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233話(第2部3話『フリークス・レイジ』1)

前回までのあらすじ

偶然入った店でエルフゴブリンに捕まり売られたドラゴン……ダルス達は行方不明のドラゴンを追いてワクワクポリスに出発したのであった(信頼故なのだ)


ブロロロロー……非情なる輸送トラックは荒野に伸びる道路を走っていた

「だせやオラ! 卑怯な屑めがー!」

気性の荒い男が悪態をついたが、体は特殊リングで縛られ動けないのだ

「落ち着け、今は動いても無駄に体力を使うだけだ」

叫ぶ男を諌める竜人……ドラゴンだ


「チィッ……これが怒らずにいられるかってんだよ……!」

紫のリーゼントヘア、ガンメタルグレーのジャケットの男はいきり立って冷たい鉄製の床に座り込んだ

「だがお前の言うとおりか……タイミング見て反撃してやる」


一旦納得行った男は再度ドラゴンに向き合って言った

「俺はバッドレッド、魔王に改造され電車マンされちまったんだ……お前は?」

「私は竜族の生き残りだ……ドラゴンと呼んでくれ」

「オーケイ、ドラゴン! 一緒に頑張ろうぜ!」


「……それにしてもだ、敵は我々を一体どうするつもりなのだ?」

トラック内には、ドラゴン以外にも様々な亜人種が詰め込まれている……ちなみにドラゴンは亜人種ではなく完全なモンスターであり知性モンスターに分類される種だ

「簡単に言やぁ、売るんだろうよ! 俺もアンタも、他の奴らもレアモノってことだろ」

「ぬう……」

ドラゴンは呻いた……その目線の先には、ボロ布を纏い俯いている少女が居る


「あのような子供まで……絶対に許すわけにはいかぬな……」

「ああ……売った奴らも買った奴らもボッコボコにしてみんな助け出してやる」

「うむ……このような場で、お主のような正義感ある者に出会えて良かった」

「へ、正義感なんてねーよ! 俺は俺がムカついた奴を後悔させてやりてえだけさ」


そして邪悪トラックは荒野を駆けてゆく……ワクワクポリスに向かって!

一方、そのトラックをふわふわと追う妖精がいたが……?


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