86話
一方その頃ネクロたち
「魔法を封じられ捕まっていたが力ずくでどうにか脱出したわ」
「ダルスがいないよー」
ルーノンが気づいた
「きっと奴らに捕まっているのでしょう一刻も早く探しださなければ!」
セーレが言う
「まあダルスは強いから大丈夫だと思うけどアッなにか襲い掛かってくるわ!」
突如物陰から人影が現れ強襲!
「グワーッ!」
「ドラゴンがやられた!」
襲撃者は言った
「あなた達は捕われてで、逃げることそれ許さない」
不自由な言葉を発するそれは、緑色の筋骨隆々な肉体に銀色の機械が埋め込まれ、プロペラ型ブレードやジェットエンジン、バルカン砲などが搭載されている!
「こいつは……魔王グレムリン! 生きていたのね!」
そう、かつてこのマジックカンパニーで戦った、魔王ペンデュラムを改造して造られた魔王だ!
「動くのを止めて投降! もしくは武力行使!」
魔王グレムリンのプロペラブレードが回転し威嚇する!
「面倒だけど戦うしかないようね」
ネクロが戦闘態勢に入ろうとしたその時、ミリアンが止めた
「待ってください私に案があります」
ミリアンがグレムリンの前に出た
「撃つぞ撃つぞ撃つぞ良いのか」
「聞いて、あなたは捕虜が逃げないようにするのでしょう? 私達はもう逃げているので捕虜じゃないのであなたは攻撃しない」
「ナルホド……」
魔王グレムリンは機能を停止した
「よし、行きましょう!」
「おー!」
そしてビルを駆け上がり、ロボやバトル社員やバウンサーモンスターを蹴散らしドンドン行くと最上階
「むむ、怪しい扉!」
最上階には2つの扉があり、ひとつは「社長室」もう一つは「禁断」「封印」「危険」「入ったら解雇」と書かれたプレートが張ってあった
「とりあえず社長室を探索しましょう」
社長室には大金や、新型魔法機械や、謎めいた機械や、どんなモンスターでも必ず捕獲できる玉などがあるので、拾った
「それじゃあこの怪しい扉に入りましょう……あらセーレどうしたの?」
セーレは表情が不安げで、震えているようだった
「この先からとてつもない魔王の気配がします……今までの魔王とは比べ物にならないほどの……」
セーレは魔王なので魔王を感知できるのだ、それを聞きネクロは少し考えて決断した
「セーレが言うなら間違いないわね、まずはダルスを見つけましょ」
「そなえあればうれいなしだね!」
それを聞いてセーレはひとまず安堵したようだ……しかしその時セーレが何かに気づいた!
「あっ! 今ダルスさんの気配を感じました! 下の階からです!……近づいて来ます!」
ゴゴゴゴゴと地響きがし次の瞬間床が砕け鋭利なフォルムの魔王アーマーが飛び上がってきた!
「お前は魔法戦士ポポ!」
ネクロたちは身構えた
「待ってくれ! 俺だぜ!」
魔王アーマーが腕の魔法機械を操作するとアーマーが解除され、空間に開いた裂け目に吸い込まれた
「ダルス! 無事だったのね!」
「そのアーマーどうしたの?」
ルーノンが聞いた
「なんか気が付いたら魔王ウィザードと魔王アーマーが倒れてたから、脱がせて奪ったぜ!」
「流石ね! それじゃあこの扉に入りましょう」
マジックカンパニーの秘密……