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237話(第2部3話『フリークス・レイジ』5(完))

灼熱から逃げ延びた電車マン達……

「ハァー! ハァーッ! 死ぬかと思ったぞおい……!」

電車マンは人間モードに戻った!

「助かったぞ、電車マン!」

「まぁー、魔王は倒せなかったが元凶くさいデブはとどめさせたしまだマシか」


ドラゴン達は工場を巧妙に隠していた森で腰を下ろしていた

「しかし、その子供、助けてよかったのか?」

「うむ……明らかに正気ではなかったからな……」

ドラゴンは倒れている少女を見た

「何より子供を、悲惨な目に会わせるのは人として見過ごせぬ……」


「はは! 良い奴だな、お前!」

電車マンは笑った

「しかたねえ、この子供が起きたら話聞くとしようぜ……ん?」


ひゅんひゅんひゅんひゅん……妙な羽音

「キャハハ! キャハハハ!」

「なんだこれは? 妖精?」


電車マンは羽の生えた小人を掴んだ

「ハナセ! ハナセ! ドラゴン! 発見、伝言ある!」

「なに? お前を呼んでんぞ、これ」


「召喚獣か? まさか、ダルスか?」

「ドラゴン、ドラゴン! やっと見ツケタ!」


ピクシーが口を開く……

「ドラゴン、ダルスたちに、連れていく!」

「なんだと! ダルスらが! どこに居るのだ!?」

「ダルス達、 ワクワクポリス、先に行っている!」

「なるほど、先に行ったか……! 細かい場所はわかるか?」

「近づけば、もっとわかる!」

「よし……ならば急いでワクワクポリスに急がねば……!」

ドラゴンは意気込んだ!


「なんだか知らんが、ワクワクポリスに行くのか?」

「ああ、仲間が待っている……カーディナルと戦わねばならんからな」

「カーディナルを? んじゃあ俺も行かせてくれよ、あんな奴らやっつけねえと気がすまねえわ」

「よいぞ……だが、危険だぞ?」


「わかってる、まああれよ、正義感だよ」

「ならば共に行こう……よろしくな」

「おうよ、ドラゴン! ……お」


「う……うう……」

少女がゆっくりと目を開き、呻いた


「起きたか」

「君、大丈夫か?」

ドラゴンが問いかけると、少女は小さく声を出した


「助けて……くれたの?」

「ああ、気にするな……君はどこで捕まったのだ? 送り届けよう」

「ええっと……私は……」

少女は暗い顔をして、うつむいた


「覚えてない……何も……気がついたら……捕まっていて……」

「ぬう……そうか」

「どうやらわけありらしいな……なぁあんた、俺達はワクワクポリスってとこに行って、さっきの悪い奴らをぶっ倒しに行くんだが」

電車マンはかがんで少女に話しかける


「ついていくかい? 俺より強いっぽいしな」

「うん……ついていく」

少女は頷いた


「うむ……仕方あるまいか、私も急がねばならぬからな……」

ドラゴンは少女を見る

「君は私が守ろう……いつか記憶を取り戻し、安全な故郷に帰るまでな」


「うん……ありがとう」

そして少女が仲間に加わり、三人は旅立った……




一方その頃……

「よ! ドラゴンスレイヤー、ごくろうさん」

「……」

別の場所……魔王ドラゴンスレイヤーと魔王ブッチャーが話していた


「よっし、んじゃああまつさえ証拠隠滅した上に責任をルイになすりつけて補償さえぶんどろうぜ! ……ん、どうした?」

異変に気づくブッチャーだ

「……」

ドラゴンスレイヤーは無言で自信の体を見ていた

「おー、ダメージ受けてんじゃん……あの化物か?」

その赤い鎧を貫通し、内部に少しだけ傷がついていたのだ

「余裕かと思ったが、珍しいな」

「……」


ドラゴンスレイヤーは思考する……


あれはただの、獣人などではない

もっと危険な、別の次元の……


「じゃ、行こうぜ」

「……」

無言で頷き、二者の魔王は歩き出した……

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