというの!?」
まだまだ魔王が出現する……
「マオー イグナイター デス」「マオー チェイサー デス」「マオー ホワイトアウト デス」「マオー フューチャー デス」「マオー チャンピオンです」「マオー イグナイター デス」「マオー デス デス」「マオー ペンデュラム デス」「マオー ペンデュラム デス」「マオー セイヴァー デス」「マオー フロンティア デス」「マオー チャンピオン デス」「マオー インフィニティ デス」「マオー ナイトメア デス」「マオー チェイサー デス」「マオー ホワイトアウト デス」「マオー デス デス」「マオー ナイトメア デス」「マオー インフィニティ デス」「マオー フューチャー デス」「マオー イグナイター デス」「マオー ペンデュラム デス」「マオー チャンピオン デス」「マオー チャンピオン デス」「マオー チャンピオン デス」「マオー フューチャー デス」「マオー ナイトメア デス」「マオー ホワイトアウト デス」「マオー セイヴァー デス」「マオー チェイサー デス」「マオー デス デス」「マオー インフィニティ デス」「マオー フロンティア デス」「マオー セイヴァー デス」
魔王の軍勢がすべてを覆い尽くす!
「ひぃっひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! どっどうしようもないぜ! 勝ち目なしだぜ!」
「こうなったら全力で前に向かって進みましょう!……いや、駄目だわ!」
進む道を振り返ると、いつの間にか数百体の魔王アーマーが埋め尽くしていたのだ!
「魔法戦士ポポの着ていたアーマー! ここまでの量産を!」
魔王の大群の背後から魔王ウィザードの声
「スゴイだろう! これが科学だ! 科学こそ魔法!」
両側から大群が少しずつ近づいてくる……
「逃げるにはどうすれば!」
ピンチの中セーレにひらめき!
「この場所は魔王に力を与えると奴は言っていました……だったら!」
セーレはハルバードを自分に刺した!全身が輝きバチバチと火花を散らす! エネルギーのオーバーフローだ!
「セッセーレ! 何を!?」
「今なら……操れる! いでよペガサス!」
叫ぶと同時に巨大なペガサス2匹に繋がれた馬車が出現しダルス達はその中に居た!
「これは驚いたぜ!」
そしてペガサス馬車は飛翔! 地下だがお構いなしにすべてをすり抜けて上に逃げていった!
「ぬうう、面白い技を……だがまあいい、この場所を離れてくれればな……」
魔王ウィザードは頭上の木のツタが絡む天井を睨んだ……
「シンギュラリティを渡すものか、絶対に」
三十六計逃げるに如かず……