153話
「グシャァァァァタベル!」
「食いてきゃ喰らえ!」
魔王ネイチャーは胡椒を振りまいた!
「グアアアァァァァァ防腐作用!」
ゾンビ魔王ビザールが倒れた!
「ヒヒヒ悪いね、俺は話をしたいだけだよ……お前さんどうやってここに来た?」
「グッ……ソレハ……アノトキ……」
そして魔王ビザールの回想……
けんきゅうじょが大爆発した!
「アアアアアマダナニモタベテナイノニーッ!」
ビザールは空高く吹き飛ばされた!
高く高く……雲を越えて……ビザールが本能的に特殊虹色糸で身を守ろうとしたころ、不意に視界がホワイトアウトした!
「シャ……? ココハドコワタシハダレ? マァトックニワスレチマッタケド」
ビザールが周囲を見渡すと床は白い雲のようで、温かい日差しがさし、鳥は歌い、花は咲き誇る……
何より翼の生えた人が飛び交っていた
「テンゴクカ? セイショニカタリツガレシ……」
「私が喚んだのですよ……」
パンッと空気が裂け白服の美しい女性が現れた
「クエネェナ」
ビザールは本能的に実力差を感じ取った
「あなたを我が息子の元に送ります……名はダルス」
「キイタコトアルヨウナキガスルナ」
「あなたはその場に居るだけでいい、場を狂わせるだけいい……食おうが壊そうが好きにしてください」
「ヨクワカランガワカッタ」
ビザールが頷いた時、楽園じみた世界に似つかわしくない爆裂音!
「アララ、始まったわね」
遠くの地で粉塵が上り、彼女たちの元にも衝撃波が伝わった
「センカン?フネ? バカデカイガ」
ゾンビ視力で確認すると、白い塔のような建造物に巨大な戦艦が衝突し破壊していた
「うわあああああなんだなんだ」「悪魔か!」「ワー」「ギャー」「ヒー」「黙示録!」「怖い!」
ゾンビ聴力が羽のついた人々の混乱の声を聞いた
「おい大将! 事故ってんぞ!」「別にいいのだどうせ世界ごと壊すんだし……ターゲットは死んだかな?」
そして中から3人の人影
「天使も終わりね」
「テンシ? オマエモソウカ?」
「どうかしらねぇ……さぁそろそろ行きなさい」
女が手をのばすとビザールの足元に魔法陣が出現し光の柱!
「オオナンカスゴイナ」
そしてビザールは消え去った……そして気がついた時ウィザードアジト内に現れて近くに居た不幸な魔王を食ったのである……
「なるほど、なるほど、予想以上…あんたは当たり、大当たりだ」
「ドウイウコトダ?」
「説明してもわからんさ……そういうことなら引っ掻き回すとするかね、ヒヒヒヒ……運命をね」
「ワケノワランヤツダ」
わからない……