161話
なんと魔王ビザールが襲いかかってきた!
「魔法コマンドシャイニングキャノン!」
聖なる光エネルギーの砲弾!
「グギャッバァァァァ!」
魔王ビザールは雲散霧消した……しかし!
「アッ! ヘビみたいな棒が光って魔王ビザールの体が治っていくぜ!」
「ワハハ! モウアノトキノワタシトオナジトハオモウナヨ!」
「戦ったっけ? 覚えてないぜ」
「ワタシモダ! ダガオマエヲクウト……ツヨクナル! ソレダケハオボエテイルノダ! 」
そして魔王ビザールはダルスに跳びかかり噛みつかんとする!
「魔法コマンドホーリードラゴン!」
白き精霊の龍が現れ浄化のブレスでビザールを焼き払った
「グオオオ……マダマダァ!」
復活! そして全身から無数の虹色の蜘蛛糸の束を放った!
「魔法コマンドヒートファイア!」
高熱の炎で糸を燃やし尽くした
「グシャァァァァァ!」
さらにビザールがダルスの頭上に落下してきた! その腕には断頭ソードだ!
「危ないぜ!」
しゃがんでかわした
「魔法コマンドスティール!」
「アッ!」
ビザールの持つカドゥケウス棒と剣がダルスに吸い寄せられた!
「ズルイゾ!」
「食うか食われるかだからしかたがないのだぜ!」
「ソウイウコトダッタトハ……」
「いくぜ! 魔法コマンドゴッドマスターホーリー!」
光の極地光子の爆撃! その光量に夜の街は一瞬青空になった!
「ウオオオ! シンデタマルカ!」
その瞬間極限状態により彼女のゾンビ神経回路にゾンビアドレナリンが大量分泌され新たな技を生み出した!
「グシャァァァァァァァァァァ!」
ビザールの体から黒い幽体が無数に現れ人の形を形成! そしてダルスの光魔法に突撃した!
「うおおおおすごいパワーだぜ!」
ダルスは押し返されそう!
これはビザールが食らってきた魔王の魂を燃料として放出しているのだ!
「ウオオオオオオ!」「ガウオオオオオオ!」
白と黒がぶつかりあい……そして大爆発した!
「ウギャーッ!」「グシャァーッ!」
二人は高エネルギーに飲まれた……
一方その頃
「あなたはさっきビザールを助けていたわね?」
ネクロがある魔王に話しかけていた……
「そしてすぐにさったから追ってきた私たちだよ」
ミリアンもいる
「うん、そう助けたよ」
「まだ死なれちゃ困るんでね……もう死んでるか、ヒヒヒ」
そこには二人の魔王……魔王ネイチャーと魔王ゲートキーパーが居た
「この前は助けてもらったけど……あなた達は何者なの?」
「前も言ったろ? 君タチと敵の敵……つまり味方さ……」
魔王ネイチャーは常に口元に笑みだ
「それにしてはあなた達の行動は変よ、ゾンビを助けるわりには戦いはしないし」
「うーん……俺達は俺達で勝手にやるからさ、あんまり詮索されたくないんだよね……君たちは君たちで頑張りなよ」
「……いいわ」
ネクロはそこまでにした、彼らの得体のしれなさを感じ取ったのだ
「でも今ダルスとあなたのお気に入りのゾンビが戦ってるわよ? それはいいのかしら」「それは結果しだいだね……俺の見込みじゃそろそろ……」
その時激しい閃光! ダルスのゴッドマスターホーリーが発動したのだ! そしてビザールも魂放出で押し合っている!
「終わるね」
ネイチャーがそう言うのと同時に大爆発が起きた!
その場の誰もが目を閉じ身を守る!
「ダルス! 大丈夫……はっ!」
ネクロが目を開けた時、そこにはもうネイチャーとゲートキーパーが消えておりそこには石でできた門が立っているだけだった
「こっこれは……この先は魔王世界です!」
セーレが言った
「来いということなの……? 全然目的が見えないわ」
そしてダルスの元に急いで行くと、そこにはダルスとビザールが瀕死で倒れていた……