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178話

魔法戦士ポポが現れ……

「またおまえか! いい加減決着つけるぜ!」

ダルスは意気込むがポポは軽くあしらった

「望むところだ、と言いたいところだけどね、私は先に戦う相手がいるからね」

「くっ逃げるのか!」

「フフフ……同じ言葉を私の戦いを見た後で言えるかな? 魔法コマンドワープ」

ポポは消え去った……

「逃しましたね……」

「奴のことだから嘘は言ってないでしょうから警戒しておきましょう……ライブラリはどう思う?」

ネクロがライブラリを見ると、彼女は震えていた

「……正直、戦わずに済んで安心してしまっています、アレは表情一つ変えずに当然のように魔王を殺す……いや、それは私も……」

「なんかよくわかんないけど先に進もうぜ!」

ライブラリがなにか表情に影を差すのを、ダルスが遮る!

「うん、…行きましょう」

そして進んでいくと……

「野生の魔王も強くなってくるぜ!」

一つ目の球体から触手が生えている魔王や、口や目がたくさんあるのや、角が生え腐敗液を滴らす魔王などいずれも異形であった

「弱点を突いて倒すぜ!」

「魔王の種類自体は10種類くらいかしら? 一度倒せばあとは楽勝ね」

「アッ魔王の蕾ですね破壊しておきましょう」

そう、予め魔王の蕾を除去することでいくらか楽になるのだ……そして

「おお巨大扉!」

古い洞窟には不釣り合いである、明らかに先進的な銀色の扉が設置されていた

「扉なんてぶっ壊すぜ! ファイヤー!ダメだぜあかない」

「万事休すかしら?」

しかしその時!

「よくぞここまでたどり着いた……だがもう遅い」

スピーカーから機械音声……魔王ウィザードだ!

「くっ中に入れろ! 戦え!」

「よかろう……罠と知ってなお進むというなら、来るがいい……科学を見せてやろう」

扉から電子的ジングルが鳴り、開いた……

「よし行くぜ! 覚悟アッあれは!」

その空間は非常に広く、床壁天井全てが虹色の脈打つ植物に覆われ中心に塔のような機械がそびえ立っておりその前に立つ男……

髪代わりのコード束、仮面、マントに身を包み、露出する部分は金属光沢を放つ、機械人間!

魔王ウィザード!

「ウィザード! アクセラレイターはどこ!」

ライブラリとリッカーが進み出る!

「知りたいか? 見せてやろう!」

ウィザードの頭上に長方形の枠が出現した! そこには緑色の液体で満たされた円柱型シリンダーに逆さ吊りで浮かび、頭から背筋に添って電極が接続されている、魔王アクセラレイターの姿!

「アクセラレイター!」

ライブラリが叫ぶ!

「更にこれを見給え!」

カメラが切り替わり、とてつもなく広大な……綺羅びやかな高層ビル群が幾何学的紋様を描き、張り巡らされた道路には自動操縦車が走り、空にはエア・カーが飛び、人工太陽が輝く!

「こっこれは! 見覚えがあるぜ!」

「科学都市だよ! あの時の……」

ミリアンが言った

「そのとおりだ! 貴様らが魔王ユートピアと戦ったあの科学都市は所詮プロトタイプにすぎないが、これは本物! 魔王世界中の人材と物材を一点に収め作り上げた我が世界! 全住民が科学発展にのみ従事する街! 科学都市!」

ウィザードは高らかに叫んだ!

「ウィザード……まさか、そのため、だけに……魔王世界を侵略したというのですか!」

セーレはウィザードを睨む!

「うむ、半分は正解だ! そして……これだ!」

ウィザードがボタンを押すと、街の映像が早送りされた!

「ななななんだぜ! 朝になったり夜になったり!」

「ビルが増えたり減ったり!「

「どんどん早くなるわ!」

一同が驚く中、一人ライブラリがある事実を直感した……

「アクセラレイター……?」

「そうだ! 君には感謝しているよ、君の所為で彼は完全に覚醒した! 自身を時の流れから抜け出す異能! それは時間鈍化から時間停止に発展し、効果範囲を自分以外にまで広げ、そしてそれを強化すれば?」

「都市一つを加速させると言うの!? なんの為に!」

「無論、科学だ! 私は第二のシンギュラリティを見たい!」

「シンギュラリティ?」

「一万年前、科学発展の末に偶発的に予測された現象はその観測と同時に次元をお突き破り地上に魔力を呼び込んだ! そして同時に大破壊を起こし、魔力適応出来なかった種は絶滅した! しかし科学は進化し、今では魔法機械を手にするまでになった!私はその先を観測しなければならない!」

ウィザードの機械音声は、その精神の高まりにより激しくなる!

「具体的には億通りの実験を正解がでるまで科学都市で行う! 正しい現象を観測できた時、世界に魔力を超えた理が満ちるのだ!」

「つまり、かつてあったという世界の破壊をもう一度起こそうというのね? それも前より大規模な……」

「うむ、私の見立てでは現存生命は9割異常死ぬだろう! しかし科学革命は起きる! 問題は無い!」

「狂ってるぜ! お前を倒して食い止めるぜ!」

「それは不可能だ! 神の果実!!」

魔王ウィザードの背後の塔型機械を起動!

「神の果実が……機械に嵌めこまれている!?」

「神の果実はシンギュラリティのコア……これを再び戻し、再起動させる! 立ち上がれ!」

神殿に地震が起こる! 全ての虹色の植物が激しく脈打ち、輝きだした……!

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