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145話

前回までのあらすじ

発狂少女魔王のラプチャーたちに捉えられたダルスを救おうとするネクロや魔王ギルド達は恐るべきピエロ魔王のジェスターに洗脳され同士討ちしてしまうがなんとか洗脳から逃れたセーレたちはダルスを救いにジェスターに戦闘を挑むその裏では魔王ラプチャーはダルス精神世界内に侵入し始祖魔王より生まれし神の果実を奪取せんとするがそこにもう一人のダルスであるダークダルスが現れたがその様子を現実世界からサポートする医療班魔王の魔王カドゥケウス魔王クワック・サルヴァー魔王リザレクションの三人の前にゾンビ少女魔王ビザールが機械兵を突破し襲いかかってきたのだ!


「アハハハハーッ! さあ歌と踊りをお聞きください! ワッショイワッショイ!」

魔王ジェスターの繰り出す顔は、喜の表情! 歌って踊りだした!

「ワッショ……ハッ!」

セーレは無意識に踊り出しそうになった!

「みなさん! 魔王ジェスターの言葉を聞いてはダメです!」

「ワッショイ!」「わっしょい!」

ドラゴンとミリアンが踊りだした!

「皆さん! 正気を!」

「さぁー君も踊ろうよーう!」

道化師の固定された表情筋が恐ろしい!

「ぐ……!」

セーレは耐える!

巨大な機械に破壊された街、殺された友人、爆破される家々、目の前で魔王アーマーにされた魔王……憎しみを燃やす!

「アアアアアアア!」

セーレは魔王ジェスターにハルバードを振り下ろす!

「ふん」

ジェスターの表情がリセットされ、ハルバードを回避した

「愚鈍なモンスターに合わせて調整をしたが」

「アアアアアア!」

ハルバードを振る! ジェスターは屈んで回避!

「今度は貴様が耐えたか」

「アアアアアアアアアア! アアアアアアアアア!」

ハルバードがスイング! 回避! 振り下ろす! 回避! 突き刺す! 回避!

狂犬じみてセーレはハルバードを振り回すがジェスターは確実に流していく!

「ワッショイ!」「わっしょい!」

ミリアンとドラゴンがセーレに突進した! 的確にハルバードを狙う攻撃!

「アアアアーッ!」

若干の理性で彼らへの攻撃を止めるセーレ!

乱闘が繰り広げる!

「……」

魔王ジェスターはその様子を無表情に見る

「アアアアーッ!」

セーレはペガサスを出現させ乗って飛ぶ! 距離を取った!

思考を巡らせ、対抗策を考える……ドラゴンたちが歌いながら近づいてくる

「アアア……どうする……頼みの綱はミリアンの女神パワー……よし」

やや精神を整え、セーレは迫り来るドラゴンとミリアンに向き合う!

腕の魔法機械に手を伸ばした!

「魔法コマンドスリーブ!」

青い光に二人は包まれた! 瞬時に寝て倒れた!

「そして魔法コマンドフラッシュ!」

激しい閃光!

「ハッ! 私は一体」

二人は目が覚めた、洗脳が解かれたのだ!

「一時しのぎよ」

魔王ジェスターの表情が変わりゆく……

「そうはさせません! ドラゴンさん! ミリアンさん!」

「うむ!」「ええ!」

二人は瞬時にセーレの意図を察した!

「ウオオオオオオオオオオオオ!」

ドラゴンは大声で叫んだ!

「ワッショ……ふむ」

ジェスターの洗脳ボイスがかき消される! ドラゴン肺活量だ!

「耐精神攻撃女神バリア!」

万能の力たる女神パワーがセーレを包んだ!

「これで終わらせます! ペガサス!」

羽の生えた白馬が出現しセーレは跨る! ハルバードが金色に輝く!

「ジェスタァァァァーッ!」

セーレは最高速度で突進!

ジェスターはもはや洗脳は女神パワーにより通用しないことを理解した

「ならば」

ジェスターは瞬時に腰をかがめ、右腕を引き、左腕を突き出す構えを取った! 受け流す気だ!

「覚悟!」

「……」

それは一瞬の出来事であった……

ペガサス突進の勢いでハルバードが突き出され、ジェスターは伸ばした腕でその柄を掴み、同時に引き寄せつつ攻撃を逃れた

しかしそこでセーレはハルバードを手放し、更にペガサスを消滅させた

これによりセーレは接触可能に実体化し、加速の勢いを加えてジェスターの顔面に膝蹴りを叩き込む!

しかしジェスターは右腕で膝蹴りをガード!

セーレは両腕を揃えてハンマーのようにジェスターを頭部に振り下ろした!

この一瞬の怯みを狙いセーレはジェスターの手にあるハルバードを奪い、突き刺した!

「アアア……ガガガガーッ!」

ジェスターの全身が金色に光り輝く! エネルギ-過剰供給オーバーフローだ!

「ババババ……ハハハ」

不意にジェスターが笑い、セーレはビクリと身を震わせたがそれは演技ではない笑いだった

「俺が、負けるか……ハハ」

ジェスターはセーレを、爆発寸前の目で見た

「勝利の祝いに、情報をくれてやろう……もはやあの男に従う理由はない……魔王ウィザードは人間世界の魔王を殺しに魔王を送り出した……」

「人間世界……? なぜ」

「シンギュラリティの生み出し管理者、魔王に作り変えられし旧人類……そのハルバードと同種の神器を創りだした魔王たちだ……」

「ハルバード……まさか、エンシェント古墳遺跡の!」

ジェスターは言葉を発しようとしたが、ついに限界が来た

「ハハハハハハ!」

ジェスターは爆発した! 死亡!

「……一体、どういうことですか……魔王ウィザードは何を考えて……」

その問に答えるものはもういない……

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