148話
これまでのあらすじ
捕獲されたダルスの精神にマジックカンパニーの魔王ラプチャーが侵入し精神世界で偽ダルスと取引を持ちかけるがダルスのパワー肉を食らうためやってきた魔王ビザールが見張りの医療班魔王を食べてしまう
ダルスもあわや食われんとしたその時、魔王ジェスターを下したセーレ達は洗脳が解けたネクロや魔王ギルドと合流しダルスの元へたどり着いたのだ
「ぬうっ貴様はあの時の」
「シネーッ!」
「ゴウンアアーッ!」
カドゥケウス・棒とスーパーメカ十字架がドラゴンを貫き回復相互反作用により砕いた!
魔王ビザールの吸収能力だ!
「ワタシハコイツノニクヲクウ! ジャマヲスルナ!」
「ダルスを捕食する気ね? そうはさせないわよ」
ネクロが言う
「お菓子とか食べようよ」
ルーノン!
「コノオトコノニクニハパワーガアル! コレガソレダーッ!」
魔王ビザールの指先から虹色の糸が機関銃じみて打ち出される!
「なるほど、そういう力ね」
ネクロはそれを見て10枚の手裏剣を投げる! 手裏剣は糸を絡めて飛び、壁に突き刺さった!
「ますますあなたは倒さなきゃ」
「ネクロさん、私がダルスさんを取り返します」
セーレが言う
「オッケー任せるわ」
「アナドルナァァァァァァァ!」
断頭ソードが飛んできた! ネクロは白刃取りした!
ネクロとビザールが向き合う
「サッサトオマエヲタオシテゴチソウダ! オマエハハヤグイダ!」
「私もいいかげん元の世界に帰りたいし、巻いていくわよ! マキビシ!」
マキビシをショットガンじみて投げる! ビザールはカドゥケウス棒で払った!
その隙にネクロが走る! ビザールは両手を広げ蜘蛛の網を生成し発射! 粘性蜘蛛糸!
「危ない!」
しかしネクロは魔法機械を発動!
「魔法コマンドミニマム!」
小さくなって糸の隙間を通り抜けた!
「ヨワクナルトハバカメ!」
ビザールのゾンビ視力は小型化したネクロを見逃さない! 腕を開き、虫を潰すように手を叩いた!
「イタッ!」
しかしビザールは手の痛みに驚く! 見るとマキビシが手に!
「これが忍法よ」
「バカナ!」
ビザールの背後にネクロが現れていた! 変わり身の術だ!
「ググッシャーッ!」
即座にビザールの首が180度回転し噛み付こうとした! しかしネクロの手がその顔を掴んだ!
「魔法コマンドホーリー!」
「アグオゥアバーーーーーッ!」
聖なる光がゾンビを浄化していく!
「ジョウブツ……シテ……タマルカアアアアアア!」
ビザールはもがく! しかし逃れられぬ!
「ア……ア……」
ビザールが崩壊していく……その時!
「ギャオウバババーッ!!」
突如叫び声! 爆発が起きネクロが吹き飛んだ! ビザールも瀕死で地面に転がる!
「ネクローッ!?」
ルーノンたちが駆け寄る!
「あれは……ダルス?」
叫び声の主は手術台から跳ね起きたダルスだった! しかし様子がおかしい……髪や服や目が黒い感じで全体的に刺々しい!
「クハハハ……ついにこっちにきたぞ! 俺が真のダルスだ!」
「誰あなた?」
空中回転着地したネクロが聞いた
「俺はダークダルス! 悪いがこの体はもらった!」
「あげないよ!」
その時ダルスの周囲に光の欠片が集まり扉が出現! 中から魔王ラプチャーが現れた!
「ハジメマシテー! 魔王ラプチャーです! そしてサヨウナラ! 神の果実はゲットしたよ」
ラプチャーは笑いながら果物型の宝石のようなもの……神の果実を片手でジャグリングした!
「嗚呼! ジェスター、お前も死んだか! でも君のおかげでギリギリ任務達成できたよ! ありがとうー」
魔王ラプチャーは芝居がかったしゃべり方をしたかと思うと子供のような口調にもなる不気味さ!
「よくわからないけど……あなた達をやっつけてダルスを返してもらうわ」
ネクロが向き合う
「そうは問屋が卸さないのだ! 魔法コマンドワープ!」
偽ダルスがダルスの魔法機械を使い二人は消えた!
「逃がしたか! セーレ! 気配は追える!?」
「はい! ここより地下深くに……いや、消えました!」
「多分魔王ウィザードのとこに行ったんだわ!」
ネクロの推理!
「ワープ魔法じゃそんなに遠くまでは行けないはず……ワープマシンを使ったんだわ!」
「探しにいこう!」
しかしセーレが緊張の表情をした
「待ってください……なにか、とてつもない魔王が……!」
前途多難……