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224話(第2部2話『バーニング・ダウン・ザ・テンプル』1)

ここはワクワクポリスの中心にそびえ立つバベルじみた巨大複合ビル……

その最上階会議室……豪奢なシャンデリアに照らされる円卓に数人の人間が話し合っていた

「懸念の奴等……ウィザードを倒したあの少年達についてですが」

白い法衣を纏う老人が口を開く

「それについてはアレクサンド情報カーディナルとリョウ暴力カーディナルにまかせておけば良いだろう」

高貴な赤い軍服を着たヒデトシ軍事カーディナルが言った

「今話すべき事は神についてだ」

円卓の中心にある球面モニタにズラッと情報が表示された

「ここ数日起きている神関連の事象についての情報だ」

「ほぅ……」

カーディナル達はそれを見つめた

「確定的なのはこの5件……教祖、大道芸人、子供、薬物中毒者、快楽殺人犯だ」

「特にこの殺人鬼は既に多くの犯罪をこのワクワク内で起こしていますな」

「ああ、この解決が最優先事項だ」

ヒデトシ軍事カーディナルが球面モニタ上に赤いマークを付けた

「この件、私が担当させてもらおう」

白い法衣の老人が言った

「うむ、俺もそれに賛成だ……法の番人であるジェイコブ法律カーディナル、警察と裁判の長である貴方に任せよう」

「異論を持つものはありますかな?」

だれも反対するものはなかった

「よろしい、ではアラシ・グランドマスター・カーディナルの代理として俺が裁量の信任を許可する!」

パチパチパチパチと儀礼的な拍手が起こった……

「では次の議題に入る……ハンムラビを自称する魔王組織についてだが……」

進む会議……




一方その頃ダルス達……

「ここがワクワクポリスか! 都会だぜ!」

「ワクワクは複数の都市が集合してできていて、ここが最中心らしいわ」

ガイドブックを読むネクロが解説した

「経済が発展して高層建築が密集してるのがここ、メインシティ・エリアで西は港湾が発達したウォーターフロント・エリア、北東にかけては豊かな自然と古い寺院が有名なエンシェント・エリア、南にはなにもないわ」

ダルスとルーノンはガイド・マップを覗き込む

「楽しくなってきたぜ! エンシェント・エリアに行ってみたいぜ!」

「わたし海好きーウォーターフロント・エリアに行きたい!」

はしゃぐダルス達

「もう、遊びに来たんじゃないのよ? まず最初に襲撃場所の確認に行きましょ」


そして校神室で見た情報の場所に向かう一行

「メインシティはきっちり整備された都市だから移動は楽よ」

「街中の空にレールが引かれていて列車がぶら下がって走っているぜ!」

「いわゆるモノレールね……列車はもう懲り懲りな気がするけどこれに乗りましょうか」

「楽しそうだぜ! 乗りに行こう」


そして駅に向かうが

「ロバート・シティ・ラインをご利用いただきありがとうございます」

カウンターの魔法人形の一つが挨拶した

「格差社会カードをご提示下さい」

郷に入れば郷に従え……

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