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196話

キィィィィィン! ゴギガガァァァン!

魔道書が爆破し空中浮遊巨大円盤底部に穴を開けた!

「この施設は一体……? ここにアクセラレイターが?」

親友した魔王ライブラリは機械に満ちた回廊を歩く

「ピポパパーッ!」

ゴリラじみた鉄の巨体にキャタピラが付いた警備ロボが襲いかかる!

「ゲンシホウカイビーム!」

「守れ!」

ライブラリの周囲で浮いている魔道書が反射壁を張った!

「グジャズバン」

ビームが反射し兵器が消滅した

「深刻な問題」「ケース0045と判断」「指定の手順に従い除去」

警備ロボ軍団が襲いかかる!

加速した時の中で開発された最先端技術により座標変換、原子操作、運動エネルギーを操り攻撃や質量を書き換えるなどの科学だがなんとか倒していった

「強い……でもがんばればなんとかなる……」

円盤の内部は幾何学模様的な構造であり、進む先に居るのはロボばかりで魔王はいなかった

「おそらく……アクセラレイターの能力を拡張させるための施設だから、一度一度完成したあとは手を加える必要はない……むしろランダム要素をわずかでも持つ魔王を入れないように設定したのかな」

この建物を見てライブラリは思う、まるで建物というよりは大きな機械のようだと

「私の推測だと、この中心あたりに核であるアクセラレイターがいると思うんだけど……」

警備ロボをなぎ倒し、初めて幻獣な防護のされた扉の前に付き合った

「いるの……? そこに……」

扉を開けるボタンに手を伸ばした……その時!

青い人影がライブラリに襲いかかった!

「おいつかれた……!」

自動魔法防御により不意の襲撃を防いだライブラリは、再び現れた敵の姿を見た!

「進ませはせん! 今は一時停止させてはいるが、計画実現の要たる加速装置に手を触れさせることは許さん!」

ナノマシン量が不足していることで点滅を繰り返す魔王ギャラクシーは、しかし力を込めた声で叫ぶ!

「装置じゃない! 彼は魔王だ! この街の魔王も、いや魔王世界の全ての魔王も! 生きている!」

ライブラリは言う!

「一度は我らが軍門に下った分際で何を言うか! そして生も死も叡智の前には0と1の差でしか無いのだ!」

魔王ギャラクシーが青い渦となり……周辺から無数の青い人影が集まっていく!

「これは! まさか!」

「そうだ! この増幅装置の守護を任されたのはこの魔王ギャラクシーである!」

何体ものナノマシン……魔王ギャラクシーが射出され、一つの渦となり、巨大化していく……

「『船の部品を全て新しく置き換えたならそれは同じ船なのか?』これは有名な魔聖書のパラドクスだが、全身の細胞をナノマシン置換し拡張し続けても私は私であった! 生と死などその程度のものよ!」

巨大な青い銀河はそのままライブラリを囲んだ!

バリアで防ごうとするが、速度を持った膨大な質量に耐え切れず、飲まれる!

「これが科学だーッ!」

怒れる機械の大群が小さな魔王を喰らい尽くし、殺す!

かと思われたが!

「何!? どういうことだ、これは!」

空間を埋め尽くしていた青い破壊が突如として止まったのだ!

「解析の書、そして対策の書」

渦の中心よりライブラリの声!

「一度目の戦闘の時から私の魔道書はあなたを解析し続けて、専用の対抗策魔道書を書き続けていた」

一冊の魔道書から放たれる波動が魔王ギャラクシーを止め、ナノマシン性能を大幅に下げているのだ!

「小癪な……紙媒体風情が、リバースエンジニアリングを成功させたというのか!」

青い銀河は意に反し動き、中心の部屋に続く扉を破壊した!

「ギ、ガガガガ! 制御を乗っ取るなど!」

「あとはもう、寝ていて!」

「グガァァァァァァァ! 私はまだ超単位のストックがある! 魔王ギャラクシーを殺すことは……不可能……」

銀河は崩れ去り、光を失い白い砂漠のようになった……

その時!

「ヒヒー! レスキュー部隊参上だぜー!」

壁をぶち破り飛行機型ロボに乗り込んだ魔王ネイチャーと魔法狩人リッカーが突入した!「もう終わったようですね」

「ワオ! こりゃびっくりだぜ! ……あン?」

ネイチャーは壊された扉の前に立っている魔王ライブラリを見た

「アクセラレイター……」

そこには、要塞じみた巨大な機械……その中心に蛍光色の液体に満たされたガラス管に浮かぶ魔王アクセラレイターの姿があった……

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