191話
前回までのあらすじ
一方、魔王ネイチャーに頼まれゾンビ退治に来た魔王モンクは魔王ネクロマンサーの創りだしたゾンビ魔王、タナトスに襲われ窮地!
一方、ダルス達は魔法戦士ポポの魔王アーマー・アブソリューションに圧倒されるが謎の力によりダルスと偽ダルスが力を合わせポポを退ける、
しかし魔王ウィザードと始祖魔王シンギュラリティの融合は完了してしまった!
しかしその時空間が歪み出しポポが異次元に消え去ったが……
銀色の摩天楼が規則正しく並び、空中をエア・カーが隊列を組むかのように一定の速度で飛ぶ……ビル群地帯を離れると四角い工場が詰められた地帯からは無害化された排煙が立ち上る
「ここは科学都市! ここに生きる魔王はウィザードに操られ一生を科学発展をさせてる可哀想なのだ」
「ナルホド……ドウイウコトダ」
「要はアレよ、ここの目的が達成されるといっぱい死ぬから未然に止めたいんよね、ここ時間加速してるからもう人工倍くらいなってるしもう直接ここで殺っちまうしかないわけで……まぁ、適当に食いまくってゾンビ化させまくってくれ」
「イイダロウ! ジャアイッテキマス!」
ゾンビ少女、魔王ビザールが背中から生やした虹色触手で地面を叩き付け摩天楼に飛んでいった……
数秒後、虹色の爆発が起こり無機質な魔王たちの叫びが轟いた……
「よし、それじゃもう一仕事頼むよ、ゲートキーパー」
魔王ネイチャーが白い鎧の魔王に言った
数分後、一人の人間と一人の魔王がネイチャー達の前に立っていた
「ハロー、ハロー、初めまして……魔王ネイチャーです」
「僕はゲートキーパーです」
二人の人物は警戒しつつ挨拶を返した
「魔王ライブラリです」
「魔法狩人リッカーです……細かいことはいい、要件を言え」
「ヒヒヒ、話が早い」
彼らは魔法戦士の戦いの直前、魔王ゲートキーパーのワープ能力により連れてこられたのだ
「この科学都市に魔王アクセラレイターが居るのは知っているな? 奴を奪還する」
「アクセラレイターを!」
「アレは今、ウィザードの装置により能力を拡大してこの科学都市の時を加速させ実験をさせ続けている……アクセラレイターを引き戻せばこの科学都市計画は終わるはずだ」
「それで、彼はどこにいる?」
「ゲートキーパーが見たところによると、あそこだな」
ネイチャーは頭を傾け上を見た……
「あっあれは!」
空だと思っていたものは巨大な浮遊する機械であった! 町全てを覆い尽くす大きさの円盤はディスプレイであり青空を写しているのだ!
「あの巨大機械自体がこの街全体の時間を加速させている能力増幅装置なわけだ」
「アクセラレイターは君達の友達なんだろう? きっと君達が必要になるよ」
ゲートキーパーが二人に言う
「わかった……ではどう乗り込むのですか?」
「それはもちろんゲ」
その時青いレーザー光が彼らに降り注ぎ爆発した!
「グワーッ!」
頭上に何者かが浮遊している……!
「ウィザード様の美しき実験場を汚す野盗どもが……これ以上進ませはせん!」
肉体が青く発光する黒いスーツの魔王……魔王ギャラクシー!
その手には金色のハルバードが握られている
「イッヒヒ……面倒くさくなってきた」
「科学で死ね!」
魔王ギャラクシーが襲いかかってきた!