193話
一方その頃
「ア」
魔王モンクが無数の白い手に埋め尽くされた……
その時! モンクの持つ白い石……魔王ゲートキーパーからわたされたそれが光り輝いた!
「なんだ!?」
白石はモンクの手から離れ光と音を放つ! 空間に光の亀裂が走り裂け目が広がっていく!
「対象ヲ死亡サセマス」
魔王タナトスの白い手がモンクを襲おうとするが次元の裂け目に吸い込まれ消えてしまった!
「昇天ノ翼ノ失敗ヲ確認、追加ノ手段ヲ計算……」
魔王タナトスは緊急事態に構わず戦闘を続行する!
「なんだ、なにが起きている!」
モンクは防御用オーラを纏いつつ状況を確認する
「おのれい! これは空間操作系能力の魔王の手助けか!?」
魔王ネクロマンサーは悔しがった
「ギギ……ええいタナトスよ! ここは危険じゃ一旦退却……」
しかし魔王タナトスが空間の裂け目に触れ引きずり込まれていく!
「問題発生……解決ヲ試ミマス……」
「タナトス! くそっとにかく鉄の心臓を回収しなければ……!」
魔王ネクロマンサーは次元の裂け目を避けながら魔王タナトスに走る!
「させるかよ! 東の龍!
「ギィィィーッ!」
青い龍のオーラがネクロマンサーを襲う!
老人はかろうじて逃げるが、龍は敵を追尾する!
「ひぃひぃひぃ! タナトス! ワシを助けけけけけけけけけ!」
ネクロマンサーが目の前に現れた空間の裂け目に触れて消え去った!
「確実に殺したかったがまあいい! 再優先は……」
モンクは魔王タナトスを見る! それは体から赤い風を噴射しその反動で無理やり這い上がろうとしていた!
「そのままどっかに行っちまえ!」
モンクは流星群じみて大量のオーラ龍を発射!
「問題対処不能……」
もがくタナトスは避ける術もなく直撃し、裂け目に吸い込まれ消えた!
「ハァー!ハァー!……」
魔王モンクはタナトスが消えたのを確認しひとまず安堵した
「今のはマジでやばかった……でもゲートキーパーの奴が助け舟を出してくれるなんて」
その時モンクの背後の建物と裂け目が接触し巨大な円状に消え去った!
「わけじゃなさそうだな……」
モンクは龍のオーラに乗り、裂け目から遠ざかる!
裂け目が発生するが気合で避けていく! その時そこにあったものは消滅する!
「どうするか! ……とりあえずあの白石を破壊するか? このままじゃ何もかも消え去るかもしれなぇ……」
白石は空中に浮き上がり、そこから空間の亀裂が広まっているのだ
「壊したらあのゾンビが復活とかねぇだろうな……ええい頼むぞ!」
龍にのった状態から更にオーラの龍をう有する白石に叩き込んだ!
白石は甲高い音を発し、光が止み空間の裂け目が白石に吸い込まれていった!
「やったか!?」
しかし次の瞬間白石が爆発し膨大な白い光が全てを飲み込んだ!
「アアアアアアアゲートキーパーの野郎ーッ!」
魔王モンクとゾンビに食い荒らされた都市が消えてなくなった……
眩い光に包まれ、魔王モンクが奇妙な浮遊感に目を開けると彼女は白い光の流れに流されていた
「うおっ! 周りにたくさんの裂け目があってそこから外の景色が見えるが流れが早く良くは見えない! 俺以外にも流されてる人も結構いるけどどこから来たんだろう?街のは全員ゾンビ化だし……アッあれは! あのタナトスとネクロマンサーも流れてやがる!」流れてくる建造物や地面の残骸を避けつつ敵を見る!
「深刻ナトラブル発生、解決検索検索索索索ゾンビゾンビゾンビ」
どうやら魔王タナトスにはワープホールを流れる大量の物体が被弾しており壊れかけているようだ
「しっかりしてくれぇ! お前は儂の最高傑作じゃあ! 一度結合を解除し初期化せよ!命令じゃ!」
「ゾンビゾンビゾンビアーアーアーバババ命令上書き不能不能能高ゾンビ反応検知検知検知知知知」
「なんじゃと! それは……グギャァーッ!」
ワープホールの流れが分散し、魔王ネクロマンサーは回転しながら為す術もなく飛ばされていった……
「くっまずい! 俺まで巻き込まれる! 南の鳥!」
モンクから赤いオーラが広がり鳥の翼となる!
「だめだ! 引きずり込まれ……」
激流の先には虹色の光が漏れだす穴があり、モンクやネクロマンサーや他の様々な裂け目に吸い込まれたものを飲み込んでいく!
「ゾンビゾンビゾンビゾンビ……」
魔王タナトスは無数の肉を散らしながら流れに逆らい、裂け目の内の一つに手を伸ばして行く……
そして隙間にふれると外に吸い込まれていった
「そういう仕組か! とにかく俺もどっかの裂け目に触れて外に出ねぇとヤバイ! この先からはやばい気しかしない!」
モンクは踏みとどまろうとオーラを噴射する!
その先では哀れな魔王ネクロマンサーが虹色の穴に吸い込まれていき……??∞z/?$鵝???cc∀會轜?/?a
「オcオオjオ□! @が死ぬとn?IIIか! 死を司?∃儂がI?I?I?ァァI??I?@?N?ァ?¢I!」魔王ネクロマンサーの体が輝く粒子に変換されながら吸い込まれていった!
「ヤバイヤバイヤバイ! あれは確実に死んだだろ! ア……いや……何が死んだって?今何かやばいことが起きたような気がしたが思い出せねぇ!」
何か理解し難い現象にモンクは混乱するがとにかく全力で脱しようともがく!
「こっこれは!」
その時何の因果か流れてきた板状の機械をモンクは手にとった!
この時の彼女には知る由もないが、それは魔法戦士ポポの魔法機械であり、MCMM700ExPPと刻印されているものだ!
「これは人間が使っていた道具か! ええいコイツでどうにかしてやる!」
モンクが機械を腕に装備すると、モニタが光り音声
「ハローワールド、システムに深刻な問題が発生したためギャラクシー・プログラムを実行し初期化、機能の復元に成功いたしました」
「うるさい! この状況をなんとかしやがれ!」
モンクは機械に怒鳴る! 普通の魔法機械にはこのような高性能AIは搭載されていないがこれはポポ専用機のため非常に高性能なのである
「わかりました……前方に未知領域を確認、データ収集の価値が認められますので突入します」
「は!? 待て、ここからもとの場所に戻るんだよ! どぉ見たって危険だろうが!」
「科学の発展に多少の犠牲はつきものです」
ポポ専用機なのだ!
「魔法コマンドフルアーマー・バリア、オートヒーリング、インシュランス、エントリー、地殻を発動」
「おい! う、うわぁぁぁぁぁぁぁ??i驅z?\?\!-@/??[?佛!!
モン蒻はバリアに覆わ&¶爐ら虹v#の穴に吸'込/?ていった…???cy???*爍z