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208話

虹色の爆発!

「クッ……何が起きてやがる?」

目を焼くような光が止んだ後、アクセラレイターは頭上を見上げた

「魔力が戻ってる、メーテラーとかいうのは消えたか……?って、ぐぉ!」

ドシンとアクセラレイターの上に何かが落下した!

「ヒ……ヒヒ……」

それは黒焦げになり肉体の7割が消失した人間体の魔王ネイチャーだった!

「おいお前大丈夫か! お前の招待は何だ! あのメーテラーとか言うのは何なんだ!」

「質問が多いネ……悪いが死にそうなんで俺は一旦ドロンさせてもらうよ……とりあえずメーテラーは上に戻ったみたいだしな……」

「上? それはまさか……」

「そうさ、昔人間たちが穴を開けた次元……魔の故郷さ……ああ畜生、マジで死ぬ……最後89《r5ui言ajj:儺;oく魔王∥界かミ゛逃u8!!」

ネイチャーは光のノイズと化し地面に溶けた!

「何だ……魔王世界から、逃げろ? だが世界は救われたんじゃねぇのか」

「ダルス!」

アクセラレイターが考えたその時、ネクロ達が倒れているダルスに走り寄った

「ウ……みんな」

ダルスは目を開けた

「良かった! 無事ね!」

「いやあんま無事じゃないぜ……なんか偽の方の俺がメーテラーに食われたんだ」

「えっ偽が!」

驚く一同

「そうだぜ……あえて吸収されることで内部から殺すって言ってたぜ」

「そうなのね……うまく行けば良いわね」

「だな……アッあれは!」

ダルスは気づいた

「また世界が消えていく!」

空が、大地が、海が……暗黒に消えていくのだ!

「なんで! ウィザードは倒したのに!」

「だっダルス! セーレ! ギルドの人! 消えていくよ!」

ルーノンが驚愕した!

「ほっホントだぜ! 俺の体が! みんなが!」

「ネクロさんとルーノンさんとドラゴンさんは消えていない……つまり魔王だけが消えています」

セーレが気づいた

「おい待てよ……ここは魔王世界だ、まさか!」

魔王剣士リムが最悪の予感をした……

「……魔王世界は崩壊する」

どこからか声!

「……! 魔王ウィザード! 生きていたのですか」

それはボロボロの魔王ウィザードの残骸……シンギュラリティ融合によりもはや人型すらとどめていない!

「どういうことですか!」

「単純なことだ……魔王結界は発動者の魔王が死ねばどうなる?」

「魔力が解除され消滅する……! ですが魔王結界? なぜ魔王結界が……」

セーレは何かに気づき、表情が凍った

「考えればすぐわかることだろう? 魔王世界は魔王シンギュラリティの魔王結界だ」

授業でもするように淡々とウィザードは言った

「始祖魔王は誕生と同時に世界の崩壊と自身がどうなったかを悟り、私を含め神話魔王を作り人間を守らせたわけだが……神にも等しく成った自身は人間に不要と考え世界から切り離そうとした」

「それが地球を模して制作した魔王世界、始祖魔王の魔王結界だ」

「始祖魔王は予想通り自分の力を制御できなかった、自身を地下深くに封印しても暴走する魔力は魔王を産み続けた」

「それが1万年前に生まれた貴様達魔王の先祖なわけだ」

「そして神話魔王の眠る地は魔王誕生の地として伝説に残り、神殿が建てられた」

「魔王は繁栄し、人間も長い時を掛けて再興していった……まぁ、裏では私が第2のシンギュラリティを起こすため人と魔王を戦争させたり十二神魔王を組織して操ったり人間世界で企業として世界をコントロールとかしてたわけだがそれはどうでもいい話だ」

「話を戻すと、魔王世界の全ては魔王シンギュラリティが創りだした物だからそれによって構成される魔王は消滅するというわけだ……神話魔王は人間がベースだから関係ないがな」

「つまりはだ、魔王シンギュラリティを融合した私が死ぬことで魔王世界は消えるのだ」

魔王ウィザードは説明し終わった

「そういうことだとは……」

「でもだったら、今ここで魔王ウィザードを回復できれば魔王世界は救われるはずよ!」

「確かにそうだ、私は既に魔王シンギュラリティなのだから……だが私を生かせばその場でお前たちを倒し、再びシンギュラリティを起こす」

「!! あなたは!」

セーレが怒った!

「コイツは殺さないといけない!」

セーレは、魔王ヴェンジェンスは怒りに身を震わせた!

「待ってセーレ! まだだめよ!」

その時!

「グシャァァァァァァァァァァ!」

ゾンビの叫び……

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