表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
168/248

168話

ふと気が付くとアクセラレイターが魔王ユニバースを倒したようだ……

「アクセラレイター! 一体何が……」

ライブラリが駆け寄る

「…………ああ! ハイ、ライブラリさん! 私は元気です!」

「そうは見えないけど……本当に何があったの?」

「ああ、ええと……とにかく無我夢中で何が何だか……」

アクセラレイターは頭を抑えた……その時パチパチパチと拍手

「おめでとう、君は新たな領域にしんかしたのさ!」

ポポだ!

「……時間が……止まったように見えた……ただ全力で戦っていた……ような……進化?」

アクセラレイターは記憶が混濁しているようだ

「簡単なことさ、君の時間離脱スキルが強化して完全に時間を停止……君からの視点で……させたんだろうね」

「それで私からは早く見えるどころか、まるでページを飛ばしたように見えたわけか……」

「もっとも負荷がかかりすぎたみたいだけどね、ホラ」

ポポがアクセラレイターをポンと押すと、彼は力なく倒れてしまった……

「ググ……」

「ライブラリ、彼を戦艦まで運んであげてよ、私とアブソーバーは一仕事あるから待機しておいて」

「わかりました!」

そして気絶したアクセラレイターを担いでライブラリは戻っていった……

「……さて、」

ポポは魔王ユニバースの亡骸の元に歩み寄り、腕の魔法機械に手をかけた

「魔法コマンド:ヒール!」

魔王ユニバースの傷が治り、腕が再生していった!

「ハロー、ハロー、まだ生きてるね?」

「何の……つもりだ……」

ユニバースは苦しそうに答えた

「ちょっとしたインタビューさ……まず一つめ、君は誰かな? おっとまた創造神とか言うなよ?」

「……元の名前など忘れたわ……我は魔王ユニバース、滅亡の淵に立つ人類を救ってきた……」

「それはいつから? 理由は?」

「記憶は錆つき正確ではないが……最も古い記憶は五千年ほど前……しかしその時も記憶は落ち続けていた記憶がある……理由は……わからない」

「理由もなく数千年もそんな酔狂をするかい?」

「言葉では言い表せぬ、ただそうすべきだと……それが使命であると考えて……いや、考えてすらいない、疑問に思うことなどなかった」

「ふうん、じゃあこれを聞いたらどうなるかな? とある実験中、事故でだいばくはつが起こり、どこからか溢れだした魔力によって生き物は大幅に死滅、生き残った生命は魔力と共生し魔獣や魔法使いに……」

「ああ、思い出してきた……そうか……私は……」

「そう、君は始祖魔王……シンギュラリティによって人から魔王にされたわけだ……それで、神っぽいことしてた理由は思い出したかい?」

「私が魔王になった時……それが使命だと刻み込まれた……おそらくは……実際人類が生き延びたのは私と同じ魔王にされた者たちによる影響が強いだろう」

「フゥン……そうなると社長は……オーケー、それじゃもうひとつ、さっきのアクセラレイターとの戦いで何が起こった?」

「私は何もしていない、自動防衛魔法が発動したようだ……気が付くと死んでいた」

「なんだ予想通りかつまらないな……だがその防衛魔術で満身創痍になるんじゃ、まだ能力の進化余地はありそうだね……さて」

ポポは魔法機械に指先を伸ばした

「話も終わったところで予定通り君を殺したいんだけど、いいかな?」

「二度死んだ命だ、構いはしないが……一つ良いか?」

「なんだい?」

「君は私の、人間だった時の仲間の知り合いか?」

「ああ、そうだよ」

「だいたい誰かは予想がつく……忠告しておく、君が彼の言う通りに行動するなら、未来は破滅しかないぞ」

「構わないさ、科学こそが私の生きる意味さ」

そしてポポは魔法を使い、魔王ユニバースは死んだ……

「アブソーバー、この戦いのデータは取れているね?」

「無論、しかし解析には時間がかかるであろう」

「大丈夫大丈夫……じゃ、私達も帰ろうか」

そして主の死により魔王結界が崩壊していった……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ