69話
魔王な手下との戦い
「さあ残りはお前だけだぜ!」
「なかなかやるでござるな! だがこの魔王デアデビルを他の雑魚と同列に考えなさるな!」
魔王デアデビルは自信満々だ
「行くぜ喰らえ!ギガライトニグサンダー!」
激しい電撃!
「ハッ消えた!」
デアデビルの姿が消えて電撃は空振る!
「私はここでござるよ!」
声のする方を見ると、ドラゴンの背後にデアデビルが!
「ぬうう貴様!」
ドラゴンは回転の力を加えて打撃を食らわそうとしたが
「レッツ!自爆!」
デアデビルが大爆発した! 巻き込まれドラゴン!
「ぐわーっ!」
「ドラゴンがやられた! まさか自爆とはでもこれで」
「倒したと思ったでござるか?」
別の場所から声が!
「なにっお前は今自爆をしたのに!」
デアデビルは笑った
「ククク私の分裂能力でござるよ……」
「クッ分裂して自爆とは卑怯な!」
そしてデアデビルの分裂と自爆のラッシュが来た!
「くっ守るので精一杯だぜ! どうすれば倒せるのか……」
悩むダルス、そこにネクロが言った
「私に任せなさい!」
「分裂時爆コンボの前に敵などないのだ!」
すごいスピードでネクロに迫るデアデビル! だが自爆の直前にネクロはデアデビルを……蹴った!
「ぐぉー!?」
蹴り飛ばされるデアデビル! その方向にはデアデビルの本体だ!
「「そんな馬鹿なーっ!」」
本体と分裂体は同時に叫び爆発した!
「さて雑魚に手間取っちゃったわね、進みましょう」
「さすがネクロだぜ!」
そして階段を登ると異様な雰囲気の部屋
「こっこの部屋は!塔なのに下の階よりめっちゃ広いぜ!? 外から見たら普通の形だったのに!」
「明らかに空気が違うわね……」
その時セーレが気づいた
「この感覚は魔王結界です! それに強力な魔王の気を感じます!」
魔王結界とは魔王が作り出す空間のことだ
「貴様ら! ここがどこか分かっているのか! 十二神魔王ナイトメアの神域だぞ!」
男とも女ともつかない恐ろしい声がした
「あっあれは魔女! 魔王ナイトメアは魔女!」
「いやあれはロボットです!巨大なロボです!」
「私には何も見えないんだけど……声しか聞こえない」
どうやらみんな混乱している
「ククク恐ろしいだろう! 恐怖のまま死ぬがいい!」
魔王ナイトメアが襲いかかってきた!
「姿が見えないうえに攻撃の威力が半端じゃないわ! しかもみんな本調子じゃないみたいだし」
「ネクロよ! お前も敵の姿が見えぬのか!」
猛攻を耐えしのぎながらドラゴンが聞いてきた
「ええ、そうよドラゴンもなの?」
「うむ、しかし他の者には違った姿に見えるようだが……いったいいかなる術を!」
魔王ナイトメアは強力な闇属性魔法を連打してくる!
「うわぁー!」「しまった!」
回避しきれずルーノンとセーレに命中してしまった! 二人は倒れた
「まずは2匹!」
「まずいわね……ダルス! こうなったら力でねじ伏せるわよ! ……ダルス!?」
ダルスはすでに気絶して倒れていた!
「そういえばいないと思ったら……! いったい何故!」
魔王ナイトメアはニヤリと笑った
「ククク……魔王に楯突く愚か者ども! 今日が命日だ!」
「くっダルスの火力がないと魔王に近づくのも難しいわ……そうすれば」
いつもは頼れるミリアンはどうやら恐怖により守るので精一杯となっている……ネクロは思考を高速回転させた!
「ハッ!そうかナイトメアは見る者の一番恐ろしい姿になるのね!」
「なるほど! それでみんな力が出せず、ダルスは恐怖で気絶してしまったのだな!」
そう強靱な心を持つネクロとドラゴンには恐怖の象徴がなかったのだ、それで透明
すると何もなかった場所に高貴な衣装を纏いやせ細った青い肌で赤い目の男が現れた!
「あっ魔女が男に!」
ミリアンが正常に戻った
「ほほう見破るとは! 褒めてやりたいところだが……状況は変わらんぞ!」
「その貧相な姿ならダルスも怖がらないわ! 起きなさい!パチン!」
「痛っ! おはようネクロ」
ひっぱたいてダルスを起こした
「寝ぼけてないで戦うわよ!あれが魔王ナイトメアの正体よ!」
「おおそういうことだったとは! もう騙されないぜ! 俺が倒すぜ!」
「フフフ今日で気絶するほどの弱い心の男がこの私に勝てるか! 敗死せよ!」
再び魔王ナイトメアが殺しにかかっててきた! 闇エネルギー弾を隙間なく放つ魔王!
「闇には闇だぜ! エクサダークネス!」
ダルスも闇魔法だ! 暗黒の爆発が魔王の闇エネルギー弾を飲み込んだ! しかし魔王は無傷!
「私に闇は効かん!」
「だったら光だぜ! ホーリーサンシャイン!……あれっでない?ホーリー!ホーリー!あれぇ?故障?」
「ククク……」
どれだけコマンド入力しても光魔法は出ない魔王は笑みを浮かべて言った
「言っただろう……ここは私の神域であると!」
絶体に絶命……