223話(第2部1話『セットアウト・オナ・ストレンジ・トリップ』7(完))
列車は無事駅に到着した……
「いやー、一時はどうなるかと思ったぜ!」
「ネクロがアイデアを思いつかなかったらたいへんだったよー」
「その時はその時で誰かが何とかしたと思うけどね」
ネクロは笑った
「今までもそうしてきたでしょ?」
「それもそうだぜ!」
一段落して和やかなムードなダルス達……
だがその姿を影から狙う者が居た!
「ククク……死ぬかと思ったが俺は生きてるぜ……」
アレクサンド情報カーディナルの密偵の男だ!
「安心しているな……その油断を容赦なく狙わせてももらおう……もう邪魔者はいないからな……」
密偵は自慢のハンマー型魔法機械を構え……物陰から飛び出した!
「それにしても疲れてるんだか元気なんだかわかんない変な感じだぜ」
「魔力をたくさん吸ったからね……力が有り余ってるのに身体が重いわ……」
「貯めててもしょーがないし、一気に放出しよーよ!」
ルーノンが提案した
「いいぜ! そこの誰もいないところに思いっきりぶっ放そうぜ!」
「そうしましょうか……」
3人は魔法機械に手を伸ばした……
密偵がダルス達に飛びかかる!
「死ねえええええ! エ?」
膨大なエネルギーの爆発が密偵の視界を埋め尽くした!
「ちょっとま、アバッ……」
密偵は消滅した……
「んー、スッキリした!」
ネクロは伸びをした
「なんか今変な声聞こえなかった?」
ルーノンが言った
「いや? 気のせいじゃない?」
「そーだね!」
「よーし! それじゃワクワクポリスにいざ出陣だぜ!」
「おー!」
3人は歩き去っていった……
一方その頃……とある場所では……
「バイタルサイン消失……殺られましたか」
男は目に映るに映る情報を見て言った
「やはり侮れない存在のようですね……ヒデトシ軍事カーディナルの力を借りますかね……」
男は最高級オフィスチェアに腰掛け、思案する……
「いや……敵から来るならば、暖かく迎え入れてやるのみ……ですかね」
その男は四角い眼鏡をかけ、青いスーツを着た青年……アレクサンド情報カーディナル!
「カーディナルに歯向かうことの愚かさ……身を持って知らせて差し上げましょう……」
カーディナルとの戦いが始まるのだ……