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172話

アクセラレイターとライブラリは塔を登って行き、アスモデウス、セラフィム、アークエンジェル、パワー、アザゼルなど天使だらけだが倒して行くと

「行き止まりか!」

そこは円形の広い部屋で扉は無く、天井には巨大な絵画が描かれていた

「くっどうするか……大将を待つか? だがライブラリさんの話からすると奴らもなにか企んでそうだしな」

「隠し扉のような仕組みがあるのかも……解錠の書!」

本が出て独りでに開くと魔法が発動した………床と天井に魔法陣が浮き出た

「こっこれは!」

そして呪文書が機能し、部屋全体が上昇して行く!

「そうか……この間自体が巨大エレベーター!」

上昇が止まり、屋根が収納され壁が沈んでいく……外の光景は幾何学模様の光るタイルが規則正しくどこまでも広がる床であり、そこに人間の何倍もある玉座に腰掛ける巨人が居た

「お前が魔王ザ・ロードか!」

「そうだ……そして俺様の聖域を荒らした貴様らは永遠の地獄の業火で死ね!」

魔王ザ・ロードが襲いかかってきた!

「先手必グワーッ!」

アクセラレイターの時間操作よりはやくザ・ロードの光粒子ビームが貫いた!

「天使に勝ったくらいでいい気になったのか? 弱敵!」

魔王ザ・ロードは玉座から立つことさえせず、杖から流星群じみたビームを放ち、アクセラレイターは回避すら出来ない!

「ガガガガガーッ!」

「天使など無限に生める駒に過ぎぬ! 俺様一人いればこの世界は成り立つのだ!」

ビームは隙間なく、更にアクセラレイターの回避行動を計算して確実に命中させている!「守りの書!」

そこにライブラリが数十冊の書物で超高密度バリアをアクセラレイターの周囲に張った! エネルギーの厚い膜がビームを防ぐ!

「そして癒やしの書!」

さらに数十冊の本が倒れたアクセラレイターの周囲で舞い、回復の魔法を自動で発動! 傷が治る!

「ありがとうございます!オラァーッ!」

アクセラレイターが瞬間的に回復そして跳躍! 音速で魔王ザ・ロードの脳天に飛び蹴り!

「アッハハハハハ! その程度かぁーっ!」

アクセラレイターは足になにかねとつく感触を感じた……蛇だ!

「アアア!」

魔王ザ・ロードの杖が蛇に変化して巻き付いているのだ! さらに蛇が伸びアクセラレイターの体に巻き付いていく!

「ウオーッ!」

アクセラレイターは縛られる前に手刀で蛇を切断!

「無駄な足掻きよ!」

蛇の断面から無数の蝿が湧き出てアクセラレイターの全身にたかる!

「気持ち悪いんだよーッ!」

アクセラレイターは高速動作で蝿を潰しまくる!

「虫と遊んでいる場合かな? ククク……」

ザ・ロードの杖が再生しビームを発射! アクセラレイターは空気を蹴る反動で回避するが……ザ・ロードが杖をふった!

「ハハハ、ドガーン!」

蝿が爆発!

「転移の書!」

アクセラレイターが瞬間移動して爆発を免れた! ライブラリだ!

「チッ! こざかしい! そっちの小娘から先に殺るか!」

魔王ザ・ロードが杖で地面を叩く! 地面に光のラインが走りそこから地面に亀裂が生じ地割れ! ライブラリが落ちる!

「飛翔の書」

自動魔術書がライブラリが飛んだ!

「ワハハハハハ! 予想通りの動きよ!」

杖が光りライブラリの頭上にカエルの大群が降る!

「ワハハハ爆死!」

「ライブラリさん!」

アクセラレイターがライブラリを抱え逃がす!

「と見せかけてこうだ!」

地の裂け目から突如大量の水が溢れ二人を飲み込む! ザ・ロードは玉座ごと浮き回避!「ハハハ天地創造で死ね!」

海の上に厚い地層が生じて閉じ込める!

「これが俺様に歯向かうものの末路よ……ククハハハ!」

ザ・ロードは高笑いを









魔王ザ・ロードが地面に叩き伏せられた!

「馬鹿なーっ!?」

アクセラレイターが突如現れザ・ロードに既に攻撃を加えた後だった! 主観時間操作だ!

ザ・ロードは動こうとしたが体が重く動かないことに気づく

「これは重力魔法! すでに食らっていた!?」

「雷の書!」

ライブラリの背後で無数の本が呪文を発動し雷撃を放った!

「アアアアアーッ!」

そうライブラリも無事であり時間停止中に魔法でザ・ロードを封じていたのだ!

「てめぇは許さねぇーっ!」

アクセラレイターは凄まじい勢いで垂直に跳躍し、天井を蹴り回転オーバーヘッドキックを魔王ザ・ロードの頭部に食らわせようとした!

しかし!

「なんだこれは!?」

アクセラレイターが攻撃の直前で空中で停止した!

「汝殺すなかれ……ガハハハハ! 俺様の十戒は絶対よぉー! そして汝とは俺以外で俺様は殺せるので死ね」

ザ・ロードの目が輝き破壊光線を発射!

「守りの書!」

防御魔法自動発動! アクセラレイターのまわりにバリアが生じる! しかし光線はバリアを貫きアクセラレイターが光に包まれた!

「アクセラレイター!」

ライブラリが叫ぶ!

「ハハハハ! ……なにぃ!」

ザ・ロードは驚愕した……破壊光線が……凍りついている! アクセラレイターは無事!「魔王フォーム、ブリザード……」

魔王アブソーバーがいつの間にかいて光線を凍らせていたのだ!

「フフフ、素晴らしい、素晴らしい……」

ポポもいた! なぜか喜色を見せている……

「この泥野郎共がぁーっ! 死ねぇぇぇぇぇぇぇ!」

ザ・ロードの全身が発行し四方八方にビーム攻撃!

「アブソープション」

ビームがアブソーバーの手に吸い込まれた!

「馬鹿な……だが十戒の効果で俺様を殺すことは出来ない!」

「殺せないなら脳と脊髄だけもらおうかな? 魔法コマンドエクイップメント」

異次元から魔王アーマーが現れ彼女に装備された!

「エクスクルーシブ魔法コマンドトランスプラント!」

「アア、アアアアアーッ!」

おお、なんということだ! 魔王アーマーから伸びたマニピュレータが伸び、魔王ザ・ロードの脳を……もう描写に耐えない!

「フゥー……殺しは出来なかったけどまぁいいとしようか、魔王アーマー解除」

ザ・ロードを食い尽くした魔王アーマーが再び消え去った

「や、アクセラレイターよくやってくれたね、フフフ……」

「……結局てめぇらが全部やったようなもんじゃねえか、そもそも俺が来る必要はなかったんじゃねえか?」

「そんなことはないよ、本当にね……」

ポポは落ちていたザ・ロードの杖を拾った

「さぁ行こうか、今度は人間世界にあるマジックカンパニー本社……私達のボスの本拠地にね」

そして彼らは塔を脱出した……天使たちはパニックになっていた

「この魔王結界は崩壊しないのか?」

アクセラレイターが聞いた

「ほんとはこの天国の真似した魔王結界も壊したかったけど、一応本体が生きてるからこのままだね」

そして戦艦に乗り込み出発した……

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