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245話(第2部5話『デスパレート・バトルズ』1)

これまでのあらすじ

頼れる仲間、ドラゴンは捕獲され出荷されてしまう! 同じく捕虜になった電車マン、謎の少女との協力によりルイ食料カーディナルとその配下の魔王ドラゴンスレイヤー、魔王ブッチャーを退ける! そして三人はドラゴンの仲間であるダルス一行に合流するためワクワクポリスを目指すのだ!


ブロロロー! ドラゴンと謎の少女を乗せて電車マンが走る!

「すごい速さだな!」

「ああ、俺もびっくりしてるぜ、意外に高性能だ」

電車マンは魔王に攫われ電車に改造されたのだ

「だが、そろそろ疲れているのではないか? 機能から走りっぱなしだろう?」

「ああ、確かにな…… おっと、おあつらえ向きにちょうどいいや、街が見えてきたぜ!」


ドラゴンたちの目の前に家々が広がった

「ったく、久しぶりのシャバだぜ! ワクワクポリスまでどのくらいの距離があるのかもわからんしよ……あのカーディナルの豚野郎、俺たちをかなり遠い場所に送ったらしいからな」

「だが街ということはポリスに近づいている証拠だろう、街の中にはポリスまで行ける交通手段もきっとあるはずだ」

「ま、なんにしろ休んだり情報収集したりする必要があるぜ! さて到着だ」


電車マンは人間モードに変形し、3人は街に入った……

「けっこう栄えてんな」

「ああ、一安心だ……この子も休ませてやりたかったからな」

ドラゴンは傍らについてくる謎の少女を見る

「ああー、まだ子供だもんな……謎の少女、大丈夫か?」

謎の少女はあの戦いもあり、疲弊している様子でふらふらとした足取りだ

「大丈夫……」


「強いな、かっこいいぜ」

電車マンは笑う

「俺たちはいい仲間を持った、なあドラゴン?」

「ああ、私の仲間にも見せてやりたいものだ」

「仲間……」

謎の少女は困惑と喜びが混じった表情をした


そして宿屋……

「へいらっしゃい! ウチは安心安全天然素材の宿屋だよ! 一泊1000円!」

「ぬ! そういえば我らは身ぐるみを剥がされて金がないのだったではないか」

「金が無いのなら野宿でもするのだな!」

店員が怒る


「安心しろ、ちゃんとあらぁ」

電車マンは現金を出した

「毎度! お部屋に案内します! グヘヘ」

「あの工場を出る前に漁っていた」

「ぬう、そういう真似は好かぬが……やむをえんか」


部屋

「すう……」

「すぐに寝たな、謎の少女……俺の乗り心地悪いのかな?」

「バッドレッド(電車マンの本名)、お主も疲れただろう、一緒に休んでおれ」

「そうする? ドラゴンは?」

「情報収集と旅の準備を済ませておく……これまでの旅もそうしてきたのだ」


そしてドラゴンは街に繰り出した……

「さて……一通り買い物は済んだな」

ドラゴンは道具屋などで回復薬などを買い集めた

「私は魔法機械は使えんからアイテムが必要だ……ぬ? あれは!」


「ナァー、シケた街だなァ!」全身に粘着性の液体を滴らせた男が声を上げる

「フォフォフォゾゾゾババ……ゾゾゾゾヌヌフォガ!」下半身は馬、上半身は人型だが眼がなく巨大な口しかない顔のなにかが奇声をあげた

「まぁ確かに、今の魔王世界よりは栄えてんだろうがよォー……ムカつくぜ、人間風情から仕事を受けるなんてよォ……十二神魔王時代は良かった……」

奇妙な2人……どう考えても魔王だ!

「ギョッパパパパ……ノゾ、ネバサイカカ!」


「ちぃ……私達を追ってきたのか!」

ドラゴンは物陰に隠れる

「戦うか? いや、2人が疲弊している今戦いになるのはまずい……それにこの広い街、そう簡単には見つかるわけではあるまい……」


「めんどくせえ! 適当にぶっ壊しゃ出てくんだろ虫みたいによ!」

「グゲパ!」

「不要な破壊活動は禁止されてるって? じゃあいいじゃねえか必要なんだからよォ! どうせカーディナルの奴らもお膝元のポリス以外どうなったってイイと思ってるだろうさ!」

液体まみれの魔王は技を使うフォームに入る!


「いくぜ、毒接着剤攻撃……」

「フンハーッ!」

「グワーッ!?」

突如飛び出したドラゴンが魔王を吹き飛ばした!

「ズロンパピゴ!?」

半馬の魔王が驚きの叫びをあげ、瞬時に戦闘態勢に入る!


「屑めが! 罪のない人々まで巻き込むつもりか!」

「ごふ、ごはッ! コイツは重畳ーッ!」

粘液まみれの魔王は高笑いをあげながら跳躍!


「飛んで火に入るドラゴンとはこのことよ! あのドラゴンスレイヤーさんも仕留めきれなかったてめぇを殺せば俺たちはハンムラビで一躍トップよ!」

「ハンムラビ?」

「知る必要はねぇ! 冥土の土産はこれで十分……俺の名は魔王アディーシヴ!」

「ゲゲゲフ!」

「こっちは魔王プーカ! さあ討伐クエストの始まりだ!」

「魔王共! 貴様らの狼藉はここで終わりだ!」

ドラゴンハント……

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