188話
天使の侵撃!
「<宣言> 裁きの光!」
天使シェムハザからレーザーの束が放射!
「くっ逃げろ!」
ダルス達は逃げるがその足取りは重い
「くっ魔力がないから辛い! 俺はハーフ魔王だからまだマシだけど」
「私ネクロとルーノンとミリアンは人間だから大丈夫だけど魔法コマンドの使用に制限よ!」
そして休む間も無くさらなる攻撃!
「あんさんらには何の恨みも無いんやけど、すまんな!」
天使サリエルの背中からどす黒い翼が発生した!
「あれはやばそうね……」
サリエルの黒い翼が羽ばたく! 破壊的圧力の風がダルス達を襲った!
「ルーノン!」
ネクロが叫ぶ!
「オーケイ、魔法コマンドシールド!」
ダルス達を球体のエネルギー壁が囲み風を防いだ!
バリア範囲外の地面はサリエルを中心にえぐれ、無数の亀裂が入った!
「危なかったわね、ルーノン魔法はまだ使える?」
「うーんダメみたい、バッテリーはあるけど私の方の魔力がもう切れたみたい」
「となると私とダルスでポポを一撃で倒すしか……」
その時天使兵が攻めてきた!
「KILL!」
その兵士に空から一枚の黒い羽根が落ちた
「KI……ARRRRRRG!」
天使兵が死んだ!
「ヤバイあの翼触れたら死ぬのか!」
「そういうことやで! んでもってサンダルフォンはん!」
「ヘハハハハ! 協力してやんよ、子羊ども俺の命令を聞け!」
大柄な天使が命令すると天使兵隊がしたがった!
「HOLD!」「HOLD!」「HOLD」
天使が群れをなして近づいてくる
「まずい拘束して羽根で殺す気!」
「退けるぜ!」
「ここは私に任せておけ!」
「その力強く頼もしい声は……ドラゴン!」
ドラゴンはダルスや動けない魔王達を守るように進み出た
「私は初めから魔法を使わないのだ、この空間でも動ける!」
「すごいぜ! 頼んだぜ」
「うむ! うおおおおお」
ドラゴンが天使兵に襲いかかった!
「REMOVE」「REMOVE」「REMOVE」「ARRRRG!」
天使も取っ組み合って戦闘するがドラゴンはドラゴンパンチ、ドラゴンキック、ドラゴンブレスにドラゴントルネードなどパワーで応戦!
しかしその時不意にサンダルフォン笑い声!
「ヘハハハ! ヒホホホ! 無駄な努力よ子羊ども!」
「ぬっなんだと!」
天使兵隊が内部から輝き熱を発しはじめた
「NO,NOOOOO! ARRRRRRRG!」
天使が絶叫を上げたそして爆発した!
「ゴグギャァァァァァァァァァ!」
「ドッドラゴンーッ!」
ドラゴンは爆発炎上しきりもみ回転してどこかに飛んでいった!
「ケヘヘヘヘヘ!ジンギスカンの一丁上がりよぉーッ!」
「隙あり忍法アッパーカット!」
「ギャーッ!」
天使サンダルフォンをやっつけた!
しかし空では天使サリエルが笑っている
「もう後がないんちゃう?」
サリエルの黒い翼が弾けるように空に広がり羽ばたくと、即死黒羽根が嵐の如く降り注いだ!
「くっみんな避けるんだぜ! ホイホイホイケンパケンパケンパうわヤバイ当たるーッ!」
だいピンチだ! しかしその時!
「女神パワー!」
瞬間! 桜色の閃光!
一帯が温かいパワーに包まれ即死黒羽根は消し飛んだ!
「なんや!? これは!」
「やはりまだ温存していたね」
驚くサリエルと興味深げに光に手を伸ばすポポ……
「今こそ使う時! 最後の力!」
「ミリアン!」
ミリアンの体が桜色の粒子に包まれ、輝きを増す!
「その力、魔力じゃないんか!?」
「これは女神パワー……魔力じゃない!」
ミリアンが一瞬で空に舞い上がった!
「全て出し切る! ここで終わってもみんなを守る!」
「グッ……ハッ、こりゃ駄目やな、負けるわ」
「〈疑問〉 諦めるか」
「まだ全然戦っていない、あの小娘さえ倒せば勝利は絶対だろう(ピポポポピガプププッポパパパパ)」
シェムハザとメルカヴァーはサリエルに聞いた
だが、一方サリエルは女神の光は、かつての主魔王ザ・ロードの力を何百倍にも強くそれでいて根本的に違うものであると感じた
「外道科学マニアックの手から逃れるんやし、別にええよ」
「〈宣言〉私は抗う」
「ポポポポポ(殺すのが命令だ)、命令の通りに動くのが天使の定めだ」
シェムハザは腕を光の剣に変化させ斬りつけるべく高速で接近!、メルカヴァーは自らの体をドリル変形させ突進!
「力を借して、神! この時だけでも!」
桜色の光から宝石のようなものが噴射されすべての天使に、そして魔法戦士ポポにも打ち込まれる!
「行けっ!!」
宝石が爆発した!
「ビビビガガガーッ!」「<警告>私の生命活……動に問題……」
天使が崩壊していく!
「理解したで」
崩れていく天使サリエルはミリアンに言った
「その力、一つ上の次元のものや……魔王ですらないアンタじゃそれは扱えん」
「……うん、なんとなく感じていた……女神パワーを使うたびに人じゃ無くなっていくの……だからもう、私は人間じゃない」
「クク、それでも逃げないのはエエ根性や、嫌いやない……」
魔王サリエルは消え去った……
「すごいぜミリアン!」
ダルスは喜んでミリアンに叫んだ!
しかし
「あれっなにか……ぼやけてるような」
ミリアンの姿にノイズが走り、かすれているように見えたのだ
「ダルス……」
ミリアンは悲しそうな顔で言う
「ダルス、私を忘れないでね」
「えっ何を!」
「そうよミリアンなにを言ってるの!」
しかし空に浮いているミリアンがぼやけ、滲む
「また助けに来て、待っているから……」
そして桜色の光とともにミリアンが消え去った……