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197話

囚われの魔王アクセラレイター……

「アクセラレイター! 目を覚まして!」

ライブラリが叫ぶ!

しかし反応はない

「無理矢理でも引っ張り出したいところですが……」

リッカーは巨大な機械に閉じ込められたアクセラレイターを見た

「彼が回路となったシステムが動き続けているようです……無理に引っ張りだすとどうなるかわかりません」

機械は規則正しい唸り声を上げ可動し続けている……アクセラレイターは眠っているようだ

「接続を解除するようなものもない……」

操作パネルのようなものは一切ないのだ

「ここまで来てどうすることもできないの……?」

ライブラリはアクセラレイターを閉じ込める透明な壁に手を触れた……

「アクセラレイター……」

その時、何らかのブザー音が鳴った!

「何!?」

「オイオイ、コイツを見ろ!」

ネイチャーが叫んだ!

機械に取り付けられたモニターには『メンテナンス状態』という文字が表示!

「……ウ、……アア……」

声!

「アクセラレイター!?」

蛍光色液体に沈むアクセラレイターの口が、動いたのだ!

「ゴボガボ! ……アアアア……グガ……」

アクセラレイターが苦しそうに声を発す!

「大丈夫なの!?」

「意識があるのですか!?」

ガラス管の中のアクセラレイターに問いかける、すると

「……久しぶりですね……ライブラリさん……感覚的には100年ぶりくらいな気が」

「アンタの能力で時を加速させ続けられていたからな」

ネイチャーが言った

「誰だお前? まぁいいや……ああ意識がはっきりしてきた……」

アクセラレイターの声は、その目は強さを増していく

「嗚呼! そうだ! 大将の野郎に襲われこんなところに入れられたんだ俺は! んでもってライブラリさんがそこにいるということは! 助けに来てくれたのですね! 感謝感激雨霰! 名状しがたき感謝! あとリッカーいんだ」

アクセラレイターは嬉しそうに言った

「あなたはその機械に支配されてるのでは? 随分と元気に喋りますね」

リッカーが呆れたように言った

「これぞ正に……愛の力! そうこの俺のライブラリさんへの……」

「とりあえずそこから出られるのなら出よう」

ライブラリが言った

「はいよろこんで! あ、でも待ってください俺に考えがありまして……この装置を逆に利用してやろうと思いましてね」

アクセラレイターの逆襲……


その時ダルスは!

「なんで魔王ビザールが?」

「わからン……久しぶりニ満腹だシ眠くなってきタ……」

「りゅっ流暢! 滔々たる言語能力を獲得! いったいなんだというのだぜ……」

しかし巨大な破壊光線が天から降り注いだ!

「ギャーッ!」

神の如く君臨する魔王アーマー・無限大……それすなわち魔王ウィザード!

「やはり、私の進む道には障害が立ちはだかる……しかし私は掴むぞ、目の前の発見を!」

「立ちはだかるだけじゃなくて押し返してやるぜ! 俺たちの正義とかだ!」

「ならば試してみるか?」

鋼の巨人と化した魔王ウィザードがすべてを消し飛ばす強力破壊光線を発射した!

「ウオーッ!?」

強烈な破壊! ついでにビザールも吹き飛んだ!

「フゥム、記録されないデータとして魔法戦士ポポから送られた情報にあったものか」

ダルスの前には宝石のような塊がモザイクタイルじみた壁を作り、彼とその仲間を守っていたのだ!

「仮定上に浮上していた、一度目のシンギュラリティにて開けた世界、地上には存在しなかった魔力で満たされる世界……」

「そうなんだ」

ダルスはよくわかっていない

「ギシャァア……なんだカすごイ事になってるナ」

魔王ビザールはゆっくりと正にゾンビな動きで起き上がり言った

「腹ごなシの運動ニ食事といくカ」

「模造シンギュラリティとタナトスを食らったことによる変化か……それなりに興味深い、試してやろう」

魔王ウィザードは2人を見据える……空を貫く鋼鉄の王が襲来する!

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