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72話

そして翌朝街中のテレビジョンに魔王フューチャーが出た

「俺は魔王フューチャー! 速さを求める男! そして湖の街の中央レース場にてマジックロードレース大会を行う! 勇敢な走り屋どもよ集え!」

「なんて魔王だぜ」

街はパニックとハイテンションのカオスとなった!

「魔王だって!?怖い!」「ピピーッ! 俺が倒してやるぜ!」「フッ……このサンダーバード様の速さを知らない新参者め……」「警察は何をやっているんだ!」

ダルス達は作戦会議

「レース大会とはバイクが無いとダメだぜ……」

「探しに行こー!」

そして探すとダンジョンに辿り着いた

「伝説によるとこのダンジョンの最深部に伝説のマジックモーターサイクルがあるそうよ」

「伝説だぜ」

そして進むとバッドチェイサーやデスホイールやオリハルコン歯車などのモンスターが出るので倒して進むと大きい扉があった

「俺は門番だ侵入者を殺す!ブロロロー!」

「戦車のようなモンスターだぜ!」

倒して部屋にはいるとバイクがあった

「おっ巻物があるぜふむふむこれは伝説の17英雄のオブジェクティブが晩年作った魔法機械搭載型バイクらしいぜ」

「ふーんでもこれで魔王の大会に出れるわね」

そして中央コロシアムに向かうダルス達

「よく来たなスピード狂共よ! これから大会を行う!」

魔王フューチャーの開会宣言だ

「ルールは簡単! この街中に張り巡らされたハイウェイを走ってゴール地点の人工島を目指せ!それだけだ!」

そしてすべてのレーサーがスタート地点についた魔王フューチャー自身もいる

「さぁ……スタートだァァァァァァ!」

一斉に走りだすバイク! その中でもひときわ目立つ古代バイクに乗る少女が一人! セーレだ!

「なんで私が……」

バイクは一台しかないので出場できるのは一人だけだ、そしてダルス達の作戦会議の結果ペガサスに乗り慣れているのでセーレが適任という結論に至ったのだ

「邪魔だドケドケーッ! ファイヤー!」

「うわっ! ええっと魔法です! イカヅチ!」

「ギャーッ! ビリビリビリビリ」

魔法機械による魔法攻撃でのバイク破壊を狙う出場者達! しかしセーレのバイクは伝説なので強い! 選手を倒しドンドン進んで行ったすると

「ギャーッ!」「ウボボボーッ!?」

「うわあ前から死体が飛んできます! これはいったい!?」

かわして前方を見ると魔王フューチャーが居た追いついたのだ!

「アアアアアアア!」「ゲェー!」

さらに飛んでくる死体! 魔王フューチャーに倒された人々だ!

「追いつきましたよ魔王!」

「おおてめえか! ほんとはダルスと戦いたかったがな!」

「私だって魔王です! 見くびらないほうがいいですよ!」

「ハハハハ! まあ楽しませてくれよ! 他の奴らは張り合いがなくてな!」

魔王フューチャーが襲いかかってきた!

「速さとは強さ! 強さとは速さ! わかるか!」

「やはり強いです!」

魔王フューチャーは常に先頭を走りながらもセーレの魔法攻撃を器用に回避する! さらに魔王フューチャーの放つ炎や雷、風など様々な魔法を操りその速度から回避するのは困難!

「俺とツーリングするには遅すぎるぜ! バーストキャノン!」

回避する隙間のない広範囲エネルギー弾!

「待ってましたです!」

セーレはバイクに忍び込ませた伝説の盾を発動させた!

「遅い!」

しかし魔王フューチャーはそれを発見した瞬間にエネルギー弾の軌道を変更し上空に逸らした!

「なっ……!?」

驚くセーレ!そしてエネルギー弾は弧を描きセーレの背後から襲いかかる!

「これが速さだ!」

エネルギー弾が命中し大爆発を起こした!

「ヒヒヒヒ!……はぁ、物足りねえな、やっぱ……」

魔王フューチャーは振り返らずにどこからともなく取り出したシュークリームを頬張った……その時である!

「ハルバードです!」

彼の頭上に光り輝くハルバードが振り下ろされる! セーレはペガサスに乗り爆発から逃れていた! そして上空から予め用意した聖なるハルバードを構え魔王フューチャー目掛け急降下したのだ!

だが、しかし!

「甘いぜ! シュークリームより甘い!」

魔王フューチャーは大いなるハルバードを白刃取りした!

「俺を倒したければもう10倍の速度で不意打ちしな!」

魔王フューチャーは腕を押し出しセーレを跳ね飛ばした!

「ウワーッ!」

ペガサスもろとも空に飛ばされたセーレ!  なんて馬鹿力だ! そして遠景に海に浮かぶ白い建造物が姿を表した! ゴール地点の人工島だ!

「さぁてそろそろゴールが見えてきたぜ? こりゃ俺の完勝になっちまうなヒヒヒ」

挑発的に笑う魔王フューチャーそれをペガサスで追うセーレしかしドンドン差は開いていく! 幻獣よりオートバイの方が圧倒的に速いのだ!

「強すぎます……! このままでは魔王フューチャーが優勝してしまいます……!」

絶望しかけるセーレ……しかし諦めかけたその時彼女の意識に一筋の光が差し込んだ! 

「そうだこのハルバードで!」

思い立つと同時にセーレはハルバードを自分に刺した!

「くっウウウ……グ!」

バチバチとセーレの身体に火花が散る! エネルギーのオーバーフローだ!

そしてハルバードを抜いた! 肉体が爆発する寸前に引き抜いたのだ!

「よしっ危ない賭けでしたが、これで……!」

セーレの身体は黄金色に輝く! 大いなるハルバードから注ぎこまれたエネルギーが全身を駆け巡っているのだ!

「力が……漲ります! ペガサス! ゴォォォォォー!」

副作用により暴走状態のセーレ! 白いペガサスも光り輝く! そして何十倍という速度に加速する!

「魔王ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! 待てですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

前を走る魔王フューチャーとの距離が縮まる!縮まる!縮まる! そして横並び!

「どうですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! この力はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

叫ぶセーレ! 意識ははっきりしているが極度の興奮状態だ!

「へぇなかなか身を削った戦術! その勇気は褒めてやる!」

輝くセーレを見て魔王フューチャーが言った!

「だが勇気だけだ! 命をかけたくらいじゃ俺には追いつねえよ!」

「あああああああああ! ああああああああ! 負!け!ま!せ!ん!」

そのまま両者は一直線に突き進む! ゴールは直前だ!

「オラァァァァァァァァァァァァァ!」

「行けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

二人の魔王は力のすべてを放出する! もはや黒と金、二本のレーザービームだ!

そして!

「「ウォォォォォォォォォォォォ!」」

同時にゴール地点に飛び込んだ!

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