210話(予告編)
第2部【アタック・オブ・ディヴァイン・キングダム!】 予告編
《立ちふさがる新たなる敵!》
「世界支配率は30%を達成……素晴らしいペースです」
白いスーツの男、マイケル教育カーディナルが満足気に言った
「魔王ウィザードが消えた今、世界は我らカーディナルの手にあるも同然なのだ!」
軍服の壮年男性、ヒデトシ軍事カーディナルが言い放つ……
豪華シャンデリアに照らされる宮殿じみた会議室には9人の人間が巨大球体モニタを囲み座っている
「それでは今週の世界支配会議を始めましょう!」
炎が描かれた真っ赤なスーツに身を包む青年……彼は権力支配組織カーディナルの長、アラシだ!
《苦境に立たさせるダルス!》
「ギャーッ!」
ダルスが生徒爆弾で吹き飛び校舎の壁に叩きつけられた!
「ハーハハハハハ! 弱体化した君ではこの私には敵う道理がないのですよ!」
マイケル理事長が得意気に笑う!
「くっ前なら楽勝だったのに大変だぜ!」
《異界の冒険!》
「はぁ……帰って肉とか食べたい……」
魔王モンクは疲れた足取りで歩く
「ホントにこれに従えば帰れんのか?」
モンクは腕に装着された機械に言った
「マジックカンパニー蓄積データベースによれば上位世界より侵入したとされる存在の事例もあります、そのことから方法はあると推察できます」
魔法戦士ポポの忘れ形見の魔法機械AIシステム、これだけが彼女の頼りの綱なのだ
「ったく、先行きが見えねー、わりと絶望……」
モンクは神の住む世界を歩き続ける……
《忘れ去られた都市!》
青白いワイヤーフレームで覆われた空、ぼやけた輪郭のビル……
その東京ノスタルジアの高層ビル群に一箇所ぽっかりと空いた空間、そこにはあるのは人工的な自然と石垣に守られた天守閣、江戸城がそびえ立つ!
「ようやく災いが去ったのに、また新たな災いが訪れてしまった……」
東京ノスタルジアを見下ろし魔王オリジネイターは嘆いた
「我が夫魔王クリエイターが無き今、私が人間を守らなければ……」
《超次元の巨悪!》
常人ならば認識不可ノイズにしか見えない高次元空間……
「地母神メーテラーよ、汝の功績を讃え偉大四柱の座を与えよう」
宝玉が詰まった球体の体と三角錐の足の異形に光の柱が射す……
「ありがたき幸せ……」
メーテラーは恭しく感謝を述べた
「これにて五千年ぶりに偉大四柱が揃ったことになる……諸君、これからの恒久の平和を守るのだ」
天空から厳かな声が告げた……
「ホホホ、オメデトウゴザイマス、メーテラー殿?」
白い釣鐘型物体の頭と白鳥の胴体、炎の翼を持つ軍神ヤマトがメーテラーに話しかける
「協力して平和維持に励みましょう、ホホ……そう、協力! これを怠ればかの破壊神ゾウルのように偉大四柱から追放されることになる、わかるであろう? ホホホ身の振り方には気をつけ給えよ?」
狡猾なる軍神は地母神を細い目を向ける
「フフフ、ご心配なく……私は慈愛深き母にして……」
メーテラーは虹翼を伸ばし、自身の球体カプセルを指した
「女神の力を持つ聖母神でもあるのですよ?」
宝玉の中に眠る少女……それはミリアン!
《シンプルで面白い短編もたくさん!》
「トマト……お前がナスを!」野菜殺人事件!
「ハハーッ! ここは夢の国……夢は夢でも悪夢だがな!」死の遊園地!
「おばあさんが冷蔵庫フォームに!? 無茶だぜ!」すごい機械!
「魔法がだめなら武器を使え! 魔王も神も所詮生き物なのだ!」新たなる修行!
「ウィザード様……今日も月は平和です」忘れ去られた月の裏側!
「我は17英雄を統べし者……ホーリー・ヴァーチャー!」伝説の英傑が蘇る!
「みんな持ってる! 最先端の魔王アーマーを手に入れろ!」ビジネス!
「俺は……魔法忍者! 忍術道場、受講料は月1万円!」忍者とは!?
「暇だなぁ……殺人ウイルスでも撒くかな! ウヒャハヤヒャヒャハヤ!」事件発生!
「あなたはジャングルで俺を育ててくれたバトルマックス隊長! 悪の道に落ちるとは!」涙! 感動の別れ!
「ここは砂漠の国、欲しいものは殺して奪ってください」狂気の国!
第2部【アタック・オブ・ディヴァイン・キングダム!】をお楽しみに!