217話(第2部1話『セットアウト・オナ・ストレンジ・トリップ』1)
前回までのあらすじ
魔王世界の戦いを終え人間世界に戻ってきたダルス達は、「カーディナル」という謎の暗黒組織の存在を知る……
一週間後に開かれるというカーディナルの会議を襲撃するため、西の都市ワクワクポリスへと出発することを決めたのだった……
「ワクワクポリスに行くなら列車が良いと思うわ」
校舎の外でラキコが言った
「じゃあそうするぜ! 一緒に行くか?」
「いや、私は学校の復興のために残るわ……それとあなた達全然学校来てないから出席日数とか危険なのをなんとかしていてあげるわ」
「やったぜ! まあ今更学校が何だって気もするけどそれじゃあ行ってくるぜ!」
そして学校を後にした……
駅のある街に着いた
「街だぜ……」
「街ね……そしてあれが駅よ……」
「駅だぜ……電車があるぜ」
「じゃー、のろー」
すると駅がざわざわだった
「人が溢れているぜ……すいませんワクワクに行きたいぜ」
駅員が答えた
「申し訳ありません……今日は列車は運行できないんです」
「何故だぜ」
「実は線路を横切ってモンスターの……ミノタウロスの大移動が起きておりまして……ある程度ならですがミノタウロス銃殺ゲームサービスもあるのですが……何分大規模なもので……明日なら運行可能だと思われますが」
「モンスターか……自然の摂理とかだし仕方ないのかしら?」
「良い事考えたぜ! 俺達で倒しに行けば良いぜ!」
だが駅員は否定した
「構いませんが難しいと思いますよ、発生源は徒歩なら2日くらいかかる位置ですので」
「よし諦めた! 今日は買い物でもして戦闘準備といこうぜ」
ダルスは回れ右した
「まぁ一週間もあるしそうしましょうか」
「ぅわーい! こういうのも久しぶりだねー」
ネクロ達は同意した
「セーレが居ないのは寂しいけど……ん?なにか違和感が……こういう時、もう一人誰か……いたような……」
ネクロは頭に手を当てた
「ドラゴンじゃないの?」
「私はいるぞ」
「俺も感じるぜ……なんだろうなぁこの違和感……まあ考えてもしょうがないし気を取り直していこうぜ!」
そしてダルス達は駅を抜け街へと抜け出した……
しかし人混みに紛れダルス達を見つめる影……
「ククク……一日寿命が伸びたようだな……ククク……」
その男はトレンチコートを身に纏い黒い頭巾を被った男でハンマー型魔法機械を装備した男だった……
「ククク……俺はアレクサンド情報カーディナル様からの刺客の男……すでに貴様らの目論見はバレているとは夢にも思うまい……」
バレた……




